幻の魚 いとう(中編) / 2006年07月26日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
今日は久しぶりに東京に太陽が現れました。(ゴジラかい)
布団干しちゃいましょう。洗濯物も干しちゃいましょう。
でも、明日の予報は雨です。また雨。
雨が続いております。シャレにならないくらいに、、、、、
地域によっては大変な事になっているし、亡くなったかたもいらっしゃいます。
心よりご冥福をお祈りします。
あの、実は21日に43回目の誕生日を迎えまして、たくさんの人たちに祝っていただきました。この場を借りてお礼をさせていただきます。
ありがとうございました。
すっかりおじちゃんです。40過ぎの方は経験済みでしょうが、おじちゃん、おばちゃんは身体のあちこちがいたんできます。
基本的に、もーなおりません。いたみと仲良くやって行くしかありません。
まー、心のいたみも含めて。
湿度が高い日には、節々がいたむし愚痴が多くなるし、暑い日には目眩や愚痴が多くなるし、ま、寒い日にも愚痴が多いな。結局、愚痴が多くなるな。
愚痴って何だろう?ちょっと調べてみます。
え~、わかりました。
「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと」
「物事を正しく認識したり判断したりできないこと」
「愚かであること」なんだこりゃ?
最悪。
え~、わかりました。
おじちゃんとは、言ってもしかたがないこと言って嘆き、物事を正しく認識したり判断したりできない愚かな生き物。って事?、、、、、、、、最悪。
おじちゃん=最悪
おし、よくわかった。おいらは最悪だ。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょいって、こんな嫌な始まりかたでは折角の今週くんに申し訳ない。やりなおし。
実は「最悪」って言葉は昔から嫌いじゃない。
随分前から「最悪」な状況をたくさん経験してきたような気がする。
でも、「最悪」ってのは一つの判断基準になる。
そっから抜けだしゃーいいんだって思えばいい。思えないなんて考えない。しかし「最悪」は次から次へとやってくる。
まるでゾンビだ。(やっぱ古いね例えが。お・じ・ち・ゃ・んは。最悪。)
ほら、もーやってきた最悪。
だから最悪ってのは人生の友達なんだな。ゲッ、最悪。
ほらね。またきた。
だから、楽しく最悪を楽しむ決意から始めようと決意しました(面倒くさ)
おじちゃんとしてはね。ざまみろ。(誰に言ってんだ)
最近と言うか、昔から色々考えるのが好きだった。
「自分で考える」
ここ重要。
この前ある女の子と話してたら、「癒されたい」って言ってた。
ここんとこずっと耳についていた言葉だったけど、実際に会話の中で使われたので質問してみた。
癒されるってどーゆーこと?
「え?」
癒されるって何?
「え?」
癒されたいって何から?
「え?」
どー癒されたいの?
「え~?」
矢継ぎ早に質問したせいもあるのか、その女の子は全て答えてくれなかった。
いや、答えられなかった。
別に意地悪るするつもりもなかったんだけど、意地の悪い質問みたいになってしまった。ただ疑問に思ったから聞いたんだけど。
おじちゃんは考えた。
癒されたいって自分で考えたのかな?
自分の脳を通して、神経を通して癒されたいって考えたのかな?
本当に自分で感じて、考えて、癒されたいって表現になったのかな?
メディアが癒すって言葉をたくさん使っているからかな?
答えはもちろんわからない。
僕はその女の子じゃないから。
もちろん僕は、自分のやっている事が全て意味があって行動している訳じゃない。それはそれでつまらない。
でも、僕は癒されたいなんて思った事がない。冗談で使う時はあるけど。
癒されるって事がよくわかんないし。自分の言葉になっていないから、うまく使う事ができない。
考えてみると、生きている事がたいへんで、癒されてる暇がない。
もーすこし楽になったら、癒されてもいーかも。
ダイエットって言葉も相変わらず賑やかに世間で踊っている。
僕は今年に入ってから、お腹いっぱいにものを食べたことがない。
自分で決めた。
お腹いっぱい食べるのをやめようって。
ダイエットとは、まるで関係なくね。
(ダイエットって事後でしょ。事前に考えるって事もアナウンスしてくれないとね。だから自分で考える)
このブログで感謝って言葉をたくさん使っていると思うけど、もーちょっと具体的に感謝しようと思ったからだ。
それと、ある「女性」に身体の中に住んでもらっているからだ。
一生涯住んでもらおうと思っている。
何が何だかわからないと思いますが、僕の中では、明確にわかってます。
僕の敬愛する「舞踏神」土方巽さんの本を20代の前半に読んだ。
「痩せた犬の静脈に嫉妬する」って文章を読んで偉く感動した。
土方さんが髪を伸ばしていたのは、自分の身体の中に姉を住まわせていたからだ。
おじちゃんになった今、土方さんの生き方に少し近づきたいと思っている。
まあ、才能とかセンスとか違い過ぎるけど。
僕なりに時間を熟成させてきたし。考えも。思いも。経験も。
お腹いっぱいにものを食べないと、食べ物の事が少しわかってくる。
お腹いっぱいにものを食べないと、自分の身体の事も少しわかってくる。
お腹いっぱいにものを食べないと、食べ物の大切さ、どんな時に必要なのかと
か、何故必要なのかが具体的にわかってくる。
お腹いっぱいにものを食べないと、僕の身体に無駄な肉が少なくなってくる。
そして、お腹いっぱいにものを食べなかったから、僕の身体に静脈が少し浮き出て来ている。
しめしめ。感謝。感謝。多謝である。
身体に住んでもらっている女性のためにも必要以上に食べない。
(その女性がダイエットしなくてもすむようにね)
他者を体内に忍ばせておくと、外側から自分を見る事が出来るようになる。
外国に住んでいると日本の事が見えてくるのと似ている。
演劇でも、予め自分の中に外部を創っておく。(ちょっと今回は小難しい)
だから、生活の中にも外部を創ってしまった訳だ。(ごめんちゃいね)
まー、食べ過ぎなければダイエットなんて必要ないんだね。
だからといって、ストイックになり過ぎている訳ではない。
(相変わらずだらしない生活もしている。誕生日も朝の8時くらいまで飲んでた。普段は、酒もタバコもやらない。自分でも訳わかんない。自分が。)
ただ、明確なビジョンを持っていないと、次に進む一歩が踏み出せなくなってしまうからね。
お腹いっぱいに食べないだけで、実に様々な事が見えて来て、実に刺激的で実に面白い。
他にも試せる事がたくさんあると思う。
そして、僕はまた「土方巽さん」をさらに尊敬することになる。
憧れる事になる。恋い焦がれるってのに近いのかしらん?
そして43歳になった僕は、さらに忙しい。
感じる事がたくさんあって、考える事がたくさんあって、ダイエットしたり、癒されたりしている暇が無い。
そんな訳で今年も忙しく、騒がしく、麗しく(?)ゆったりと歳を重ねていきたい。
ってまた文章が長くなってしまっていますが。
ここでちょっと確認しておきたいんだけど(何だ確認って?)
みなさんの書き込みが、何だか僕の文章につられて長くなってません?
長いでしょ?だんだんと。
ちょっと爆笑もんでした。楽しくて仕方ないんだけど。
どんどん長いの書いて楽しんで下さい。
もちろん短いのも楽しく読ませて貰っています。
僕も病気ですが、みなさんも病気です。でも、長文(ま、長文までの長さはないか)を書くのは頭と身体にいい事です。
どんどん病気を悪化させて行きましょう。
ものを書くと、今自分が思っている抽象的なことが、突然具体的な言葉になったりするかんね。ガンガン長いの書き込んで下さいな。
ま、お互い、嫌にならない程度に(笑っていいとこよ)
それでは、今週もがんばって生きていきまっしょい!
あ、忘れてた。(まだ書くのかよ)
え~。発表させて下さい。ま、するなっつってもしますが。
我が家のフレンチブルドッグの「のぼるくん」(覚えてくれてますか?)が、いよいよブラウン管に(やっぱ、ふるいね。言い回しが)登場します。
今週の28日「ポチたま」にゲスト出演。
テレビ東京だから、東京ローカルになってしまうのかな?
全国では無いかも知れないので、うつらない地域の方はすみません。
(読まなかった事にして下さい)
ちょっと、緊張します。どんな事になってんのかは、僕もわかりません。
あまり他の方に迷惑はかけなかったから(そんなこともなかったのかなぁ?)酷いことにはなってはいないと思っていますが、、、、
動く「のぼるくん」をよかったら見てやって下さい。
(考えたら自分の宣伝もほとんどしないのに、、、、)
あー、緊張する。
それでは改めて、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『幻の魚 いとう』 続き。
その日の夜に早速釣りを開始した。
わざわざ日本から幻の魚「いとう」を釣りに来たのだ。
逃げる訳には行かない。
ライフルに守られながら、釣りを始めた。
間もなく、「ボォー。ボォー。」と言う腹の底から響き渡る動物の鳴き声がすぐ側で聞こえて来た。
僕らは恐怖で動きが止まった。身体から冷たい汗が吹き出した。
僕も腹の底から泣きそうになった。
コーディネーターは、「赤鹿が鳴いているんだ」と言った。
「あ、赤鹿?」と僕。
聞けば角が大きく、3メートル以上の大きさらしい。
いっその事、僕をライフルで撃って楽にして欲しかった。
集中など出来るものか。釣りなど出来るものか。
しかし、僕らはわざわざ日本から幻の魚「いとう」を釣りにきた。
集中しない訳にはいかない。
しかし、「いとう」は全くかからない。
恐怖と疲れと緊張で、僕らはフラフラだった。
『今日は月が綺麗に出過ぎていて、こんな明るい夜には「いとう」が警戒して出て来ない。』
と、4、5時間釣りをした後コーディネーターに言われた。
「もっと早く言えよ!」と心の中で叫んだ。
4、5時間緊張しっぱなしだった。
次の日の朝も早かった。
僕らは遅くてもいいんだけど、コーディネーターさん達は朝日とともに目覚める。そしてちゃんと朝ご飯を食べる。僕らは疲れているし、長い時間緊張した
し、ゆっくり眠りたかったが2、3時間で起こされた。
コーディネーターに「よく眠れたか?」と笑顔で聞かれた。
もー心の中で叫ぶのはよそうと思った。
僕らがイレギュラーなんだから。
朝ご飯は実に質素なもので、暖かいスープ。パン。にんじんの細かく切ったよくわからないおかず。ロシアの朝ご飯だった。
その朝ご飯は、ほとんどそのままロシアの夜ご飯でもあった。
疲れ過ぎていて、味はよくわからなかった。
ただ空腹を満たしただけだった。
どんなに疲れていてもお腹は空くのだ。
テーブルには、コーヒーとウオッカが数本置いてあった。
頭が働いていないので、深く考えられなかった。
コーディネーターは、「飲もう。」と普通に言った。
もー、「え?」とも思わない。
小さなショットグラスに並々ウオッカを注がれた。
『「いとう」のために』とコーディネーターは言って、一息で飲み干した。
朝の6時くらいに。
『「いとう」のために』と僕らも寝ぼけた頭のままで、一息で飲み干した。
朝の6時くらいに。
僕らの一日は今から始まる。
朝ご飯の時だけで、3本ウオッカを空けた。
寡黙なおじさんがとても楽しそーにしゃべっていて、ご機嫌さんだった。
もー眠りたかった。
トイレを済ませたら出掛けると言われ、皆それぞれトイレに入る。
最初に書いたが、熊が出るかも知れないので僕らはトイレで大声を出す。
特に「大」の時は、数分間大声出しっ放しだ。
後で考えると馬鹿みたいで大笑いする所だが、動物だけが住んでいる「空間」である。
誰も笑わない。
コーディネーター達以外は。
8時くらいにボートで出発した。
「いとう」が休んでいるポイントに連れて行ってくれた。
もー酔っぱらっていたし、どーでもよかった。
「何故あんな恐い思いをしてまで、漆黒の夜に釣りしなきゃいけなかったの?」
「何故太陽が出ているのに「いとう」を釣りに行くの?」
沸き上がる「何故?」を飲み込んで、ボートは滑る様に進んで行く。
僕らの「何故?」が原動力でボートは進んでいるみたいだった。
どのポイントでも「いとう」はかからない。
他の魚はたくさんかかる。山女。鮎。岩魚。
それも驚く程のビッグサイズ。
日本なら飛び上がって喜んでいる。
釣る度に、「おめでとう。魚のために。」とウオッカを一息で飲まされる。
それも全員で。
既に、朝ご飯で3本空けている。午前中だけでさらに4、5本空けた。
ベロベロである。
寡黙なおじさんが、ウオッカのおかげでかなりの陽気なおじさんになっている。
午後の早い時間に戻り、漆黒の夜に備える。ベロベロである。
もちろん、昼食時にもウオッカを一息でやった。
夕食まで暴睡した。もー恐いものなど何も無い。
トイレで誰も叫ばない。
外も平気で歩き回っていた。
もうどーにでもなれだ。
そんな生活を3日続けた。毎日ベロベロ。
しかし「いとう」は釣れなかった。
いよいよ来週完結。乞うご期待!
