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勝村政信プロフィール
俳優。「天才たけしの元気がでるテレビ」で注目を浴び、その後演劇活動をメインに行い現在に至る。飄々としたスタイルで芸幅の広さをアピールする一方、舞台演技の評価は高い。最近では「ラスト・クリスマス(フジテレビ)」、「HERO(フジテレビ)」、「義経(NHK)」等に出演し活躍している。趣味はサッカー、テニス、フィットネスなどスポーツ全般。
出演情報
レギュラー  TVasahi「ナサケのオンナ~国税局査察官~」 出演

毎週木曜21:00~21:54
ナレーション  NHK「スポーツ大陸 一歩一歩に魂こめて~競歩 山﨑勇喜~」 OA
10/16(土)22:00~(BS1)
10/17(日)10:05~(総合)
10/19(火)24:15~(関西総合)
10/24(日)24:00~(BS1)
9/25より公開  熊沢尚人監督「君に届け」 出演
9/18より公開  羽住英一郎監督「THE LAST MESSAGE 海猿」 出演
4/10より公開  石原興監督「獄(ひとや)に咲く花」 出演
3/13より公開  谷口正晃監督「時をかける少女」 出演
CF  「セイロガン ト-イA」
CF  FUJITSU「夢をかたちに(社会システム空港篇)」
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レ、ミゼラブル(後編) / 2006年07月26日

数年前、父に吉報が届いた。

農林水産大臣から勲章を戴ける事になった。しかも個人で。

家族中で舞い上がった。
七宝焼かなんかのメダルを戴き、ガラスの楯に写真が飾ってあった。

七宝焼

表彰状

七宝焼と表彰状。この賞は個人で、初めて貰った人達の一人。
肝心のガラスの楯は、母が何処にしまったか忘れてしまい、写せなかった。
ここでも「レ・ミゼラブル」



僕がお祝いに行った時に「いいね~このガラスの楯。写真もついてたんだ。」と、よくよく見ると粒子が以上に粗い、、、

何気なく母に「このガラスの楯どーしたの?」と小声で聞くと、勲章が戴けるって決まってから、何とかって会社から「折角ですから、ガラスの楯に写真とお名前を入れた物を作りませんか?」と連絡があって、進められ、5万円で作ったのだそーだ。

5万円。

あー。5万円。
こんな商売もあるのかと愕然とした。写真はテレビ出演した父を、テレビ画面から写真で写した物をコピーしてあるだけの物だった、、、

僕は母に「これさ、ハンズで揃えれば5千円かかんないんじゃないかな?」と、喉まで出かかったが止めた。

「レ、ミゼラブル」

何故かこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」

そんな父が今年の5月で引退した。
定年は過ぎていたが、アドバイザー的な立場で週に何回か出社していたのだ。
それも終わった。
人生のエピローグ近くの大きな節目である。
胸が詰まった。

野球が大好きで、僕たち兄弟を野球選手にするのが夢だった。
兄を川口工業高校(当時甲子園の常連だった)に入れようとしていたが、中学で兄は野球をやめた。
小学校の時に、兄は野球の「神童」と呼ばれていた。
高校に入ると兄はぐれた。
びっくりするくらいぐれた。

「レ、ミゼラブル」

またこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」

ならばと僕に期待をかけた。
僕は小太りだったので、父は本当は期待していなかったみたいだ。
しかし、コンプレックスと、兄以上になってやる!の強い思いが実を結び、町内
会の野球チームではキャプテン。
チームはかなり強かった。
野球の神童とまでは呼ばれなかったが、中心選手として活躍した。
活躍した僕は、町内の代表として当時の「沖縄海洋博」に確か2000円くらいで連れて行って貰った程だ。
何だったんだ。2000円。微妙。

しかし、僕は中学でサッカー部に入ってしまった、、、

「レ、ミゼラブル」

またまたこの言葉が頭をよぎった。「ああ無情」

父よ、あなたは強かった。

そんな子供達の事など気にせず、(気にしていたのかも知れない。いや、気にしていた)今でも町内会でソフトボールを毎週やっている。70歳なのに。

父が野球を教えた町内会の子供達の子供達に、今も野球を教えている。

町内会では、ちょっと顔の知られたじいさんである。

それだけでは無い、今でも体育館では、ミニテニス(これがかなりハード)。
公園で出来るグランドゴルフと言うのもやっている。

70歳なのに休みの日はほとんど家にいない。

「化け物」である。
誕生日のプレゼントは悩まずにすむ。
「スポーツ用品」
そー、スポーツ用品をプレゼントすれば喜ぶ。(中学生か!)

