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勝村政信プロフィール
俳優。「天才たけしの元気がでるテレビ」で注目を浴び、その後演劇活動をメインに行い現在に至る。飄々としたスタイルで芸幅の広さをアピールする一方、舞台演技の評価は高い。最近では「ラスト・クリスマス(フジテレビ)」、「HERO(フジテレビ)」、「義経(NHK)」等に出演し活躍している。趣味はサッカー、テニス、フィットネスなどスポーツ全般。
出演情報
レギュラー  TVasahi「ナサケのオンナ~国税局査察官~」 出演

毎週木曜21:00~21:54
ナレーション  NHK「スポーツ大陸 一歩一歩に魂こめて~競歩 山﨑勇喜~」 OA
10/16(土)22:00~(BS1)
10/17(日)10:05~(総合)
10/19(火)24:15~(関西総合)
10/24(日)24:00~(BS1)
9/25より公開  熊沢尚人監督「君に届け」 出演
9/18より公開  羽住英一郎監督「THE LAST MESSAGE 海猿」 出演
4/10より公開  石原興監督「獄(ひとや)に咲く花」 出演
3/13より公開  谷口正晃監督「時をかける少女」 出演
CF  「セイロガン ト-イA」
CF  FUJITSU「夢をかたちに(社会システム空港篇)」
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祭りの準備 その1 / 2006年09月27日

テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
久しぶりに時代劇のロケ(屋外での撮影)をやってます。時代劇のロケはまわりに現代的な物があってはいけません。例えば、ビル、電信柱、鉄塔、車、アスファルト、空き缶、タバコ、見物のおじさん。とにかく全部ダメ。

例えば、「水戸黄門」のクライマックス。

最後に格さんが印籠を出して、「この紋所が、、、」なんて言ってる後ろに飛行機が飛んでたらダメでしょ。間違い探しじゃないんだから。

必然的に、時代劇のロケは人里離れた場所っぽい所で行われます。
(たまに、正面はすんごい時代劇っぽい場所なのに、後ろは教習所なんて事もある)
この前は小田原の田んぼの中の一本道。立派な松が道の両側にそびえる、なんだかいかにも時代劇!って感じのロケ場所。

よくもまー、スタッフはこんな場所を見つけるもんだと感心してしまいます。

で、その一本道には、既にたくさんのエキストラの方たちがスタンバっております。ちょっと説明しちゃうと、お百姓さんが壊れかけた荷車引いていて、旅の途中の浪人がいて、商いの途中の庄屋さんみたいなのがいて、村の娘が忙しく働いてて。子供達が走り回ってる。それが全部狭い一本道にいる。
もー、そこだけ異空間。小さな戦国自衛隊状態。(自衛隊は出てないけど)タイムスリップしちゃったみたい。僕も二本差しに編み笠持って、わらじなんか履いちゃっている。もー、おもろい。自分も含めておもろい。
おもろすぎて、何だ?そこだけこの集団?新手の新興宗教か?って感じ

小田原に謎のカルトコスプレ集団現れる。その名も「そこだけお江戸教」

で、もっとおもろいのが普通の人が通りかかった時のリアクション。
ちょっとおびえながら(人数多いし、何せ異空間)「いいんですか?通って?いいんですか?すみません。すみません」ミョウに謝ってる。
もちろん怒っている人もいる「許可とってんのか?邪魔なんだよ!ったく!」
散歩の途中の人「これ何時ながれるの?あたし見れんの?時代?あの人なんての?」取材かよ。
困るのがおじいちゃん。
スタッフが「すみません、そこ写ってしまうのでこちらにきていただけます?」
おじいちゃん「ん?」
「そこだと写ってしまうので、、、」
「ん?」
「こちらに来ていただけますか?」
「写るか?」
「ええ、ですから少しの間だけこちらに来ていただけますか?すぐ終わります」
「はい、え~吉田亀吉(仮名)82歳。趣味は、、、」からくりテレビと間違ってる。

