恩返し / 2006年07月05日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
いきなりサッカーの話で恐縮ですが、中田が突然引退しました。偉大な選手でした。ペルージャ(セリエAでの最初のチーム)での鮮烈なデビュー戦。ユベントスと対戦した時の中田の姿は、世界中の人が忘れる事が出来ないでしょう。
中田がボローニャにいた時に、ACミランと対戦した試合を見に行きました。その時に買った、ばったもんの帽子とマフラー(NAKATAと文字が入ってる。もろばったもん)は一生の記念になるでしょう。
これは中田がイタリアでデビューしたペルージャの最初のユニフォーム。
懐かしい。BUCK-CIKUってバンドのユータがくれた。
これがばったもん。でも日本人で持ってる人は少ないと思う。
貴重なばったもん。
ワールドカップもベスト4が決まり、ファイナルに向けて世界中が盛り上がっています。今回のワールドカップは、所謂、番狂わせがほとんどなかった。所謂、 順当。
それは何故か?
まー結論が出てるから言うんじゃないけど、予め予想が出来た事が多い。ヨーロッパで開催されていたり。それぞれの国の事情があったり。監督の采配。選手、対戦国との相性。試合開始時間。等々。総合すると割合簡単に方程式を解く様に結果が見えて来る。ブラジルが何故負けてしまったのか?何故、ロナウジーニョが活躍出来なかったのか?等々、簡単に、しかも大会が始まる前から予測出来た事だ。サッカー関係者で予測出来ていた人はほとんどいなかったように思う。皆、ロナウジーニョが活躍すると思っていたみたいだ。解説者達は「本調子じゃない!」なんて言ってたけど、南米予選から冷静に分析すれば、2トップをみれば、ボランチ、サイドバックとの相性をみれば、答えは明らかである。
やれやれ、である。
だから日本は試合に勝てないんじゃないかしらん?
イングランドもこの数十年で最強のメンバーを揃えながら何故勝てなかったのか?これも選手の組み合わせを冷静に考えれば予想出来た事でしょ。解説者は「流石!ベッカム」みたいな事言ってたけど、ベッカム使うと、ジェラード、ランパードが機能しなくなるし、ルーニーを1トップにするんならベッカム使う意味が見えなくなる。試合の前から解っている事でしょ。
今回のワールドカップの結果を、事前に冷静に予測出来ていた人だけが、今後の日本サッカー界を引っ張って行ってくれるのだと思うしかない。
日本代表は随分バッシングされてたけど、ブラジルの選手も負けた途端、大バッシングされてます。負けるってそーゆー事です。永遠に勝ち続けるなんて出来ないし、「敗北」が次なるステージに連れて行ってくれるでしょう。
僕が死ぬ前に(少なくとも後7回はあるかな)、日本がワールドカップでFINAL STAGEで戦う姿が見てみたい。
ちなみに僕は、ある方程式で優勝国はイタリアと予測している。(今のところベスト4には入っている)もちろん、たまたまだったのかも知れないけど、、、
(って昨日書いたら、今日の朝イタリアがドイツを2-0で破ってしまった)
逆に、何故この国が勝ったのか?てのも面白い。ドイツの快進撃、フランスの大会中の熟成。これは流石に想像出来なかったし、予測した人もいないと思うけど(正確な理由でね)、有機的なスポーツの最高に面白い所でしょ。
まー、後は残りの試合をただ楽しむだけですけど。
話をテニスに戻しましょう。ウィンブルドン。番狂わせが多い。これも分析すれば予測はつく場合があるが、個人競技の場合は予測が難しい。
自国のサッカーの試合結果が気になって、試合に集中出来なかったアルゼンチンの選手がいたり。2番コートの被害者になった去年の優勝者がいたり。ま、手首を痛めていたなんて後で言ってたけど、、、
予測出来ないっちゅーの。
予測なんかするのはつまらないって思っている人もたくさんいると思うけど、これはこれでスポーツ太公望には(そんな言葉はないか)たまらない楽しみの一つである。
後は、ごめんなさい。これも正直予測していなかったけど、杉山!