三種の神器

父のスポーツ「三種の神器」
グローブがビニール袋に入ってるのが、老人ならでは、、、
多分、乾燥を防いでいるのでは、、、


酒も飲まず、タバコも吸わず、人生を真っ直ぐに生きて来た父。

大先輩の俳優で書道家でもある梅津栄さんは、昔から父のつくった「佃煮」を食べてくださっていた。
他にも、大先輩の俳優で、父の作った「佃煮」を食べてくださっていた方がたくさんいらっしゃる。

梅津さんと共演させていただいた時に、こんな書を父に書いてくださった。

「勝村の父さんが造った黒色した貝から、おいしい、暖かい心味(こころあじ)の香りがしてくる。ありがとう。」


梅津さんの書

これが、梅津さんが父に書いてくれた書。
我が家にもたくさんある。
あ、最近Tシャツのバックプリントに「海人」
とか、「風」とか漢字書いてあるのは、みんな梅津さんの作品。


梅津さんの奥深い演技は、こんなやさしさと独創的な表現力が、全神経に宿っているからなんだなと、妙に感心した。

しかし、父には「レ、ミゼラブル」と言う言葉がよく似合う。
エッセイ風 | 投稿者 勝村政信 11:18 | コメント(5)| トラックバック(0)
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コメント
お父様、ステキな方ですね~^^
元気なおじいちゃんの姿が目に浮かびます。

勝村さんのスポーツ好きは、お父さんの遺伝子なんですね、きっと。
投稿者 こくあ 2006/07/17 21:34
やっぱ更新されてました・・・(*'-'*)エヘヘ
もしかして・・・(ごめんなさい)と、思いお邪魔してみたら・・・
私事ですが、今日は私の5O才の誕生日なのでチョッと嬉しいものがあります・・・(勝手に喜んでごめんなさい)

勝村さんのお父様・・・本当に素敵な方なんですね。
「佃煮」好きの私としては、1度でいいので、勝村さんのお父様の「佃煮」を食してみたかったです。
5月で引退されたとの事ですが、お疲れ様でした。<(_ _)>

ところで、勝村さんのタフな所はお父様譲りなのですね・・・きっと!! 
投稿者 ダンボママ 2006/07/17 23:44
ステキなお父様ですね!
勝村さんのお父様に対する想いが伝わってきました。
強くて元気なお父様のように、勝村さんが今まで以上にご活躍されることを切に願っております☆
投稿者 ミルク 2006/07/18 01:19
お父様、立派な方ですね。真っすぐに誇りを持って生きてきた方とお見受けします。失礼な言い方になってしまいますが、そんなお父様だからこそ「レ、ミゼラブル」と言う言葉がはまってしまうのかもしれませんね。私の父ともかぶるところがあって、親しみが湧いてしまいます。私はそんな父が好きで尊敬しています。勝村さんにとっても、尊敬できる自慢のお父様なんでしょうね。スポーツ好きもお父様譲りなのでしょう。私もお父様の作られた佃煮戴いてみたかったです。
ところで、昨夜のスマスマのシマウマ、出演されるの知らなかったので見た途端笑ってしまいました。「勝村さん!!」って。「あいのり」面白いですね!まだお髭があったので「白夜のワルキューレ」の頃ですね。次回が楽しみです。
今夜は録画した「タイヨウのうた」がやっと見れそうです。勝村さんのお父さん役、楽しみです。
投稿者 ぶぅ 2006/07/18 12:18
いつも熱心に打ち込むものがあるというのは、素敵なことですね。
勝村さんのお父様が、勝村さんの心に温かいものを育むような方だったおかげで、私たちが勝村さんを見て、幸せな気持ちになるのでしょう。
『レ、ミゼラブル』は、『ああ無情』と訳されますが、実は、たくさんの愛と救いが描かれていたことを思い出しました。
投稿者 serendipity 2006/07/19 01:25
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