で、本番になると本当に色々起こる。本番の時だけヘリコプターが飛んできて旋回してたり、救急車がきたり、自転車にゴルフクラブ積んでゆっくり、ゆっくり走ってくるおじちゃん、、、
その都度待つ。ただみんな待つ。待つ意外術がない。天気にも左右される。太陽が雲にかくれたりしても、映像が繋がらなくなってしまう。相手に陽が当たってるのにこちら側になると曇ってたらダメなんです。
時代劇じゃないけど、大変なのが女優さんの髪。本番の時だけ風が吹いて、素敵な台詞しゃべっているのに、髪の毛が激しく乱れて、「怒った雪女」みたいになっちゃってNG。全員大爆笑。なんてこともよくある。


時代劇の台詞まわしも、ちょっとおもろい。いつからみんなあーゆー時代劇口調になったのか?
年代、映画会社、監督、作品を調べると時代劇口調の歴史がわかったりする。役者でも、時代劇口調を楽しんでいる人、苦しんでいる人、闘っている人、相手にしていない人様々。そんな角度から時代劇を見てみるのもおもろい。
時代劇専門のスタッフと話をしてたら、芝居も映画もテレビも時代劇の本数が減って、大変なんだそうだ。専門の技術を獲得しているのに、仕事がなくなり全く別の職種にトラバーユ(相変わらず例えが古いね)して行く職人さんが増えているらしい。悲しい現実だ。
って、話が湿っぽくなっているし、長くなってきたので、続きを書かなくっちゃ。

そう、ポークソテーズの続き。書く前から「いや」な予感がするのは何故でせう?

続き。

「なにか」やっていいんじゃん。心がざわついた。ざわわ~、ざわわ~(すみません)

プロデューサーと打ち合わせした。
「僕は基本的に一人芝居はやりません。で、人前で講演みたいな事もできません。でも、『なにか』やっていいんだったら、僕は『バンド』やってまして、ギグだったらやれますけど」
「う~ん」しばらく無言。
「前例がないんですが問題はありませんが、、、」
「あの、総勢8人で、、、、他にも、衣装と、付き人がいて、、、」
「そんなにギャラはありませんけど、、、、」
「いえいえいいんです。ギグらせていただければ」

話は決まった。ブラボー!

問題は曲。手持ちは5曲。しかも2曲はラブソング(ラブソング?)
1時間30分はやらなくっちゃ。今はがんばって約20分。70分足りない。
急いで曲作り。考えてみたら僕とキッチュ以外はミュージシャン。
それぞれに発注した。簡単だ。

と、思った。

しかし、奥野と僕が何となく流れを勝手につくってしまったもんで、出来上がってきた曲の出来はいいんだけど、コンセプトとバランスがよくない。

不思議なもんだ。作った本人が唄うとえらいかっこいい。しかしボーカルが四人。しかも、ど素人が二人も混じっている(曲が難しいとど素人は唄えない)
困ったもんだ。あ、説明はいらないと思うけど、ど素人は僕とキッチュね。
で、結局、奥野と僕とでほとんどの曲をほとんど寝ないでつくった。

何とか曲も出来上がり、リハーサルに入った。
ミュージシャンたちをナメていた。あいつらは、普段だらしない。かなりだらしない。朝まで飲んで、昼まで飲んで、夕方起きて、ボーッとして、煙草すって、コーヒー飲んで、ご飯食べない。んで、女性にもてるし、暴れるし、踊るし、ちんちん出すし、、、、、、やりたい放題。(そーじゃない人もたくさんいるが、僕のまわりは大体そんな人たち)

リハに来てもやる気あんだかないんだか、、、
煙草吸って下らない話して、ダラダラダラダラ、、、

それがあなた、唄い出したら、、、、楽器引き始めたら、、、、、

みんな素敵。

きらきらしちゃって。もー嘘みたい。
で、「ここ、こんな感じでこーしてもいい?」
「じゃあ、○小節目のここでこーしてこーすればいいんじゃん」
「あー、じゃぁ、ここも○○で○○してもいいんだね」
なんてほざいちゃってるのよ。かっちょいいったりゃありゃしない。

ギターの喧太のソロなんて引く度違うし、どれもかっこいい。
で、「喧太ぁ、本番はどれにするの?」って聞いたら「わかんない」だって。

あー、かっこいい!ミュージシャン!