ヒンギスを破ってしまいましたよ。素晴らしい。本当に素晴らしい!
もちろん絶頂期のヒンギスでないのはわかってますよ。でも、ヒンギスよ!
残念ながらベスト8には残れなかったけど。立派です。見ている人々を興奮させてくれました。
やっぱり前に書いたけど、国民栄誉賞もんでしょ。入院一日一万円でしょ。ブッシュの前でプレスリー歌っててもいいから、杉山をメディアを通して讃えてあげて下さいな。
まだまだ、世界中で熱い戦いが続き、眠れぬ夜を過ごしている皆様。
今週も頑張って生きまっしょい!
『恩返し』
世の中には「恩返し」という素敵な言葉がある。
受けた恩を素敵な恩で返してくれる。
子供の頃読んだ物語では、助けた鶴が自分の羽で着物を織って、金銭面で恩を返してくれたり、助けた亀が、竜宮城に招いてくれて、飲めや歌えの大宴会を開いてくれたり、助けられた側の恩義の厚さに心打たれたものだった。
わらしべを持った農夫など、恩義の「雪だるま式仕打ち」である。
他者に対して優しくすれば(もちろん、打算など微塵もないのが前提である。)
必ず、よい事がある。
助ける=幸福になれる ボランティア=ビッグハッピー
この方程式は、揺らぐ事の無い永遠の約束事である。
人類の希望である。
僕の住んでいる地域には、猫が多い。
飼い猫もいれば、野良猫もたくさん住んでいる。
ある時から、我が家の一階の狭いウッドデッキに、黒と茶色の毛の混ざった荒々しい猫が居座った。
家の主である僕としては、正直出て行って欲しかった。
そりゃ、そうである。挨拶もなし。敷金、礼金どころか家賃もなし。
引っ越しそばもなし。
しかも、そんなにかわいくない。
主の僕だってあまり使っていないウッドデッキに、威風堂々といつもデーンと寝そべっている。
ウッドデッキにデーンと寝そべるのは、主だ!主の夢だ!持ち家を持った主の特権だ!
主、もしくは1親等くらいに限られる、選ばれた者のみに与えられる夢の行為だ!どんなに狭かろうと、ウッドデッキは夢の劇場だ!
35年ローンを組んでいる主としては、あまりいい気分ではない。
まー、狭くてあまり使っていないから「黒茶くん」はデーンと寝そべる事が出来るのだが、、、、
網戸越しに眺めていると、たまに体当たりなどして威嚇して来る。
何だ!こいつ!
主としては、あまりいい気分ではない。
しかも、恐くて鳥肌がたったりする。
主側が恐怖のあまり撤退すると、「黒茶くん」はさらに堂々と我が物顔でデーンと寝そべる。
ローンも払って無いくせに。
それだけではない。とうとう「黒茶くん」は、ウッドデッキにうんこをする様になった。とうとう「夢の劇場」が乗っ取られたのだ!
「怒髪天を突く。」
言葉の意味を初めて肌で感じた。許せない。
ここが、我が家の「夢の劇場」
そしてそのうんこを、「黒茶くん」のいない間に「主」の僕が掃除する。
意味がわからない?
我が家が!、35年ローンを組んでいる主から、ローンの無い主へと取って代わられようとしている。
緊急事態だった。
しかし、手立てはない。このままでは、店子に大家が乗っ取られてしまう。
異種格闘技の下克上だ!