今日は久しぶりに東京に太陽が現れました。(ゴジラかい)
布団干しちゃいましょう。洗濯物も干しちゃいましょう。
でも、明日の予報は雨です。また雨。
雨が続いております。シャレにならないくらいに、、、、、
地域によっては大変な事になっているし、亡くなったかたもいらっしゃいます。
心よりご冥福をお祈りします。
あの、実は21日に43回目の誕生日を迎えまして、たくさんの人たちに祝っていただきました。この場を借りてお礼をさせていただきます。
ありがとうございました。
すっかりおじちゃんです。40過ぎの方は経験済みでしょうが、おじちゃん、おばちゃんは身体のあちこちがいたんできます。
基本的に、もーなおりません。いたみと仲良くやって行くしかありません。
まー、心のいたみも含めて。
湿度が高い日には、節々がいたむし愚痴が多くなるし、暑い日には目眩や愚痴が多くなるし、ま、寒い日にも愚痴が多いな。結局、愚痴が多くなるな。
愚痴って何だろう?ちょっと調べてみます。
え~、わかりました。
「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと」
「物事を正しく認識したり判断したりできないこと」
「愚かであること」なんだこりゃ?
最悪。
え~、わかりました。
おじちゃんとは、言ってもしかたがないこと言って嘆き、物事を正しく認識したり判断したりできない愚かな生き物。って事?、、、、、、、、最悪。
おじちゃん=最悪
おし、よくわかった。おいらは最悪だ。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょいって、こんな嫌な始まりかたでは折角の今週くんに申し訳ない。やりなおし。
実は「最悪」って言葉は昔から嫌いじゃない。
随分前から「最悪」な状況をたくさん経験してきたような気がする。
でも、「最悪」ってのは一つの判断基準になる。
そっから抜けだしゃーいいんだって思えばいい。思えないなんて考えない。しかし「最悪」は次から次へとやってくる。
まるでゾンビだ。(やっぱ古いね例えが。お・じ・ち・ゃ・んは。最悪。)
ほら、もーやってきた最悪。
だから最悪ってのは人生の友達なんだな。ゲッ、最悪。
ほらね。またきた。
だから、楽しく最悪を楽しむ決意から始めようと決意しました(面倒くさ)
おじちゃんとしてはね。ざまみろ。(誰に言ってんだ)
最近と言うか、昔から色々考えるのが好きだった。
「自分で考える」
ここ重要。
この前ある女の子と話してたら、「癒されたい」って言ってた。
ここんとこずっと耳についていた言葉だったけど、実際に会話の中で使われたので質問してみた。
癒されるってどーゆーこと?
「え?」
癒されるって何?
「え?」
癒されたいって何から?
「え?」
どー癒されたいの?
「え~?」
矢継ぎ早に質問したせいもあるのか、その女の子は全て答えてくれなかった。
いや、答えられなかった。
別に意地悪るするつもりもなかったんだけど、意地の悪い質問みたいになってしまった。ただ疑問に思ったから聞いたんだけど。
おじちゃんは考えた。
癒されたいって自分で考えたのかな?
自分の脳を通して、神経を通して癒されたいって考えたのかな?
本当に自分で感じて、考えて、癒されたいって表現になったのかな?
メディアが癒すって言葉をたくさん使っているからかな?
答えはもちろんわからない。
僕はその女の子じゃないから。
もちろん僕は、自分のやっている事が全て意味があって行動している訳じゃない。それはそれでつまらない。
でも、僕は癒されたいなんて思った事がない。冗談で使う時はあるけど。
癒されるって事がよくわかんないし。自分の言葉になっていないから、うまく使う事ができない。
考えてみると、生きている事がたいへんで、癒されてる暇がない。
もーすこし楽になったら、癒されてもいーかも。
ダイエットって言葉も相変わらず賑やかに世間で踊っている。
僕は今年に入ってから、お腹いっぱいにものを食べたことがない。
自分で決めた。
お腹いっぱい食べるのをやめようって。
ダイエットとは、まるで関係なくね。
(ダイエットって事後でしょ。事前に考えるって事もアナウンスしてくれないとね。だから自分で考える)
このブログで感謝って言葉をたくさん使っていると思うけど、もーちょっと具体的に感謝しようと思ったからだ。
それと、ある「女性」に身体の中に住んでもらっているからだ。
一生涯住んでもらおうと思っている。
何が何だかわからないと思いますが、僕の中では、明確にわかってます。
僕の敬愛する「舞踏神」土方巽さんの本を20代の前半に読んだ。
「痩せた犬の静脈に嫉妬する」って文章を読んで偉く感動した。
土方さんが髪を伸ばしていたのは、自分の身体の中に姉を住まわせていたからだ。
おじちゃんになった今、土方さんの生き方に少し近づきたいと思っている。
まあ、才能とかセンスとか違い過ぎるけど。
僕なりに時間を熟成させてきたし。考えも。思いも。経験も。
お腹いっぱいにものを食べないと、食べ物の事が少しわかってくる。
お腹いっぱいにものを食べないと、自分の身体の事も少しわかってくる。
お腹いっぱいにものを食べないと、食べ物の大切さ、どんな時に必要なのかと
か、何故必要なのかが具体的にわかってくる。
お腹いっぱいにものを食べないと、僕の身体に無駄な肉が少なくなってくる。
そして、お腹いっぱいにものを食べなかったから、僕の身体に静脈が少し浮き出て来ている。
しめしめ。感謝。感謝。多謝である。
身体に住んでもらっている女性のためにも必要以上に食べない。
(その女性がダイエットしなくてもすむようにね)
他者を体内に忍ばせておくと、外側から自分を見る事が出来るようになる。
外国に住んでいると日本の事が見えてくるのと似ている。
演劇でも、予め自分の中に外部を創っておく。(ちょっと今回は小難しい)
だから、生活の中にも外部を創ってしまった訳だ。(ごめんちゃいね)
まー、食べ過ぎなければダイエットなんて必要ないんだね。
だからといって、ストイックになり過ぎている訳ではない。
(相変わらずだらしない生活もしている。誕生日も朝の8時くらいまで飲んでた。普段は、酒もタバコもやらない。自分でも訳わかんない。自分が。)
ただ、明確なビジョンを持っていないと、次に進む一歩が踏み出せなくなってしまうからね。
お腹いっぱいに食べないだけで、実に様々な事が見えて来て、実に刺激的で実に面白い。
他にも試せる事がたくさんあると思う。
そして、僕はまた「土方巽さん」をさらに尊敬することになる。
憧れる事になる。恋い焦がれるってのに近いのかしらん?
そして43歳になった僕は、さらに忙しい。
感じる事がたくさんあって、考える事がたくさんあって、ダイエットしたり、癒されたりしている暇が無い。
そんな訳で今年も忙しく、騒がしく、麗しく(?)ゆったりと歳を重ねていきたい。
ってまた文章が長くなってしまっていますが。
ここでちょっと確認しておきたいんだけど(何だ確認って?)
みなさんの書き込みが、何だか僕の文章につられて長くなってません?
長いでしょ?だんだんと。
ちょっと爆笑もんでした。楽しくて仕方ないんだけど。
どんどん長いの書いて楽しんで下さい。
もちろん短いのも楽しく読ませて貰っています。
僕も病気ですが、みなさんも病気です。でも、長文(ま、長文までの長さはないか)を書くのは頭と身体にいい事です。
どんどん病気を悪化させて行きましょう。
ものを書くと、今自分が思っている抽象的なことが、突然具体的な言葉になったりするかんね。ガンガン長いの書き込んで下さいな。
ま、お互い、嫌にならない程度に(笑っていいとこよ)
それでは、今週もがんばって生きていきまっしょい!
あ、忘れてた。(まだ書くのかよ)
え~。発表させて下さい。ま、するなっつってもしますが。
我が家のフレンチブルドッグの「のぼるくん」(覚えてくれてますか?)が、いよいよブラウン管に(やっぱ、ふるいね。言い回しが)登場します。
今週の28日「ポチたま」にゲスト出演。
テレビ東京だから、東京ローカルになってしまうのかな?
全国では無いかも知れないので、うつらない地域の方はすみません。
(読まなかった事にして下さい)
ちょっと、緊張します。どんな事になってんのかは、僕もわかりません。
あまり他の方に迷惑はかけなかったから(そんなこともなかったのかなぁ?)酷いことにはなってはいないと思っていますが、、、、
動く「のぼるくん」をよかったら見てやって下さい。
(考えたら自分の宣伝もほとんどしないのに、、、、)
あー、緊張する。
それでは改めて、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『幻の魚 いとう』 続き。
その日の夜に早速釣りを開始した。
わざわざ日本から幻の魚「いとう」を釣りに来たのだ。
逃げる訳には行かない。
ライフルに守られながら、釣りを始めた。
間もなく、「ボォー。ボォー。」と言う腹の底から響き渡る動物の鳴き声がすぐ側で聞こえて来た。
僕らは恐怖で動きが止まった。身体から冷たい汗が吹き出した。
僕も腹の底から泣きそうになった。
コーディネーターは、「赤鹿が鳴いているんだ」と言った。
「あ、赤鹿?」と僕。
聞けば角が大きく、3メートル以上の大きさらしい。
いっその事、僕をライフルで撃って楽にして欲しかった。
集中など出来るものか。釣りなど出来るものか。
しかし、僕らはわざわざ日本から幻の魚「いとう」を釣りにきた。
集中しない訳にはいかない。
しかし、「いとう」は全くかからない。
恐怖と疲れと緊張で、僕らはフラフラだった。
『今日は月が綺麗に出過ぎていて、こんな明るい夜には「いとう」が警戒して出て来ない。』
と、4、5時間釣りをした後コーディネーターに言われた。
「もっと早く言えよ!」と心の中で叫んだ。
4、5時間緊張しっぱなしだった。
次の日の朝も早かった。
僕らは遅くてもいいんだけど、コーディネーターさん達は朝日とともに目覚める。そしてちゃんと朝ご飯を食べる。僕らは疲れているし、長い時間緊張した
し、ゆっくり眠りたかったが2、3時間で起こされた。
コーディネーターに「よく眠れたか?」と笑顔で聞かれた。
もー心の中で叫ぶのはよそうと思った。
僕らがイレギュラーなんだから。
朝ご飯は実に質素なもので、暖かいスープ。パン。にんじんの細かく切ったよくわからないおかず。ロシアの朝ご飯だった。
その朝ご飯は、ほとんどそのままロシアの夜ご飯でもあった。
疲れ過ぎていて、味はよくわからなかった。
ただ空腹を満たしただけだった。
どんなに疲れていてもお腹は空くのだ。
テーブルには、コーヒーとウオッカが数本置いてあった。
頭が働いていないので、深く考えられなかった。
コーディネーターは、「飲もう。」と普通に言った。
もー、「え?」とも思わない。
小さなショットグラスに並々ウオッカを注がれた。
『「いとう」のために』とコーディネーターは言って、一息で飲み干した。
朝の6時くらいに。
『「いとう」のために』と僕らも寝ぼけた頭のままで、一息で飲み干した。
朝の6時くらいに。
僕らの一日は今から始まる。
朝ご飯の時だけで、3本ウオッカを空けた。
寡黙なおじさんがとても楽しそーにしゃべっていて、ご機嫌さんだった。
もー眠りたかった。
トイレを済ませたら出掛けると言われ、皆それぞれトイレに入る。
最初に書いたが、熊が出るかも知れないので僕らはトイレで大声を出す。
特に「大」の時は、数分間大声出しっ放しだ。
後で考えると馬鹿みたいで大笑いする所だが、動物だけが住んでいる「空間」である。
誰も笑わない。
コーディネーター達以外は。
8時くらいにボートで出発した。
「いとう」が休んでいるポイントに連れて行ってくれた。
もー酔っぱらっていたし、どーでもよかった。
「何故あんな恐い思いをしてまで、漆黒の夜に釣りしなきゃいけなかったの?」
「何故太陽が出ているのに「いとう」を釣りに行くの?」
沸き上がる「何故?」を飲み込んで、ボートは滑る様に進んで行く。
僕らの「何故?」が原動力でボートは進んでいるみたいだった。
どのポイントでも「いとう」はかからない。
他の魚はたくさんかかる。山女。鮎。岩魚。
それも驚く程のビッグサイズ。
日本なら飛び上がって喜んでいる。
釣る度に、「おめでとう。魚のために。」とウオッカを一息で飲まされる。
それも全員で。
既に、朝ご飯で3本空けている。午前中だけでさらに4、5本空けた。
ベロベロである。
寡黙なおじさんが、ウオッカのおかげでかなりの陽気なおじさんになっている。
午後の早い時間に戻り、漆黒の夜に備える。ベロベロである。
もちろん、昼食時にもウオッカを一息でやった。
夕食まで暴睡した。もー恐いものなど何も無い。
トイレで誰も叫ばない。
外も平気で歩き回っていた。
もうどーにでもなれだ。
そんな生活を3日続けた。毎日ベロベロ。
しかし「いとう」は釣れなかった。
いよいよ来週完結。乞うご期待!