しかし、その奥を見ると、ユータが本番では引かないベースを持ってリハを続けていた。喧太のどんなアドリブにもアドリブで答えていた。笑顔で。
もちろん、ドラムの麿も同じだ。で、リズム隊のユータと麿が演奏しながら相談している。
みんな楽しそう。かなり嫉妬した。舞台の稽古はこんな風にはいかない。

恐るべし!ミュージシャン。

後は、ど素人の僕とキッチュだけである。

しかし僕にはアドバンテージがある。なんせ「コリオグラファー」。振り付けのお師匠様である。7歩先を歩いている。ふっふっふっふ。(何故7歩?)
全員が僕に低姿勢で「振り」を教えて貰いにくる。ふっふっふっふ。
流石のミュージシャンも「振り」を付けられる事に慣れていない。一人天下。
しかし、流石ミュージシャン。頭の中に音楽が流れている人は違う。あっとゆーまに完璧に覚えた。ま、まずい。こーなりゃ、もう一人のど素人を責めて、優位に立たなければ(なんで?)
しかし、もう一人のど素人の事もナメていた。
キッチュは踊りができない。唄だって腹式呼吸でジュリーの「勝手にしやがれ」を唄うくらいだ。
なのにあのど素人は本当に「勝手にしやがった」
誰よりもおもろく踊り倒してしまう。誰よりもおもろく唄い倒してしまう。

恐ろしい男だ。

結局、出遅れたままの僕を残しリハが終わった。
後は本番を待つばかり。

当日。

スタッフと最終の打ち合わせ。ギグの模様を映像で残してくれる手筈も整った。
客入れも終わり。ポークソテーズの「祝!初、2次会意外のギグ」が始まった。

ギグは僕の予想通り、全く問題なく終了した。いや、予想をはるかに超えたものだった。そりゃそうだ、みんなプロなんだもん。

出来上がった映像をみんなで楽しみにしていたら、ビデオカメラが普通の家庭用で、コードが短くて、電源が劇場の端っこにあったらしく、もんのすごい遠くて、端で、しかもライブの最初に録画のスイッチを入れ忘れていて撮れてなかった(頭の10分くらい)、、、、、、、

僕らは全員で大笑いした。

ってな所で、ちょーど時間となりま~した~。あー、やっぱり予感があたった。
なんと!またまたまた、続きになってしまいました。実は、これでもかなり掻い摘んで書いているですが、なかなか終わりません。
まだまだ続く、炎のポークソテーズ。(何が炎だ!)乞うご期待!(だから、無理に盛り上げんなっつーの)

そして、テニスはどーしたんだ!テニスは!

そんな皆様のお声にお答えいたします。
10月のジャパン・オープンに行ってまいります。(おー!)
初めてのテニス観戦!(え?お前!初めてなのか!ちょっと待てよ)
その時には、多分テニスの興奮をお伝え出来るかもしれませんし、出来ないかもしれません。(どっちなんだ!)

そして、今は9月25日。午前10時。今からロケで仙台に行って来ますので、今週はPCを触る事もできません。何かあっても責任は取れませんのであしからず。(取った事ないじゃんか)
では、行ってきます。(なんなの?俺?)

そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!



『祭りの準備』 その1

俳優の原田芳雄さんの家で、毎年12月28日に恒例の「餅つき」がある。
長男が生まれてから始まったらしいので、もう36年を超えている。

すごいものである。36年。もう歴史だ。

毎回参加者は200人を簡単に超えている。
朝から始まり、長い時は次の日の朝まで行われる。
入れ替わりも激しいので正確な人数は誰も把握できない。

300人以上。

多い時は400人を超えているかもしれない。
しかも、誰も知らない人がいて、がんがん飲んでたり、地方から勝手にやって来た芳雄さんのファンの女性が混じって、仕切っていたりしている。

「あれ?あの人誰よ?知ってる?」

なんて僕らは言いながら、働いている。
人が多いから、大きな声を出している人の言う事をついつい聞いてしまう。
グチャグチャだし、面倒くさいし、何が何だかわからないからだ。

36年で延べ人数は、軽く10000人を超えているだろう。

餅つきの日だけで、、、、

しかも、普段からほとんど毎日のように人が入り乱れている。
映画の打ち上げなんかもやっている。

何だそれ?