元「主」は、最終手段まで考えた。
自ら「フルメタルジャケット」になり、黒茶くんに勝負を挑むか。
それとも引っ越すか。(なんて弱気な)
「to be or not to be」
デンマークの王子様が、元「主」に乗り移って来た。
が、恐くてどちらの問題も解けなかった。
数週間たった。
元「主」は、ただの「うんこ掃除係」にまで身を落とした。
ある日、「黒茶くん」のウッドデッキにある変化が起こった。
その風景に「うんこ係」は目を疑った。
「元我が家」の「元夢の劇場」に、猫の赤ちゃんが5匹並んでいた。
「うんこ」は気を失った。
いきなりサッカーの話で恐縮ですが、中田が突然引退しました。偉大な選手でした。ペルージャ(セリエAでの最初のチーム)での鮮烈なデビュー戦。ユベントスと対戦した時の中田の姿は、世界中の人が忘れる事が出来ないでしょう。
中田がボローニャにいた時に、ACミランと対戦した試合を見に行きました。その時に買った、ばったもんの帽子とマフラー(NAKATAと文字が入ってる。もろばったもん)は一生の記念になるでしょう。
これは中田がイタリアでデビューしたペルージャの最初のユニフォーム。
懐かしい。BUCK-CIKUってバンドのユータがくれた。
これがばったもん。でも日本人で持ってる人は少ないと思う。
貴重なばったもん。
ワールドカップもベスト4が決まり、ファイナルに向けて世界中が盛り上がっています。今回のワールドカップは、所謂、番狂わせがほとんどなかった。所謂、 順当。
それは何故か?
まー結論が出てるから言うんじゃないけど、予め予想が出来た事が多い。ヨーロッパで開催されていたり。それぞれの国の事情があったり。監督の采配。選手、対戦国との相性。試合開始時間。等々。総合すると割合簡単に方程式を解く様に結果が見えて来る。ブラジルが何故負けてしまったのか?何故、ロナウジーニョが活躍出来なかったのか?等々、簡単に、しかも大会が始まる前から予測出来た事だ。サッカー関係者で予測出来ていた人はほとんどいなかったように思う。皆、ロナウジーニョが活躍すると思っていたみたいだ。解説者達は「本調子じゃない!」なんて言ってたけど、南米予選から冷静に分析すれば、2トップをみれば、ボランチ、サイドバックとの相性をみれば、答えは明らかである。
やれやれ、である。
だから日本は試合に勝てないんじゃないかしらん?
イングランドもこの数十年で最強のメンバーを揃えながら何故勝てなかったのか?これも選手の組み合わせを冷静に考えれば予想出来た事でしょ。解説者は「流石!ベッカム」みたいな事言ってたけど、ベッカム使うと、ジェラード、ランパードが機能しなくなるし、ルーニーを1トップにするんならベッカム使う意味が見えなくなる。試合の前から解っている事でしょ。
今回のワールドカップの結果を、事前に冷静に予測出来ていた人だけが、今後の日本サッカー界を引っ張って行ってくれるのだと思うしかない。
日本代表は随分バッシングされてたけど、ブラジルの選手も負けた途端、大バッシングされてます。負けるってそーゆー事です。永遠に勝ち続けるなんて出来ないし、「敗北」が次なるステージに連れて行ってくれるでしょう。
僕が死ぬ前に(少なくとも後7回はあるかな)、日本がワールドカップでFINAL STAGEで戦う姿が見てみたい。
ちなみに僕は、ある方程式で優勝国はイタリアと予測している。(今のところベスト4には入っている)もちろん、たまたまだったのかも知れないけど、、、
(って昨日書いたら、今日の朝イタリアがドイツを2-0で破ってしまった)
逆に、何故この国が勝ったのか?てのも面白い。ドイツの快進撃、フランスの大会中の熟成。これは流石に想像出来なかったし、予測した人もいないと思うけど(正確な理由でね)、有機的なスポーツの最高に面白い所でしょ。
まー、後は残りの試合をただ楽しむだけですけど。
話をテニスに戻しましょう。ウィンブルドン。番狂わせが多い。これも分析すれば予測はつく場合があるが、個人競技の場合は予測が難しい。
自国のサッカーの試合結果が気になって、試合に集中出来なかったアルゼンチンの選手がいたり。2番コートの被害者になった去年の優勝者がいたり。ま、手首を痛めていたなんて後で言ってたけど、、、
予測出来ないっちゅーの。
予測なんかするのはつまらないって思っている人もたくさんいると思うけど、これはこれでスポーツ太公望には(そんな言葉はないか)たまらない楽しみの一つである。
後は、ごめんなさい。これも正直予測していなかったけど、杉山!