レ、ミゼラブル(後編) / 2006年07月26日
数年前、父に吉報が届いた。
農林水産大臣から勲章を戴ける事になった。しかも個人で。
家族中で舞い上がった。
七宝焼かなんかのメダルを戴き、ガラスの楯に写真が飾ってあった。
七宝焼と表彰状。この賞は個人で、初めて貰った人達の一人。
肝心のガラスの楯は、母が何処にしまったか忘れてしまい、写せなかった。
ここでも「レ・ミゼラブル」
僕がお祝いに行った時に「いいね~このガラスの楯。写真もついてたんだ。」と、よくよく見ると粒子が以上に粗い、、、
何気なく母に「このガラスの楯どーしたの?」と小声で聞くと、勲章が戴けるって決まってから、何とかって会社から「折角ですから、ガラスの楯に写真とお名前を入れた物を作りませんか?」と連絡があって、進められ、5万円で作ったのだそーだ。
5万円。
あー。5万円。
こんな商売もあるのかと愕然とした。写真はテレビ出演した父を、テレビ画面から写真で写した物をコピーしてあるだけの物だった、、、
僕は母に「これさ、ハンズで揃えれば5千円かかんないんじゃないかな?」と、喉まで出かかったが止めた。
「レ、ミゼラブル」
何故かこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」
そんな父が今年の5月で引退した。
定年は過ぎていたが、アドバイザー的な立場で週に何回か出社していたのだ。
それも終わった。
人生のエピローグ近くの大きな節目である。
胸が詰まった。
野球が大好きで、僕たち兄弟を野球選手にするのが夢だった。
兄を川口工業高校(当時甲子園の常連だった)に入れようとしていたが、中学で兄は野球をやめた。
小学校の時に、兄は野球の「神童」と呼ばれていた。
高校に入ると兄はぐれた。
びっくりするくらいぐれた。
「レ、ミゼラブル」
またこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」
ならばと僕に期待をかけた。
僕は小太りだったので、父は本当は期待していなかったみたいだ。
しかし、コンプレックスと、兄以上になってやる!の強い思いが実を結び、町内
会の野球チームではキャプテン。
チームはかなり強かった。
野球の神童とまでは呼ばれなかったが、中心選手として活躍した。
活躍した僕は、町内の代表として当時の「沖縄海洋博」に確か2000円くらいで連れて行って貰った程だ。
何だったんだ。2000円。微妙。
しかし、僕は中学でサッカー部に入ってしまった、、、
「レ、ミゼラブル」
またまたこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」
父よ、あなたは強かった。
そんな子供達の事など気にせず、(気にしていたのかも知れない。いや、気にしていた)今でも町内会でソフトボールを毎週やっている。70歳なのに。
父が野球を教えた町内会の子供達の子供達に、今も野球を教えている。
町内会では、ちょっと顔の知られたじいさんである。
それだけでは無い、今でも体育館では、ミニテニス(これがかなりハード)。
公園で出来るグランドゴルフと言うのもやっている。
70歳なのに休みの日はほとんど家にいない。
「化け物」である。
誕生日のプレゼントは悩まずにすむ。
「スポーツ用品」
そー、スポーツ用品をプレゼントすれば喜ぶ。(中学生か!)
父のスポーツ「三種の神器」
グローブがビニール袋に入ってるのが、老人ならでは、、、
多分、乾燥を防いでいるのでは、、、
酒も飲まず、タバコも吸わず、人生を真っ直ぐに生きて来た父。
大先輩の俳優で書道家でもある梅津栄さんは、昔から父のつくった「佃煮」を食べてくださっていた。
他にも、大先輩の俳優で、父の作った「佃煮」を食べてくださっていた方がたくさんいらっしゃる。
梅津さんと共演させていただいた時に、こんな書を父に書いてくださった。
「勝村の父さんが造った黒色した貝から、おいしい、暖かい心味(こころあじ)の香りがしてくる。ありがとう。」
これが、梅津さんが父に書いてくれた書。
我が家にもたくさんある。
あ、最近Tシャツのバックプリントに「海人」
とか、「風」とか漢字書いてあるのは、みんな梅津さんの作品。
梅津さんの奥深い演技は、こんなやさしさと独創的な表現力が、全神経に宿っているからなんだなと、妙に感心した。
しかし、父には「レ、ミゼラブル」と言う言葉がよく似合う。
農林水産大臣から勲章を戴ける事になった。しかも個人で。
家族中で舞い上がった。
七宝焼かなんかのメダルを戴き、ガラスの楯に写真が飾ってあった。
七宝焼と表彰状。この賞は個人で、初めて貰った人達の一人。
肝心のガラスの楯は、母が何処にしまったか忘れてしまい、写せなかった。
ここでも「レ・ミゼラブル」
僕がお祝いに行った時に「いいね~このガラスの楯。写真もついてたんだ。」と、よくよく見ると粒子が以上に粗い、、、
何気なく母に「このガラスの楯どーしたの?」と小声で聞くと、勲章が戴けるって決まってから、何とかって会社から「折角ですから、ガラスの楯に写真とお名前を入れた物を作りませんか?」と連絡があって、進められ、5万円で作ったのだそーだ。
5万円。
あー。5万円。
こんな商売もあるのかと愕然とした。写真はテレビ出演した父を、テレビ画面から写真で写した物をコピーしてあるだけの物だった、、、
僕は母に「これさ、ハンズで揃えれば5千円かかんないんじゃないかな?」と、喉まで出かかったが止めた。
「レ、ミゼラブル」
何故かこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」
そんな父が今年の5月で引退した。
定年は過ぎていたが、アドバイザー的な立場で週に何回か出社していたのだ。
それも終わった。
人生のエピローグ近くの大きな節目である。
胸が詰まった。
野球が大好きで、僕たち兄弟を野球選手にするのが夢だった。
兄を川口工業高校(当時甲子園の常連だった)に入れようとしていたが、中学で兄は野球をやめた。
小学校の時に、兄は野球の「神童」と呼ばれていた。
高校に入ると兄はぐれた。
びっくりするくらいぐれた。
「レ、ミゼラブル」
またこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」
ならばと僕に期待をかけた。
僕は小太りだったので、父は本当は期待していなかったみたいだ。
しかし、コンプレックスと、兄以上になってやる!の強い思いが実を結び、町内
会の野球チームではキャプテン。
チームはかなり強かった。
野球の神童とまでは呼ばれなかったが、中心選手として活躍した。
活躍した僕は、町内の代表として当時の「沖縄海洋博」に確か2000円くらいで連れて行って貰った程だ。
何だったんだ。2000円。微妙。
しかし、僕は中学でサッカー部に入ってしまった、、、
「レ、ミゼラブル」
またまたこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」
父よ、あなたは強かった。
そんな子供達の事など気にせず、(気にしていたのかも知れない。いや、気にしていた)今でも町内会でソフトボールを毎週やっている。70歳なのに。
父が野球を教えた町内会の子供達の子供達に、今も野球を教えている。
町内会では、ちょっと顔の知られたじいさんである。
それだけでは無い、今でも体育館では、ミニテニス(これがかなりハード)。
公園で出来るグランドゴルフと言うのもやっている。
70歳なのに休みの日はほとんど家にいない。
「化け物」である。
誕生日のプレゼントは悩まずにすむ。
「スポーツ用品」
そー、スポーツ用品をプレゼントすれば喜ぶ。(中学生か!)
父のスポーツ「三種の神器」
グローブがビニール袋に入ってるのが、老人ならでは、、、
多分、乾燥を防いでいるのでは、、、
酒も飲まず、タバコも吸わず、人生を真っ直ぐに生きて来た父。
大先輩の俳優で書道家でもある梅津栄さんは、昔から父のつくった「佃煮」を食べてくださっていた。
他にも、大先輩の俳優で、父の作った「佃煮」を食べてくださっていた方がたくさんいらっしゃる。
梅津さんと共演させていただいた時に、こんな書を父に書いてくださった。
「勝村の父さんが造った黒色した貝から、おいしい、暖かい心味(こころあじ)の香りがしてくる。ありがとう。」
これが、梅津さんが父に書いてくれた書。
我が家にもたくさんある。
あ、最近Tシャツのバックプリントに「海人」
とか、「風」とか漢字書いてあるのは、みんな梅津さんの作品。
梅津さんの奥深い演技は、こんなやさしさと独創的な表現力が、全神経に宿っているからなんだなと、妙に感心した。
しかし、父には「レ、ミゼラブル」と言う言葉がよく似合う。
幻の魚 いとう(前編) / 2006年07月26日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
ブログを始めて結構たちました。正直、ブログの事良くわかってなかったんだけど、自分の書いた文章が何人かの人に(知り合い以外ね)読んでもらえるのは、ちょっと刺激的です。
僕は、1998年に先輩の演出家の創った、草サッカーのチームに入った。クラブ名はFCアードバーク。(土豚と言う意味らしい。何故かはわからない。)8年にもなる。
フランスのワールドカップの年だ。(わかりやすい)それから毎週一回は球を蹴っている。ま、中1からずっとだけど。
で、そのいつも練習しているグランドの横にはテニスコートがある。
ここのテニス人口は、かなり多い。主婦が中心。
先週、紅白試合してる時に(珍しく26人も集まった)ハーフタイムで顔洗っている時に、草女子テニス?女子草テニス?の方に写真を撮ってもいいですか?と声をかけられた。ホームページに載せたいのでと。
普通の主婦がホームページを作っているってのが、僕にとっては非常に驚きだった。けど丁重にお断りしました。偉そうにしている訳じゃないんだけど、芸能の世界に生きている人達は、皆、商品なんですね。これが。写真を撮るのは構わな
いんだけど、ホームページとか、著作権にかかわる行為に関与してはいけないんですね。僕ら個人のレベルの話ではなくなるんですね。面倒くさいんですが、、、ワールドカップの期間中、飲食店で「何処何処の試合生中継やってます!」なんて沢山あったけど、あれはほぼ100%違法なんですね。本来なら目ん玉飛び出る程お金かかります。
話がそれましたが、その女性とちょっと立ち話をしていたら、な、なんと!このブログを読んでいて下さっていると!!!!!
目ん玉飛び出る程うれしかった。多分、その時には僕の目ん玉飛び出ていたでしょう。失礼しました。力が湧きました。なんだか「シアワセ」になりました。
東海林さだおさん風なら、「シャーアセ!」みたいな感じでしょーか。芝居で誉められるよりうれしかった。
もちろん、このブログの感想を書いてくれている人達にも感謝しています。
ちゃんと読んでます。「シアワセ」を感じてます。
他でも、「楽しく読ませてもらってます」なんて言われる事が多くなり、「やりがい」を感じています。
昔、川崎徹さんのCF作品で、背中から「やり貝」が生えて来るのがありましたが(古いね)僕の背中にも、かなり大きな「やり貝」が生えて来ています。その証拠に、このブログで僕の担当の藤原くんに、頭の文章も後半の文章もボリュームがあり過ぎると言われてまして、(すみません、人のブログ読んだ事ないんで、、、)後半のエッセイが続きものなりました。
まー、長過ぎる時ですが、、、
でもお蔭でちょっと楽になりました。
何せ、仕事の他に週に2、3回球を蹴ってまして、下手したら3回とも試合なんて事もありまして(Jリーガーよりキツイ)友達とカブトムシ捕りに行ったり(子供か)あ、これはそのうち文章にしますね。仲間と飲みに行かなくっちゃい
けないし(いけなくない。全然。)週に2日はブログの文章書いてるし、ブログの写真撮りに行かなきゃいけないし、のぼる君の散歩行かなくっちゃいけないし、、、(相変わらず歩かない、、、)
昨日なんか、突然38度も熱出たり、、、
高熱が出ると、苦しいけど、苦しみの中になんとも言えない、甘美な衣を纏った様な気分になりません?なんないかなぁ?
なんでしょう?あちら側の扉の近くにいる感じ。身体と潜在的な何かだけがわかっている様な世界の近くに着いた感じ。快感。逆快哉を叫ぶ感じ。(なんだそれ)
残念ながら、今日は調子がいい。
とにかく、人生忙しい。
と言うよりも、何かから逃げる様に時間を埋めている感じかしらん?
僕の仲間も大体そうですが、どこか、なにか欠けている人ばかりです。(ま、全部じゃないけど)その欠けたなにかを取り戻そうとしたり、埋めようとしたりしてバランスを取ろうとしているのかもしれません。(とれないんだね。これが
ちっとも。)でも、その欠けた何かが、とてつもない力を出してくれたりする。
話がまとまりかけてきましたが、折角ボリュームがあり過ぎるとほめられたので
(ほめられてはいない)もーちょっと書きましょう。
話題も変えて、、、演劇の仲間の話は笑えない事が多いし、さらに長くなるし、、、(小出しにして行きます)
最近、本をまとめて読んでいる。時間がちょっとでもあると集中して読む。昔から時間があると本屋に入ってまとめて買うくせがある。
本屋大好き。
古本屋も大好き。
自分の趣味思考にあっている古本屋などを見つけると、ちょっと小躍りしてしまいたくなる。
知らない街でも古本屋を見かけると、ついつい入ってしまう。
で、昔から探していた本を見つけたりしたら、店の中で踊ってしまう始末。
古本屋で踊っているおかしなおじちゃんを見かけたら、それは僕だ。
本を読み始めたきっかけは、演劇を始めてからだ。学生時代は少年ジャンプくらいしか読んでなかったけど、、、
僕は蜷川幸雄さんの劇団で芝居を始めた。蜷川さんは数少ない、頭と身体のバランスの優れた演出家である。(心は別よ)演劇を始めたばかりの僕は無知。まったくのバカ。(まー、今もあんまりかわってはいない)演劇の成り立ちも歴史も何もわからない。でも、蜷川さんは話の中でたくさんの言葉を使っていた。スタニスラフスキー。ペーター・シュタイン。ピーター・ブルック。ヤン・コット。
ヤン・ファーブル。コクトー。ブレヒト。グロトフスキー。ムニュシュキン。
もーいいですか?
頭痛くなるでしょ。いちいち説明してくれないし。メモしたり、先輩に聞いたり。で、最もたよりになったのが、神田神保町の古本屋街。通いましたね。随分と。でも、通ったぶんだけ身になりましたね。本に書いてあるんだもの。ヤン・コットの本には「シェイクスピアの史劇は終わりではじまり、はじまりで終わる」なんて書いてあって、あ~、なるほど!わかりやすい!
そー言えば、ハムレットなんか、王様(父ちゃん)が殺されて、王子(ハムレット)が復讐して死んで、新しい王様(フォーティンブラス)が誕生して終わるでしょ。(粗筋と言うより荒筋だね)他にも同じ構造の芝居がたくさんあるし。
こーして若い勝村くんは「何だ、本読みゃいーんじゃん」の境地に至ったのでした。お蔭で、おじちゃんになった勝村くんの本棚には2000冊を超える本が遊びに来ている。本を読む事は、「こころ」も「あたま」も「ゆたか」にするし、「幸雄」(蜷川ね)とも同じレベルで話せる。(でも幸雄はさらに先を行っている。悔しい。)
もっともっと本が読みたい。
歳を重ねていっても、本を読む楽しみは増すばかりで、本棚は悲鳴をあげている。
でも、やめられないのね。
後10年くらいかけて、老人の勝村くんが楽しんで、繰り返し読める本を絞り込もうと思っています。同じ様に老人になる本棚の為にも。楽しみは尽きない。藤原くん今週も長くてゴメン。
では今週も頑張って生きて生きまっしょい!
『幻の魚 いとう』
何年か前にロシアに幻の魚「いとう」を釣りに行った。
非常にデリケートな魚で、環境の変化などに順応出来ず数が減り、幻の魚と呼ばれている。
日本では釣るのが困難なため、ロシアまで出掛けたのだ。
ロシアはでかい。考えられないくらいでかい。
新潟からハバロフスクに入った。2時間弱くらいだと記憶している。ウクライナ
の近くまでは、10時間前後はかかる。
ロシアはでかい。やれやれである。
空港から車で、5、6時間走り、アルムー川の横のキャンプ場までボートでやっ
と着いた。やれやれである。
まわりは山。そして川。のみ。家どころか、人がいない。やれやれである。
そのキャンプ場は外界から遮断されている。
管理人の寡黙なおじさんが一人そこに住み、管理している。
宿泊小屋が5棟。食堂が1棟。ロシア式サウナ1棟。
トイレはあるが、外にある。外に、、、
僕らが宿泊している期間だけ、食事を作ってくれる女性がいる。
キャンプ場と言っても、ちょっと想像しにくい「空間」である。
動物だけが住んでいる「空間」である。
案内のコーディネーターは、迷彩服を身に纏い、ライフルを携帯している。
普通に。
リュックを背負う様にライフルを背負っている。
コーディネーターが注意事項を説明してくれた。
場所の説明。食事の時間や出発時間等々の説明。
それから笑顔で、「運が良ければ、虎に遭える」
「と、虎?」と僕。
広大な山の中に数匹の虎が生息しているそーだ。虎が獲物を求めて移動中に、
ばったり遭遇する事があるらしい。
コーディネーターはさらに笑顔で、「夜にトイレに行く時は、熊が出る時があ
る。熊が出たら大きな声で叫ぶか、大きな音を出せば熊も驚いて逃げる。」
「く、熊?」と僕。
熊もまた同じ。しかし、虎に比べると数が多く、遭遇する可能性は虎より遥かに
多いらしい。
その後も何か説明をしていたが、もはや耳には入って来なかった。
動物だけが住んでいる「空間」
後戻りは出来ない。
ライフルの意味がやっと解った。
撃つんだ。ライフルで。危ない時に。普通に。
頭がぐらぐらした。
意味を理解した僕の瞳は、多分しっかりと白目になっていた様な気がする。
「いとう」は、漆黒の闇夜にしか釣れない。月明かりがあっても釣れない。
動物は夜に行動する。「いとう」も夜に行動する。
ロシアになんか来るんじゃなかった。
後悔、後を絶たず。
人生=後悔だ。
ブログを始めて結構たちました。正直、ブログの事良くわかってなかったんだけど、自分の書いた文章が何人かの人に(知り合い以外ね)読んでもらえるのは、ちょっと刺激的です。
僕は、1998年に先輩の演出家の創った、草サッカーのチームに入った。クラブ名はFCアードバーク。(土豚と言う意味らしい。何故かはわからない。)8年にもなる。
フランスのワールドカップの年だ。(わかりやすい)それから毎週一回は球を蹴っている。ま、中1からずっとだけど。
で、そのいつも練習しているグランドの横にはテニスコートがある。
ここのテニス人口は、かなり多い。主婦が中心。
先週、紅白試合してる時に(珍しく26人も集まった)ハーフタイムで顔洗っている時に、草女子テニス?女子草テニス?の方に写真を撮ってもいいですか?と声をかけられた。ホームページに載せたいのでと。
普通の主婦がホームページを作っているってのが、僕にとっては非常に驚きだった。けど丁重にお断りしました。偉そうにしている訳じゃないんだけど、芸能の世界に生きている人達は、皆、商品なんですね。これが。写真を撮るのは構わな
いんだけど、ホームページとか、著作権にかかわる行為に関与してはいけないんですね。僕ら個人のレベルの話ではなくなるんですね。面倒くさいんですが、、、ワールドカップの期間中、飲食店で「何処何処の試合生中継やってます!」なんて沢山あったけど、あれはほぼ100%違法なんですね。本来なら目ん玉飛び出る程お金かかります。
話がそれましたが、その女性とちょっと立ち話をしていたら、な、なんと!このブログを読んでいて下さっていると!!!!!
目ん玉飛び出る程うれしかった。多分、その時には僕の目ん玉飛び出ていたでしょう。失礼しました。力が湧きました。なんだか「シアワセ」になりました。
東海林さだおさん風なら、「シャーアセ!」みたいな感じでしょーか。芝居で誉められるよりうれしかった。
もちろん、このブログの感想を書いてくれている人達にも感謝しています。
ちゃんと読んでます。「シアワセ」を感じてます。
他でも、「楽しく読ませてもらってます」なんて言われる事が多くなり、「やりがい」を感じています。
昔、川崎徹さんのCF作品で、背中から「やり貝」が生えて来るのがありましたが(古いね)僕の背中にも、かなり大きな「やり貝」が生えて来ています。その証拠に、このブログで僕の担当の藤原くんに、頭の文章も後半の文章もボリュームがあり過ぎると言われてまして、(すみません、人のブログ読んだ事ないんで、、、)後半のエッセイが続きものなりました。
まー、長過ぎる時ですが、、、
でもお蔭でちょっと楽になりました。
何せ、仕事の他に週に2、3回球を蹴ってまして、下手したら3回とも試合なんて事もありまして(Jリーガーよりキツイ)友達とカブトムシ捕りに行ったり(子供か)あ、これはそのうち文章にしますね。仲間と飲みに行かなくっちゃい
けないし(いけなくない。全然。)週に2日はブログの文章書いてるし、ブログの写真撮りに行かなきゃいけないし、のぼる君の散歩行かなくっちゃいけないし、、、(相変わらず歩かない、、、)
昨日なんか、突然38度も熱出たり、、、
高熱が出ると、苦しいけど、苦しみの中になんとも言えない、甘美な衣を纏った様な気分になりません?なんないかなぁ?
なんでしょう?あちら側の扉の近くにいる感じ。身体と潜在的な何かだけがわかっている様な世界の近くに着いた感じ。快感。逆快哉を叫ぶ感じ。(なんだそれ)
残念ながら、今日は調子がいい。
とにかく、人生忙しい。
と言うよりも、何かから逃げる様に時間を埋めている感じかしらん?
僕の仲間も大体そうですが、どこか、なにか欠けている人ばかりです。(ま、全部じゃないけど)その欠けたなにかを取り戻そうとしたり、埋めようとしたりしてバランスを取ろうとしているのかもしれません。(とれないんだね。これが
ちっとも。)でも、その欠けた何かが、とてつもない力を出してくれたりする。
話がまとまりかけてきましたが、折角ボリュームがあり過ぎるとほめられたので
(ほめられてはいない)もーちょっと書きましょう。
話題も変えて、、、演劇の仲間の話は笑えない事が多いし、さらに長くなるし、、、(小出しにして行きます)
最近、本をまとめて読んでいる。時間がちょっとでもあると集中して読む。昔から時間があると本屋に入ってまとめて買うくせがある。
本屋大好き。
古本屋も大好き。
自分の趣味思考にあっている古本屋などを見つけると、ちょっと小躍りしてしまいたくなる。
知らない街でも古本屋を見かけると、ついつい入ってしまう。
で、昔から探していた本を見つけたりしたら、店の中で踊ってしまう始末。
古本屋で踊っているおかしなおじちゃんを見かけたら、それは僕だ。
本を読み始めたきっかけは、演劇を始めてからだ。学生時代は少年ジャンプくらいしか読んでなかったけど、、、
僕は蜷川幸雄さんの劇団で芝居を始めた。蜷川さんは数少ない、頭と身体のバランスの優れた演出家である。(心は別よ)演劇を始めたばかりの僕は無知。まったくのバカ。(まー、今もあんまりかわってはいない)演劇の成り立ちも歴史も何もわからない。でも、蜷川さんは話の中でたくさんの言葉を使っていた。スタニスラフスキー。ペーター・シュタイン。ピーター・ブルック。ヤン・コット。
ヤン・ファーブル。コクトー。ブレヒト。グロトフスキー。ムニュシュキン。
もーいいですか?
頭痛くなるでしょ。いちいち説明してくれないし。メモしたり、先輩に聞いたり。で、最もたよりになったのが、神田神保町の古本屋街。通いましたね。随分と。でも、通ったぶんだけ身になりましたね。本に書いてあるんだもの。ヤン・コットの本には「シェイクスピアの史劇は終わりではじまり、はじまりで終わる」なんて書いてあって、あ~、なるほど!わかりやすい!