ヒンギスを破ってしまいましたよ。素晴らしい。本当に素晴らしい!
もちろん絶頂期のヒンギスでないのはわかってますよ。でも、ヒンギスよ!
残念ながらベスト8には残れなかったけど。立派です。見ている人々を興奮させてくれました。
やっぱり前に書いたけど、国民栄誉賞もんでしょ。入院一日一万円でしょ。ブッシュの前でプレスリー歌っててもいいから、杉山をメディアを通して讃えてあげて下さいな。
まだまだ、世界中で熱い戦いが続き、眠れぬ夜を過ごしている皆様。
今週も頑張って生きまっしょい!
『恩返し』
世の中には「恩返し」という素敵な言葉がある。
受けた恩を素敵な恩で返してくれる。
子供の頃読んだ物語では、助けた鶴が自分の羽で着物を織って、金銭面で恩を返してくれたり、助けた亀が、竜宮城に招いてくれて、飲めや歌えの大宴会を開いてくれたり、助けられた側の恩義の厚さに心打たれたものだった。
わらしべを持った農夫など、恩義の「雪だるま式仕打ち」である。
他者に対して優しくすれば(もちろん、打算など微塵もないのが前提である。)
必ず、よい事がある。
助ける=幸福になれる ボランティア=ビッグハッピー
この方程式は、揺らぐ事の無い永遠の約束事である。
人類の希望である。
僕の住んでいる地域には、猫が多い。
飼い猫もいれば、野良猫もたくさん住んでいる。
ある時から、我が家の一階の狭いウッドデッキに、黒と茶色の毛の混ざった荒々しい猫が居座った。
家の主である僕としては、正直出て行って欲しかった。
そりゃ、そうである。挨拶もなし。敷金、礼金どころか家賃もなし。
引っ越しそばもなし。
しかも、そんなにかわいくない。
主の僕だってあまり使っていないウッドデッキに、威風堂々といつもデーンと寝そべっている。
ウッドデッキにデーンと寝そべるのは、主だ!主の夢だ!持ち家を持った主の特権だ!
主、もしくは1親等くらいに限られる、選ばれた者のみに与えられる夢の行為だ!どんなに狭かろうと、ウッドデッキは夢の劇場だ!
35年ローンを組んでいる主としては、あまりいい気分ではない。
まー、狭くてあまり使っていないから「黒茶くん」はデーンと寝そべる事が出来るのだが、、、、
網戸越しに眺めていると、たまに体当たりなどして威嚇して来る。
何だ!こいつ!
主としては、あまりいい気分ではない。
しかも、恐くて鳥肌がたったりする。
主側が恐怖のあまり撤退すると、「黒茶くん」はさらに堂々と我が物顔でデーンと寝そべる。
ローンも払って無いくせに。
それだけではない。とうとう「黒茶くん」は、ウッドデッキにうんこをする様になった。とうとう「夢の劇場」が乗っ取られたのだ!
「怒髪天を突く。」
言葉の意味を初めて肌で感じた。許せない。
ここが、我が家の「夢の劇場」
そしてそのうんこを、「黒茶くん」のいない間に「主」の僕が掃除する。
意味がわからない?
我が家が!、35年ローンを組んでいる主から、ローンの無い主へと取って代わられようとしている。
緊急事態だった。
しかし、手立てはない。このままでは、店子に大家が乗っ取られてしまう。
異種格闘技の下克上だ!
元「主」は、最終手段まで考えた。
自ら「フルメタルジャケット」になり、黒茶くんに勝負を挑むか。
それとも引っ越すか。(なんて弱気な)
「to be or not to be」
デンマークの王子様が、元「主」に乗り移って来た。
が、恐くてどちらの問題も解けなかった。
数週間たった。
元「主」は、ただの「うんこ掃除係」にまで身を落とした。
ある日、「黒茶くん」のウッドデッキにある変化が起こった。
その風景に「うんこ係」は目を疑った。
「元我が家」の「元夢の劇場」に、猫の赤ちゃんが5匹並んでいた。
「うんこ」は気を失った。
続く。