そー言えば、ハムレットなんか、王様(父ちゃん)が殺されて、王子(ハムレット)が復讐して死んで、新しい王様(フォーティンブラス)が誕生して終わるでしょ。(粗筋と言うより荒筋だね)他にも同じ構造の芝居がたくさんあるし。
こーして若い勝村くんは「何だ、本読みゃいーんじゃん」の境地に至ったのでした。お蔭で、おじちゃんになった勝村くんの本棚には2000冊を超える本が遊びに来ている。本を読む事は、「こころ」も「あたま」も「ゆたか」にするし、「幸雄」(蜷川ね)とも同じレベルで話せる。(でも幸雄はさらに先を行っている。悔しい。)
もっともっと本が読みたい。
歳を重ねていっても、本を読む楽しみは増すばかりで、本棚は悲鳴をあげている。
でも、やめられないのね。
後10年くらいかけて、老人の勝村くんが楽しんで、繰り返し読める本を絞り込もうと思っています。同じ様に老人になる本棚の為にも。楽しみは尽きない。藤原くん今週も長くてゴメン。
では今週も頑張って生きて生きまっしょい!
『幻の魚 いとう』
何年か前にロシアに幻の魚「いとう」を釣りに行った。
非常にデリケートな魚で、環境の変化などに順応出来ず数が減り、幻の魚と呼ばれている。
日本では釣るのが困難なため、ロシアまで出掛けたのだ。
ロシアはでかい。考えられないくらいでかい。
新潟からハバロフスクに入った。2時間弱くらいだと記憶している。ウクライナ
の近くまでは、10時間前後はかかる。
ロシアはでかい。やれやれである。
空港から車で、5、6時間走り、アルムー川の横のキャンプ場までボートでやっ
と着いた。やれやれである。
まわりは山。そして川。のみ。家どころか、人がいない。やれやれである。
そのキャンプ場は外界から遮断されている。
管理人の寡黙なおじさんが一人そこに住み、管理している。
宿泊小屋が5棟。食堂が1棟。ロシア式サウナ1棟。
トイレはあるが、外にある。外に、、、
僕らが宿泊している期間だけ、食事を作ってくれる女性がいる。
キャンプ場と言っても、ちょっと想像しにくい「空間」である。
動物だけが住んでいる「空間」である。
案内のコーディネーターは、迷彩服を身に纏い、ライフルを携帯している。
普通に。
リュックを背負う様にライフルを背負っている。
コーディネーターが注意事項を説明してくれた。
場所の説明。食事の時間や出発時間等々の説明。
それから笑顔で、「運が良ければ、虎に遭える」
「と、虎?」と僕。
広大な山の中に数匹の虎が生息しているそーだ。虎が獲物を求めて移動中に、
ばったり遭遇する事があるらしい。
コーディネーターはさらに笑顔で、「夜にトイレに行く時は、熊が出る時があ
る。熊が出たら大きな声で叫ぶか、大きな音を出せば熊も驚いて逃げる。」
「く、熊?」と僕。
熊もまた同じ。しかし、虎に比べると数が多く、遭遇する可能性は虎より遥かに
多いらしい。
その後も何か説明をしていたが、もはや耳には入って来なかった。
動物だけが住んでいる「空間」
後戻りは出来ない。
ライフルの意味がやっと解った。
撃つんだ。ライフルで。危ない時に。普通に。
頭がぐらぐらした。
意味を理解した僕の瞳は、多分しっかりと白目になっていた様な気がする。
「いとう」は、漆黒の闇夜にしか釣れない。月明かりがあっても釣れない。
動物は夜に行動する。「いとう」も夜に行動する。
ロシアになんか来るんじゃなかった。
後悔、後を絶たず。
人生=後悔だ。
レ、ミゼラブル(前編) / 2006年07月12日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
やっと、眠れる様になった勝村です。眠るってこうだったんだ。って思い出した感じです。
まずは、ウインブルドン。ちょっとフェデラーは完璧。揺るぎがない。後は、自分とどーやって折り合いをつけて行くかでしょう。王者の宿命です。
ナダルの成長も気になりますが、そのうち何処かからポコッとサンプラスに憧れを抱いていた様な若い(ま、ナダルも十分若いけど)強者が現れてフェデラーを揺るがすかも知れない。
そんな日が、来るのはそー遠くない気がするには僕だけでしょうか?
女子は混沌としてましたね。エナンが勝つんだろーなーって皆が思っていたんだろーけど、モレスモが見事に逆転しました。今後が楽しみです。
全豪の優勝が自信を与えてくれたと言うコメントだったけど、どんな形であれ、 優勝って一人だけしか味わえない(団体競技は別ね)崇高なものだから、普通の人間には絶対に解らない事なんでしょう。ちょっと覗いてみたいし、そんなコメント言ってみたい。どんな自信がつくのかしらん?
そしてサッカーのワールドカップ。モレスモの勢いもあって、フランスが優勝して国中が大騒ぎになるのかと思ったら、違う意味で大騒ぎ。ジダンが有終の美をあんなヘディングシュートで決めてしまうとは、、、
ま、みんないろいろ言っているけど、ジダンにしろ、相手のマテラッツィにしろ、普段も追いつめられると酷いプレイはしていたんだけど(ま、マテラッツィはいつも汚い)引退を表明した大会で、しかも決勝戦で、全世界が見守る中で、あのヘディングシュート、、、永遠に語り継がれて行くでしょう。
昨日のニュースで女性アナウンサーが「スポーツ選手として絶対にやっては行けない行為です」みたいな事言っていて怒ってたけど、もちろんそうなんだけど、、、
僕個人としては、あんな事をしてしまう事も含めて、ジダンを愛しています。ボルドーに行った時に、ボルドージロンディンズの帽子やリュックを買いました。
うれしかった~。サッカーわかんない人すみません。ジダンはジロンディンズから、イタリアのユベントス(もちろん、ユーベのマフラーもボールも持ってます。自慢する訳じゃないけど、イタリアで買いました。ふっふっふ)に移り(ここまでは、将軍ミシェル・プラティにと一緒です。ま、代理人が同じ人だと聞きましたが)、現在のレアル・マドリードに所属しています。(去年、ベルナベウでクラシコみたぞ。ふっふっふ)数々の栄光を手にして来た選手です。
ユベントスのマフラーとボール。セリエの3部降格と言われているが、W杯の優勝で吹き飛ぶのか?
カフェオレの様な色の水が流れるジロンド川(粘土質の泥が解け、この濁った水がワインを作るブドウにとてもいいらしい)が名物のボルドー。地元チーム、ジロンディンズのサポーターグッズはどれもセンスがよかった。リュックもかわいい。
あれくらいのプレイが何ですか!(プレイとは言えないか)
エリック・カントナ(ジダンと同じフランス人)なんか客席のファンに向かってドロップキックをかましています。もちろん、確か、8ヶ月くらいの出場停止になりましたが、、、しかし、カントナは未だにマンチェスター・ユナイテッドの英雄です。引退して結構たっていますが、ナイキの宣伝でいい味出してます。引退した選手がナイキの宣伝出てるのはカントナくらいじゃないかな?多分。あ、引退の理由が俳優になるからでした。笑えるでしょ。で、本当に俳優になったんだけど、待ち時間が長いから俳優なんてやっていられるか!なんて言ってしまう人です。彼の事も僕は未だに愛しています。アクションに対してリアクションがあるのは当然です。しかし、公衆の前で、ただ道徳的に片付けるのはどーなんだろー?彼女は(彼女だけじゃないけど)個人的な立場で意見を言ったのか?テレビに出ているから道徳的な表現を使ったのかは解りませんが、僕には偽善にしか聞こえませんでした。勘違いをして欲しくないんだけど、僕もジダンの行為はよくないと思っています。だけど、魔女裁判みたいにこれ見よがしに吊るしあげるんだったら、自分の言葉に責任を持って欲しいと思うんです。彼女(達)はイタリアのキーパーのブフォンが、賭博の問題で警察に事情聴取されていたのは知っていたのかな?ドイツのカーンが友達の奥さんと不倫して揉めていたのは知っているのかな?他にもあるんだな。これが。(何だ!サッカーの世界は?ま、サッカーの世界だけじゃないけど、、、)
ジダンは偉大過ぎる程の選手です。ただそれだけです。今までも、これからも。
全仏、ワールドカップ、ウインブルドンと素晴らしいトップアスリート達の競演は、僕らを本当に興奮させてくれました。死ぬ程(本当に死にそーだった)楽しませてくれました。
こんな幸せな時間を与えてくれた、トップアスリートのみなさまに感謝し、思いを馳せ、ゆっくりと生活をもとに戻し、余韻も楽しみ、次なるステージに連れて行って貰いたいと願うばかりです。
あーーーーーーーーーーーー、やっとゆっくり眠れる。
では、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『レ、ミゼラブル』
父は「佃煮や」である。
正確には、「佃煮や」で佃煮を煮る職人である。
ちょっと、説明する時に面倒くさいから「佃煮や」で通している。
親戚がわりかし有名な「佃煮や」で、そこに就職した父が、煮方の全てを任されている。
僕の成長期の身体の8割方は「佃煮」で出来たと言える。
その親戚の「佃煮や」の先代の社長の事は、子供だったからよくわからなかったが、立派な風貌で、声にも威厳があり、昔の映画に出て来たマフィアの親分みたいな感じの人だった。
交際範囲も広く、歌舞伎の役者、作家の久保田万太郎さん、他にも政界やら、著名人などと写った写真がたくさんアルバムに飾ってあった。
そのおかみさんも昔気質の厳しい人で、口汚く、かっこいい江戸弁を操っていた。
「おー、敬義(父の名前。もちろん、ひろよしとは呼ばず、しろよしみたいに呼んでいた。)んとこの子が来たのかい、ちょいと顔みせてごらんよ。おー、大きくなったね~。いや~、今日は蒸しあっついね~、今日は蒸しあっついから風呂でも入って行きな!」なんて事を会うたびに言ってた。
なんで来たばっかりなのに、風呂入んなきゃなんないのかよくわかんないんだけど、とりあえず迫力に負けて、昼間から風呂に入ったりした。
出ると、天花粉をつけられた。
父は白衣で働いていた。汗だくで働いていた。
家を出る時は、必ず背広を着て出かけた。スーツではなく背広。
どんな時もネクタイを締めて出かけた。
髪はアメリカンポマードで固めていた。
どーせ、帽子かぶって白衣に着替えるんだから、どんな格好してもよさそうなのに、、、
職人のプライドだったのかも知れない。
つくる物にも自分にもプライドを持っていたんだと思う。
昔気質の職人。
父は毎日、朝の7時30分頃に出かけて行った。
僕は、父の姿が見えなくなるまで手を振った。
何度も何度も「行ってらっしぁ~い」と叫んだ。
千切れるくらいに手を振った。
父の姿が見えなくなると、同じ道を同じ時間に毎日通り、会社に出かけるお父さん達を眺めた。
日本橋三越の婦人用鞄売り場で働いている友達のお父さん。
大きな壁紙を作る工場で働く近所のお父さん。
そんなお父さん達を眺めては、働いている姿に想いを馳せた。
想いは、僕を空想の世界へといざなった。
激しい蒸気が立ち上る大鍋から、煮上がった佃煮を売りさばく小学生の僕。
高級鞄を、お金持ちの奥さんと談笑しながら売りさばく小学生の僕。
大きく巻かれた壁紙をトラックで運びお客さんに売りさばく小学生の僕。
何故かいつも最終的に売りさばいている。
やっと、眠れる様になった勝村です。眠るってこうだったんだ。って思い出した感じです。
まずは、ウインブルドン。ちょっとフェデラーは完璧。揺るぎがない。後は、自分とどーやって折り合いをつけて行くかでしょう。王者の宿命です。
ナダルの成長も気になりますが、そのうち何処かからポコッとサンプラスに憧れを抱いていた様な若い(ま、ナダルも十分若いけど)強者が現れてフェデラーを揺るがすかも知れない。
そんな日が、来るのはそー遠くない気がするには僕だけでしょうか?
女子は混沌としてましたね。エナンが勝つんだろーなーって皆が思っていたんだろーけど、モレスモが見事に逆転しました。今後が楽しみです。
全豪の優勝が自信を与えてくれたと言うコメントだったけど、どんな形であれ、 優勝って一人だけしか味わえない(団体競技は別ね)崇高なものだから、普通の人間には絶対に解らない事なんでしょう。ちょっと覗いてみたいし、そんなコメント言ってみたい。どんな自信がつくのかしらん?
そしてサッカーのワールドカップ。モレスモの勢いもあって、フランスが優勝して国中が大騒ぎになるのかと思ったら、違う意味で大騒ぎ。ジダンが有終の美をあんなヘディングシュートで決めてしまうとは、、、
ま、みんないろいろ言っているけど、ジダンにしろ、相手のマテラッツィにしろ、普段も追いつめられると酷いプレイはしていたんだけど(ま、マテラッツィはいつも汚い)引退を表明した大会で、しかも決勝戦で、全世界が見守る中で、あのヘディングシュート、、、永遠に語り継がれて行くでしょう。
昨日のニュースで女性アナウンサーが「スポーツ選手として絶対にやっては行けない行為です」みたいな事言っていて怒ってたけど、もちろんそうなんだけど、、、
僕個人としては、あんな事をしてしまう事も含めて、ジダンを愛しています。ボルドーに行った時に、ボルドージロンディンズの帽子やリュックを買いました。
うれしかった~。サッカーわかんない人すみません。ジダンはジロンディンズから、イタリアのユベントス(もちろん、ユーベのマフラーもボールも持ってます。自慢する訳じゃないけど、イタリアで買いました。ふっふっふ)に移り(ここまでは、将軍ミシェル・プラティにと一緒です。ま、代理人が同じ人だと聞きましたが)、現在のレアル・マドリードに所属しています。(去年、ベルナベウでクラシコみたぞ。ふっふっふ)数々の栄光を手にして来た選手です。
ユベントスのマフラーとボール。セリエの3部降格と言われているが、W杯の優勝で吹き飛ぶのか?
カフェオレの様な色の水が流れるジロンド川(粘土質の泥が解け、この濁った水がワインを作るブドウにとてもいいらしい)が名物のボルドー。地元チーム、ジロンディンズのサポーターグッズはどれもセンスがよかった。リュックもかわいい。
あれくらいのプレイが何ですか!(プレイとは言えないか)
エリック・カントナ(ジダンと同じフランス人)なんか客席のファンに向かってドロップキックをかましています。もちろん、確か、8ヶ月くらいの出場停止になりましたが、、、しかし、カントナは未だにマンチェスター・ユナイテッドの英雄です。引退して結構たっていますが、ナイキの宣伝でいい味出してます。引退した選手がナイキの宣伝出てるのはカントナくらいじゃないかな?多分。あ、引退の理由が俳優になるからでした。笑えるでしょ。で、本当に俳優になったんだけど、待ち時間が長いから俳優なんてやっていられるか!なんて言ってしまう人です。彼の事も僕は未だに愛しています。アクションに対してリアクションがあるのは当然です。しかし、公衆の前で、ただ道徳的に片付けるのはどーなんだろー?彼女は(彼女だけじゃないけど)個人的な立場で意見を言ったのか?テレビに出ているから道徳的な表現を使ったのかは解りませんが、僕には偽善にしか聞こえませんでした。勘違いをして欲しくないんだけど、僕もジダンの行為はよくないと思っています。だけど、魔女裁判みたいにこれ見よがしに吊るしあげるんだったら、自分の言葉に責任を持って欲しいと思うんです。彼女(達)はイタリアのキーパーのブフォンが、賭博の問題で警察に事情聴取されていたのは知っていたのかな?ドイツのカーンが友達の奥さんと不倫して揉めていたのは知っているのかな?他にもあるんだな。これが。(何だ!サッカーの世界は?ま、サッカーの世界だけじゃないけど、、、)
ジダンは偉大過ぎる程の選手です。ただそれだけです。今までも、これからも。
全仏、ワールドカップ、ウインブルドンと素晴らしいトップアスリート達の競演は、僕らを本当に興奮させてくれました。死ぬ程(本当に死にそーだった)楽しませてくれました。
こんな幸せな時間を与えてくれた、トップアスリートのみなさまに感謝し、思いを馳せ、ゆっくりと生活をもとに戻し、余韻も楽しみ、次なるステージに連れて行って貰いたいと願うばかりです。
あーーーーーーーーーーーー、やっとゆっくり眠れる。
では、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『レ、ミゼラブル』
父は「佃煮や」である。
正確には、「佃煮や」で佃煮を煮る職人である。
ちょっと、説明する時に面倒くさいから「佃煮や」で通している。
親戚がわりかし有名な「佃煮や」で、そこに就職した父が、煮方の全てを任されている。
僕の成長期の身体の8割方は「佃煮」で出来たと言える。
その親戚の「佃煮や」の先代の社長の事は、子供だったからよくわからなかったが、立派な風貌で、声にも威厳があり、昔の映画に出て来たマフィアの親分みたいな感じの人だった。
交際範囲も広く、歌舞伎の役者、作家の久保田万太郎さん、他にも政界やら、著名人などと写った写真がたくさんアルバムに飾ってあった。
そのおかみさんも昔気質の厳しい人で、口汚く、かっこいい江戸弁を操っていた。
「おー、敬義(父の名前。もちろん、ひろよしとは呼ばず、しろよしみたいに呼んでいた。)んとこの子が来たのかい、ちょいと顔みせてごらんよ。おー、大きくなったね~。いや~、今日は蒸しあっついね~、今日は蒸しあっついから風呂でも入って行きな!」なんて事を会うたびに言ってた。
なんで来たばっかりなのに、風呂入んなきゃなんないのかよくわかんないんだけど、とりあえず迫力に負けて、昼間から風呂に入ったりした。
出ると、天花粉をつけられた。
父は白衣で働いていた。汗だくで働いていた。
家を出る時は、必ず背広を着て出かけた。スーツではなく背広。
どんな時もネクタイを締めて出かけた。
髪はアメリカンポマードで固めていた。
どーせ、帽子かぶって白衣に着替えるんだから、どんな格好してもよさそうなのに、、、
職人のプライドだったのかも知れない。
つくる物にも自分にもプライドを持っていたんだと思う。
昔気質の職人。
父は毎日、朝の7時30分頃に出かけて行った。
僕は、父の姿が見えなくなるまで手を振った。
何度も何度も「行ってらっしぁ~い」と叫んだ。
千切れるくらいに手を振った。
父の姿が見えなくなると、同じ道を同じ時間に毎日通り、会社に出かけるお父さん達を眺めた。
日本橋三越の婦人用鞄売り場で働いている友達のお父さん。
大きな壁紙を作る工場で働く近所のお父さん。
そんなお父さん達を眺めては、働いている姿に想いを馳せた。
想いは、僕を空想の世界へといざなった。
激しい蒸気が立ち上る大鍋から、煮上がった佃煮を売りさばく小学生の僕。
高級鞄を、お金持ちの奥さんと談笑しながら売りさばく小学生の僕。
大きく巻かれた壁紙をトラックで運びお客さんに売りさばく小学生の僕。
何故かいつも最終的に売りさばいている。
続く。
恩返し(続き) / 2006年07月09日
気を失っていた「うんこ」は、子猫達の「ミャーミャー」と鳴く名古屋弁で目覚めた。
刹那と永久の裂け目のような場所で「うんこ」は目覚めた。
(その前に、このまま自分を「うんこ」呼ばわりしていていーのかしらん?
「主」から「元主」。そして「うんこ係」。現在「うんこ」。
随分と簡単に落ちて行ったものだ。まるで人生。昇るのは大変だし時間がかかる。しかし落ちていくのは、まー、いーか。そんな事)
なんだ?こいつらは?
頭が揺れ、目が霞んだ。
少しづつ霧が晴れる様に意識が戻ってきた。
レンズのフォーカスが合う様に、世界の輪郭が一つになった。
子猫達は「ミャーミャー」名古屋弁で鳴き続けている。
軽い目眩を起こしている自分に気づいた。
「落ち着け」自分に言い聞かせた。
「落ち着け」と手のひらに3回書いて飲んだけど効果がなかった。
とにかく落ち着いて考えた。
素早く自分の脳の情報を集めた。
パニックを起こすのは、情報が足りないからだ。
考えながら左手の指を動かした。左脳だけでなく、右脳を多めに使いたいからだ。想像力をフル回転させなければ、目の前の現実を受け止めきれない。
Q1 何故、「黒茶くん」は網戸越しにとはいえ、人間に体当たりしてきたのか?
A 人間を憎んでいたから?
否。
Q2 何故、人ん家の、夢の劇場とはいえ、「黒茶くん」はあんなに堂々とデー
ンとし続けていられたのか?
A 生まれもってのジャイアン体質だから?
否。
Q3 何故、「黒茶くん」は小さめの身体なのに、お腹だけが膨れていたのか?
A 実は、猫相撲の世界で、舞の海と呼ばれていたから?
否。
自問自答を繰り返した。
が、答えは簡単だった。
メスだったのだ。
妊娠していたのだ。
子供を守る為に回りの全てを威嚇していたのだ。
「うんこ」(僕)は走った。トイレにではなく、台所に走った。
冷蔵庫を開け、ミルクをレンジで少し温め、子猫達にあげた。
この写真は、3年前「はなまるマーケット」に出演した時に撮ったものです。
10日にまた出演するので、打ち合わせしてたらスタッフが持って来てくれた。
今回は写真出せないと思っていたのに、何と言う偶然!神が近くにいるね。
写真の窓の奥にある白いのが、牛乳の入ったお皿で、まわりの黒っぽいのが「黒茶さん」の子供達。
すると、「黒茶くん」、いや「黒茶さん」(女子だから)は、喜ぶどころか、 「うんこ」(僕)を激しく威嚇し、子猫達より先にミルクを飲みまくった。
何だ!こいつ?母親のくせに、大人げない。フン!
同じ事を数週間続けた。子猫達は、目も開き、身体もしっかりしてきた。
たくましく、がしがし成長して行った。
しかし「うんこ」(もー、ここからは僕って書かない)は、どーしてもかわいい子猫達を育てている父親気分になれなかった。
何故なら、物心ついた子猫達が、ミルクをあげに行く「うんこ」に対し、母親同様、全員で激しい威嚇を始めたからだ。
全員一丸となって、逆毛を立てて「フーフー」言っている。
「ミャーミャー」から「フーフー」
名古屋弁からレイザーラモンHG何かの先触れかと勘ぐったが、もちろん意味など無い。
こんなことがあっていいのか?
人格が、いや、「うん格」の崩壊の危機だ。
しかしうんこ(僕。そろそろ書いとかないと皆忘れている頃だろう)は頑張った。
親子の威嚇に動じる事無くミルクをあげ続けた。
がしがし育った子猫達は、それぞれ外出する様になった。
「黒茶さん」も現れる回数がぐっと減り、ついには、姿を消した。
子猫達も戻って来る時間や、数が減ってきた。
「うんこ」(僕)は複雑な想いに包まれた。
結局、一匹もなつかなかった。
子猫達もすっかり姿を現さなくなった。
寂寞感。うすら恥ずかしい言葉に包まれた。
しかし「うんこ」(僕)は、「主」(もちろん、僕)に戻った。(ややこしい)
感無量だった。
昔、かえるにされた王子が人間に戻った時に、こんな感情が湧いたのかも知れない。(違うな)
ある時、主は「夢の劇場」に小さな黄金色に輝く物を見つけた。
よく見ると、干涸びた金魚だった。
頭がパニクった。どんなに頭の中の情報を集めても左手を動かし続けても、パニックは収まらない。
そして最終的に、、、、主は見なかった事にした。
簡単に言えば、現実逃避。
だって訳わかんないんだもん。
さらに主は数日後、「夢の劇場」の奥に黒光りするぞうきんを見つけた。
「何だよ、こんなとこに」と思い、片付けに行った。
それは「ぞうきん」ではなく、死んだ大きなねずみだった。
主は気を失った。
続く。(もーいいか。)
気を失った主は、「黒茶さん」の夢を見た。
蓮の花が咲き乱れる池に浮かぶ、大きな白い貝の中で着物を着て、満面の笑みを浮かべた「黒茶さん」がお茶をたててくれた。
雷を受けた様に意識を取り戻した主は、理由がわかった。
それは、猫の「恩返し」だった。
「恩返し」の方程式は、助ける=幸福になる じゃなかったのか?
ボランティア=ビッグハッピーは?
フエアー イズ マイ シャングリラ?
よくよく考えてみれば、「恩返し」のお返しの幸福は「両刃の剣」だった。
よひょうは、幸福をもらい、痛いくらいの悲しみを一生背負った。
浦島太郎は、大宴会のかわりに人生を失った。
僕なんかミルクのかわりに気を失った。(何だそれ?)
もちろん、一時的ではあるが、主というポジションも失った。しかも、うんこという称号まで戴いた。今月で43歳になろーとしているのに、、、
代償としては小さいが、引き裂かれた気持ちは他とかわらない(何せ、43歳で「うんこ」呼ばわりだ)しかも、幸福を手に入れるどころか、金魚もねずみも自
分で片付けた。掃除のおじさんだ。
希望なんて何処にもありゃしないんだ。
「恩返し」の方程式は間違っていた。
いや、「恩返し」には方程式など元々存在しないのだ。
いや、やっぱり存在した。(はっきりしろ)
幸せ=不幸せ
これが正しい「恩返し」の方程式だったのだ。
幸せの絶対量は決まっていたのだ。
「恩返し」とは、神の試練だったのだ。
愛の形を試されていたのだ。期待なんてクソだ。生きる事は戦いだ。
報酬を求める事など、神に対する謀反だったのだ。
「感謝だ!」
全ては感謝なのだ。
本当の「愛」とは、無報酬なのだ。
新宿のホストクラブでもないのだ。(説明しない。)
無報酬の「愛」こそ真実なのだ。
相手に何かを求めるから駄目なんだ。
人間は一人で生きる動物なのだ。
群れて楽しちゃ駄目なんだ。たまたま、まわりに人がいる。
だから楽が出来る。一人で生きて行くのは不可能だかんね。
その事に感謝して生きなければならなかったのだ。
何かを期待するから、金魚なんだ。死んだ大きなねずみだったんだ。
神様ごめんなさい。僕は間違ってました。
毎日全てに感謝して生きてゆきます。
最後に僕は一つだけ言いたい事がある。
こんな、自分でも想像さえしなかった長い長い文章を、時間を割いて読んでくれ
た皆様に心から感謝します。
了
刹那と永久の裂け目のような場所で「うんこ」は目覚めた。
(その前に、このまま自分を「うんこ」呼ばわりしていていーのかしらん?
「主」から「元主」。そして「うんこ係」。現在「うんこ」。
随分と簡単に落ちて行ったものだ。まるで人生。昇るのは大変だし時間がかかる。しかし落ちていくのは、まー、いーか。そんな事)
なんだ?こいつらは?
頭が揺れ、目が霞んだ。
少しづつ霧が晴れる様に意識が戻ってきた。
レンズのフォーカスが合う様に、世界の輪郭が一つになった。
子猫達は「ミャーミャー」名古屋弁で鳴き続けている。
軽い目眩を起こしている自分に気づいた。
「落ち着け」自分に言い聞かせた。
「落ち着け」と手のひらに3回書いて飲んだけど効果がなかった。
とにかく落ち着いて考えた。
素早く自分の脳の情報を集めた。
パニックを起こすのは、情報が足りないからだ。
考えながら左手の指を動かした。左脳だけでなく、右脳を多めに使いたいからだ。想像力をフル回転させなければ、目の前の現実を受け止めきれない。
Q1 何故、「黒茶くん」は網戸越しにとはいえ、人間に体当たりしてきたのか?
A 人間を憎んでいたから?
否。
Q2 何故、人ん家の、夢の劇場とはいえ、「黒茶くん」はあんなに堂々とデー
ンとし続けていられたのか?
A 生まれもってのジャイアン体質だから?
否。
Q3 何故、「黒茶くん」は小さめの身体なのに、お腹だけが膨れていたのか?
A 実は、猫相撲の世界で、舞の海と呼ばれていたから?
否。
自問自答を繰り返した。
が、答えは簡単だった。
メスだったのだ。
妊娠していたのだ。
子供を守る為に回りの全てを威嚇していたのだ。
「うんこ」(僕)は走った。トイレにではなく、台所に走った。
冷蔵庫を開け、ミルクをレンジで少し温め、子猫達にあげた。
この写真は、3年前「はなまるマーケット」に出演した時に撮ったものです。
10日にまた出演するので、打ち合わせしてたらスタッフが持って来てくれた。
今回は写真出せないと思っていたのに、何と言う偶然!神が近くにいるね。
写真の窓の奥にある白いのが、牛乳の入ったお皿で、まわりの黒っぽいのが「黒茶さん」の子供達。
すると、「黒茶くん」、いや「黒茶さん」(女子だから)は、喜ぶどころか、 「うんこ」(僕)を激しく威嚇し、子猫達より先にミルクを飲みまくった。
何だ!こいつ?母親のくせに、大人げない。フン!
同じ事を数週間続けた。子猫達は、目も開き、身体もしっかりしてきた。
たくましく、がしがし成長して行った。
しかし「うんこ」(もー、ここからは僕って書かない)は、どーしてもかわいい子猫達を育てている父親気分になれなかった。
何故なら、物心ついた子猫達が、ミルクをあげに行く「うんこ」に対し、母親同様、全員で激しい威嚇を始めたからだ。
全員一丸となって、逆毛を立てて「フーフー」言っている。
「ミャーミャー」から「フーフー」
名古屋弁からレイザーラモンHG何かの先触れかと勘ぐったが、もちろん意味など無い。
こんなことがあっていいのか?
人格が、いや、「うん格」の崩壊の危機だ。
しかしうんこ(僕。そろそろ書いとかないと皆忘れている頃だろう)は頑張った。
親子の威嚇に動じる事無くミルクをあげ続けた。
がしがし育った子猫達は、それぞれ外出する様になった。
「黒茶さん」も現れる回数がぐっと減り、ついには、姿を消した。
子猫達も戻って来る時間や、数が減ってきた。
「うんこ」(僕)は複雑な想いに包まれた。
結局、一匹もなつかなかった。
子猫達もすっかり姿を現さなくなった。
寂寞感。うすら恥ずかしい言葉に包まれた。
しかし「うんこ」(僕)は、「主」(もちろん、僕)に戻った。(ややこしい)
感無量だった。
昔、かえるにされた王子が人間に戻った時に、こんな感情が湧いたのかも知れない。(違うな)
ある時、主は「夢の劇場」に小さな黄金色に輝く物を見つけた。
よく見ると、干涸びた金魚だった。
頭がパニクった。どんなに頭の中の情報を集めても左手を動かし続けても、パニックは収まらない。
そして最終的に、、、、主は見なかった事にした。
簡単に言えば、現実逃避。
だって訳わかんないんだもん。
さらに主は数日後、「夢の劇場」の奥に黒光りするぞうきんを見つけた。
「何だよ、こんなとこに」と思い、片付けに行った。
それは「ぞうきん」ではなく、死んだ大きなねずみだった。
主は気を失った。
続く。(もーいいか。)
気を失った主は、「黒茶さん」の夢を見た。
蓮の花が咲き乱れる池に浮かぶ、大きな白い貝の中で着物を着て、満面の笑みを浮かべた「黒茶さん」がお茶をたててくれた。
雷を受けた様に意識を取り戻した主は、理由がわかった。
それは、猫の「恩返し」だった。
「恩返し」の方程式は、助ける=幸福になる じゃなかったのか?
ボランティア=ビッグハッピーは?
フエアー イズ マイ シャングリラ?
よくよく考えてみれば、「恩返し」のお返しの幸福は「両刃の剣」だった。
よひょうは、幸福をもらい、痛いくらいの悲しみを一生背負った。
浦島太郎は、大宴会のかわりに人生を失った。
僕なんかミルクのかわりに気を失った。(何だそれ?)
もちろん、一時的ではあるが、主というポジションも失った。しかも、うんこという称号まで戴いた。今月で43歳になろーとしているのに、、、
代償としては小さいが、引き裂かれた気持ちは他とかわらない(何せ、43歳で「うんこ」呼ばわりだ)しかも、幸福を手に入れるどころか、金魚もねずみも自
分で片付けた。掃除のおじさんだ。
希望なんて何処にもありゃしないんだ。
「恩返し」の方程式は間違っていた。
いや、「恩返し」には方程式など元々存在しないのだ。
いや、やっぱり存在した。(はっきりしろ)
幸せ=不幸せ
これが正しい「恩返し」の方程式だったのだ。
幸せの絶対量は決まっていたのだ。
「恩返し」とは、神の試練だったのだ。
愛の形を試されていたのだ。期待なんてクソだ。生きる事は戦いだ。
報酬を求める事など、神に対する謀反だったのだ。
「感謝だ!」
全ては感謝なのだ。
本当の「愛」とは、無報酬なのだ。
新宿のホストクラブでもないのだ。(説明しない。)
無報酬の「愛」こそ真実なのだ。
相手に何かを求めるから駄目なんだ。
人間は一人で生きる動物なのだ。
群れて楽しちゃ駄目なんだ。たまたま、まわりに人がいる。
だから楽が出来る。一人で生きて行くのは不可能だかんね。
その事に感謝して生きなければならなかったのだ。
何かを期待するから、金魚なんだ。死んだ大きなねずみだったんだ。
神様ごめんなさい。僕は間違ってました。
毎日全てに感謝して生きてゆきます。
最後に僕は一つだけ言いたい事がある。
こんな、自分でも想像さえしなかった長い長い文章を、時間を割いて読んでくれ
た皆様に心から感謝します。
了
恩返し / 2006年07月05日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
いきなりサッカーの話で恐縮ですが、中田が突然引退しました。偉大な選手でした。ペルージャ(セリエAでの最初のチーム)での鮮烈なデビュー戦。ユベントスと対戦した時の中田の姿は、世界中の人が忘れる事が出来ないでしょう。
中田がボローニャにいた時に、ACミランと対戦した試合を見に行きました。その時に買った、ばったもんの帽子とマフラー(NAKATAと文字が入ってる。もろばったもん)は一生の記念になるでしょう。
これは中田がイタリアでデビューしたペルージャの最初のユニフォーム。
懐かしい。BUCK-CIKUってバンドのユータがくれた。
これがばったもん。でも日本人で持ってる人は少ないと思う。
貴重なばったもん。
ワールドカップもベスト4が決まり、ファイナルに向けて世界中が盛り上がっています。今回のワールドカップは、所謂、番狂わせがほとんどなかった。所謂、 順当。
それは何故か?
まー結論が出てるから言うんじゃないけど、予め予想が出来た事が多い。ヨーロッパで開催されていたり。それぞれの国の事情があったり。監督の采配。選手、対戦国との相性。試合開始時間。等々。総合すると割合簡単に方程式を解く様に結果が見えて来る。ブラジルが何故負けてしまったのか?何故、ロナウジーニョが活躍出来なかったのか?等々、簡単に、しかも大会が始まる前から予測出来た事だ。サッカー関係者で予測出来ていた人はほとんどいなかったように思う。皆、ロナウジーニョが活躍すると思っていたみたいだ。解説者達は「本調子じゃない!」なんて言ってたけど、南米予選から冷静に分析すれば、2トップをみれば、ボランチ、サイドバックとの相性をみれば、答えは明らかである。
やれやれ、である。
だから日本は試合に勝てないんじゃないかしらん?
イングランドもこの数十年で最強のメンバーを揃えながら何故勝てなかったのか?これも選手の組み合わせを冷静に考えれば予想出来た事でしょ。解説者は「流石!ベッカム」みたいな事言ってたけど、ベッカム使うと、ジェラード、ランパードが機能しなくなるし、ルーニーを1トップにするんならベッカム使う意味が見えなくなる。試合の前から解っている事でしょ。
今回のワールドカップの結果を、事前に冷静に予測出来ていた人だけが、今後の日本サッカー界を引っ張って行ってくれるのだと思うしかない。
日本代表は随分バッシングされてたけど、ブラジルの選手も負けた途端、大バッシングされてます。負けるってそーゆー事です。永遠に勝ち続けるなんて出来ないし、「敗北」が次なるステージに連れて行ってくれるでしょう。
僕が死ぬ前に(少なくとも後7回はあるかな)、日本がワールドカップでFINAL STAGEで戦う姿が見てみたい。
ちなみに僕は、ある方程式で優勝国はイタリアと予測している。(今のところベスト4には入っている)もちろん、たまたまだったのかも知れないけど、、、
(って昨日書いたら、今日の朝イタリアがドイツを2-0で破ってしまった)
逆に、何故この国が勝ったのか?てのも面白い。ドイツの快進撃、フランスの大会中の熟成。これは流石に想像出来なかったし、予測した人もいないと思うけど(正確な理由でね)、有機的なスポーツの最高に面白い所でしょ。
まー、後は残りの試合をただ楽しむだけですけど。
話をテニスに戻しましょう。ウィンブルドン。番狂わせが多い。これも分析すれば予測はつく場合があるが、個人競技の場合は予測が難しい。
自国のサッカーの試合結果が気になって、試合に集中出来なかったアルゼンチンの選手がいたり。2番コートの被害者になった去年の優勝者がいたり。ま、手首を痛めていたなんて後で言ってたけど、、、
予測出来ないっちゅーの。
予測なんかするのはつまらないって思っている人もたくさんいると思うけど、これはこれでスポーツ太公望には(そんな言葉はないか)たまらない楽しみの一つである。
後は、ごめんなさい。これも正直予測していなかったけど、杉山!
ヒンギスを破ってしまいましたよ。素晴らしい。本当に素晴らしい!
もちろん絶頂期のヒンギスでないのはわかってますよ。でも、ヒンギスよ!
残念ながらベスト8には残れなかったけど。立派です。見ている人々を興奮させてくれました。
やっぱり前に書いたけど、国民栄誉賞もんでしょ。入院一日一万円でしょ。ブッシュの前でプレスリー歌っててもいいから、杉山をメディアを通して讃えてあげて下さいな。
まだまだ、世界中で熱い戦いが続き、眠れぬ夜を過ごしている皆様。
今週も頑張って生きまっしょい!
『恩返し』
世の中には「恩返し」という素敵な言葉がある。
受けた恩を素敵な恩で返してくれる。
子供の頃読んだ物語では、助けた鶴が自分の羽で着物を織って、金銭面で恩を返してくれたり、助けた亀が、竜宮城に招いてくれて、飲めや歌えの大宴会を開いてくれたり、助けられた側の恩義の厚さに心打たれたものだった。
わらしべを持った農夫など、恩義の「雪だるま式仕打ち」である。
他者に対して優しくすれば(もちろん、打算など微塵もないのが前提である。)
必ず、よい事がある。
助ける=幸福になれる ボランティア=ビッグハッピー
この方程式は、揺らぐ事の無い永遠の約束事である。
人類の希望である。
僕の住んでいる地域には、猫が多い。
飼い猫もいれば、野良猫もたくさん住んでいる。
ある時から、我が家の一階の狭いウッドデッキに、黒と茶色の毛の混ざった荒々しい猫が居座った。
家の主である僕としては、正直出て行って欲しかった。
そりゃ、そうである。挨拶もなし。敷金、礼金どころか家賃もなし。
引っ越しそばもなし。
しかも、そんなにかわいくない。
主の僕だってあまり使っていないウッドデッキに、威風堂々といつもデーンと寝そべっている。
ウッドデッキにデーンと寝そべるのは、主だ!主の夢だ!持ち家を持った主の特権だ!
主、もしくは1親等くらいに限られる、選ばれた者のみに与えられる夢の行為だ!どんなに狭かろうと、ウッドデッキは夢の劇場だ!
35年ローンを組んでいる主としては、あまりいい気分ではない。
まー、狭くてあまり使っていないから「黒茶くん」はデーンと寝そべる事が出来るのだが、、、、
網戸越しに眺めていると、たまに体当たりなどして威嚇して来る。
何だ!こいつ!
主としては、あまりいい気分ではない。
しかも、恐くて鳥肌がたったりする。
主側が恐怖のあまり撤退すると、「黒茶くん」はさらに堂々と我が物顔でデーンと寝そべる。
ローンも払って無いくせに。
それだけではない。とうとう「黒茶くん」は、ウッドデッキにうんこをする様になった。とうとう「夢の劇場」が乗っ取られたのだ!
「怒髪天を突く。」
言葉の意味を初めて肌で感じた。許せない。
ここが、我が家の「夢の劇場」
そしてそのうんこを、「黒茶くん」のいない間に「主」の僕が掃除する。
意味がわからない?
我が家が!、35年ローンを組んでいる主から、ローンの無い主へと取って代わられようとしている。
緊急事態だった。
しかし、手立てはない。このままでは、店子に大家が乗っ取られてしまう。
異種格闘技の下克上だ!
元「主」は、最終手段まで考えた。
自ら「フルメタルジャケット」になり、黒茶くんに勝負を挑むか。
それとも引っ越すか。(なんて弱気な)
「to be or not to be」
デンマークの王子様が、元「主」に乗り移って来た。
が、恐くてどちらの問題も解けなかった。
数週間たった。
元「主」は、ただの「うんこ掃除係」にまで身を落とした。
ある日、「黒茶くん」のウッドデッキにある変化が起こった。
その風景に「うんこ係」は目を疑った。
「元我が家」の「元夢の劇場」に、猫の赤ちゃんが5匹並んでいた。
「うんこ」は気を失った。
いきなりサッカーの話で恐縮ですが、中田が突然引退しました。偉大な選手でした。ペルージャ(セリエAでの最初のチーム)での鮮烈なデビュー戦。ユベントスと対戦した時の中田の姿は、世界中の人が忘れる事が出来ないでしょう。
中田がボローニャにいた時に、ACミランと対戦した試合を見に行きました。その時に買った、ばったもんの帽子とマフラー(NAKATAと文字が入ってる。もろばったもん)は一生の記念になるでしょう。
これは中田がイタリアでデビューしたペルージャの最初のユニフォーム。
懐かしい。BUCK-CIKUってバンドのユータがくれた。
これがばったもん。でも日本人で持ってる人は少ないと思う。
貴重なばったもん。
ワールドカップもベスト4が決まり、ファイナルに向けて世界中が盛り上がっています。今回のワールドカップは、所謂、番狂わせがほとんどなかった。所謂、 順当。
それは何故か?
まー結論が出てるから言うんじゃないけど、予め予想が出来た事が多い。ヨーロッパで開催されていたり。それぞれの国の事情があったり。監督の采配。選手、対戦国との相性。試合開始時間。等々。総合すると割合簡単に方程式を解く様に結果が見えて来る。ブラジルが何故負けてしまったのか?何故、ロナウジーニョが活躍出来なかったのか?等々、簡単に、しかも大会が始まる前から予測出来た事だ。サッカー関係者で予測出来ていた人はほとんどいなかったように思う。皆、ロナウジーニョが活躍すると思っていたみたいだ。解説者達は「本調子じゃない!」なんて言ってたけど、南米予選から冷静に分析すれば、2トップをみれば、ボランチ、サイドバックとの相性をみれば、答えは明らかである。
やれやれ、である。
だから日本は試合に勝てないんじゃないかしらん?
イングランドもこの数十年で最強のメンバーを揃えながら何故勝てなかったのか?これも選手の組み合わせを冷静に考えれば予想出来た事でしょ。解説者は「流石!ベッカム」みたいな事言ってたけど、ベッカム使うと、ジェラード、ランパードが機能しなくなるし、ルーニーを1トップにするんならベッカム使う意味が見えなくなる。試合の前から解っている事でしょ。
今回のワールドカップの結果を、事前に冷静に予測出来ていた人だけが、今後の日本サッカー界を引っ張って行ってくれるのだと思うしかない。
日本代表は随分バッシングされてたけど、ブラジルの選手も負けた途端、大バッシングされてます。負けるってそーゆー事です。永遠に勝ち続けるなんて出来ないし、「敗北」が次なるステージに連れて行ってくれるでしょう。
僕が死ぬ前に(少なくとも後7回はあるかな)、日本がワールドカップでFINAL STAGEで戦う姿が見てみたい。
ちなみに僕は、ある方程式で優勝国はイタリアと予測している。(今のところベスト4には入っている)もちろん、たまたまだったのかも知れないけど、、、
(って昨日書いたら、今日の朝イタリアがドイツを2-0で破ってしまった)
逆に、何故この国が勝ったのか?てのも面白い。ドイツの快進撃、フランスの大会中の熟成。これは流石に想像出来なかったし、予測した人もいないと思うけど(正確な理由でね)、有機的なスポーツの最高に面白い所でしょ。
まー、後は残りの試合をただ楽しむだけですけど。
話をテニスに戻しましょう。ウィンブルドン。番狂わせが多い。これも分析すれば予測はつく場合があるが、個人競技の場合は予測が難しい。
自国のサッカーの試合結果が気になって、試合に集中出来なかったアルゼンチンの選手がいたり。2番コートの被害者になった去年の優勝者がいたり。ま、手首を痛めていたなんて後で言ってたけど、、、
予測出来ないっちゅーの。
予測なんかするのはつまらないって思っている人もたくさんいると思うけど、これはこれでスポーツ太公望には(そんな言葉はないか)たまらない楽しみの一つである。
後は、ごめんなさい。これも正直予測していなかったけど、杉山!
ヒンギスを破ってしまいましたよ。素晴らしい。本当に素晴らしい!
もちろん絶頂期のヒンギスでないのはわかってますよ。でも、ヒンギスよ!
残念ながらベスト8には残れなかったけど。立派です。見ている人々を興奮させてくれました。
やっぱり前に書いたけど、国民栄誉賞もんでしょ。入院一日一万円でしょ。ブッシュの前でプレスリー歌っててもいいから、杉山をメディアを通して讃えてあげて下さいな。
まだまだ、世界中で熱い戦いが続き、眠れぬ夜を過ごしている皆様。
今週も頑張って生きまっしょい!
『恩返し』
世の中には「恩返し」という素敵な言葉がある。
受けた恩を素敵な恩で返してくれる。
子供の頃読んだ物語では、助けた鶴が自分の羽で着物を織って、金銭面で恩を返してくれたり、助けた亀が、竜宮城に招いてくれて、飲めや歌えの大宴会を開いてくれたり、助けられた側の恩義の厚さに心打たれたものだった。
わらしべを持った農夫など、恩義の「雪だるま式仕打ち」である。
他者に対して優しくすれば(もちろん、打算など微塵もないのが前提である。)
必ず、よい事がある。
助ける=幸福になれる ボランティア=ビッグハッピー
この方程式は、揺らぐ事の無い永遠の約束事である。
人類の希望である。
僕の住んでいる地域には、猫が多い。
飼い猫もいれば、野良猫もたくさん住んでいる。
ある時から、我が家の一階の狭いウッドデッキに、黒と茶色の毛の混ざった荒々しい猫が居座った。
家の主である僕としては、正直出て行って欲しかった。
そりゃ、そうである。挨拶もなし。敷金、礼金どころか家賃もなし。
引っ越しそばもなし。
しかも、そんなにかわいくない。
主の僕だってあまり使っていないウッドデッキに、威風堂々といつもデーンと寝そべっている。
ウッドデッキにデーンと寝そべるのは、主だ!主の夢だ!持ち家を持った主の特権だ!
主、もしくは1親等くらいに限られる、選ばれた者のみに与えられる夢の行為だ!どんなに狭かろうと、ウッドデッキは夢の劇場だ!
35年ローンを組んでいる主としては、あまりいい気分ではない。
まー、狭くてあまり使っていないから「黒茶くん」はデーンと寝そべる事が出来るのだが、、、、
網戸越しに眺めていると、たまに体当たりなどして威嚇して来る。
何だ!こいつ!
主としては、あまりいい気分ではない。
しかも、恐くて鳥肌がたったりする。
主側が恐怖のあまり撤退すると、「黒茶くん」はさらに堂々と我が物顔でデーンと寝そべる。
ローンも払って無いくせに。
それだけではない。とうとう「黒茶くん」は、ウッドデッキにうんこをする様になった。とうとう「夢の劇場」が乗っ取られたのだ!
「怒髪天を突く。」
言葉の意味を初めて肌で感じた。許せない。
ここが、我が家の「夢の劇場」
そしてそのうんこを、「黒茶くん」のいない間に「主」の僕が掃除する。
意味がわからない?
我が家が!、35年ローンを組んでいる主から、ローンの無い主へと取って代わられようとしている。
緊急事態だった。
しかし、手立てはない。このままでは、店子に大家が乗っ取られてしまう。
異種格闘技の下克上だ!
元「主」は、最終手段まで考えた。
自ら「フルメタルジャケット」になり、黒茶くんに勝負を挑むか。
それとも引っ越すか。(なんて弱気な)
「to be or not to be」
デンマークの王子様が、元「主」に乗り移って来た。
が、恐くてどちらの問題も解けなかった。
数週間たった。
元「主」は、ただの「うんこ掃除係」にまで身を落とした。
ある日、「黒茶くん」のウッドデッキにある変化が起こった。
その風景に「うんこ係」は目を疑った。
「元我が家」の「元夢の劇場」に、猫の赤ちゃんが5匹並んでいた。
「うんこ」は気を失った。
続く。