しかも、芳雄さんの出演していない映画の打ち上げが行われていたりする。

だから何んなんだそれ?

芳雄さんの家に来た人は、へたしたら50000人を超えているんじゃないかしらん?

一体全体何なんだろうそれ?      本当に。

普通、個人の家に50000人とか来るか?

動物園か?

劇場か?

テーマパークか?

村か?

とにかくスケールが違う。

僕は20代の後半くらいから芳雄さんの家に入り浸っている。
ほとんど家族である。

芳雄さんは人を拒まない。

「来る者拒まず、去る者追わず。」
まさにそんな感じ。
でも何故か僕らのまわりの数家族は、入り浸ったままである。

そして数年前から、「餅つき」を息子の喧太と僕らが仕切る事になった。

霜月の声を聞くと、何となく原田家と僕らはそわそわしてくる。

「祭りの準備」が始まるからだ。

じゃあ、買い出しはいつにする?てな感じで始まる。
誰が何を買いに行くか?
料理の材料を何処で買うか?等々。
もちろん参加費なんかとらない。
だから、みんな少しでも安くていいものを探す。
みんな仕事もバラバラだから、スケジュール合わせるのも大変である。

飲む時は簡単にスケジュールがあうのに、、、

料理のメニューは決まっている。

おでんとカレー。

実にシンプル。
しかし、数百人分!

他は、お歳暮で届いた物。
それに「餅つき」の日に届く、たくさんの芳雄さんの友人からの差し入れであったりで、十分に賄える。(届く荷物の数が普通じゃない)

後はもちろん、この日の主役の「つきたてのお餅」。

まず、27日に僕らは集まる。
男子は(何だ?男子って)買い出し、掃除、庭のセッティング。
家の中のセッティング。
女子は(だから、小学生か?)料理の下拵え。
書くのは簡単だが、大変な作業だ。
一軒の家で町内会の「祭り」を準備しているようなものだからね。
芳雄さんの奥さんが全体を完璧に仕切っている。
        

続く。


エッセイ風 | 投稿者 勝村政信 12:19 | コメント(17)| トラックバック(0)

由五郎さん その2 / 2006年09月20日

テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
先日、ロケで地方に行った時に「栗」を買いました。
おいしい「梨」は送られてきたし、りっぱな「ぶどう」はお隣さんからもらったし、魚屋さんで「秋刀魚」を買って、大根おろしを添えて食べました。日曜日にはサッカーの試合があったし、本も10冊くらい買った。

「秋づくし」または、「男、勝村秋祭り、、、泣き濡れて一人」(意味わかんない)

見事なものです。松茸とか食べられないから興味ないし。僕的に「完璧」

そして、主人が栗をむいて食べている横で、何故か笹の葉を隠れながら食べている「のぼる君」(アホか?お前はパンダか)

パンダのぼる1 パンダのぼる2


すっかり秋になってしまいました。なんて過ごしやすいんでせう。
忘れてたよね。この感じ。
毎年それぞれの季節が巡ってくるのに、毎回新鮮。
今年は夏がほとんどなかったけど、ちゃんと秋はやってくる。勤勉なやつめ。お主、素晴らしいぞ。
なんだか、勤勉な秋の影響を受けて、変なやるきが出ちゃって風呂の掃除なんかしちゃったんですわ。「カビキラー」びんびんにまいてピッカピカにしている途中にカビより先に僕が弱ってきちゃって、まいった。
「スネークマンショウ」みたいだった。(古いね。また)
ダメだね。ちゃんと窓全開にしとかなきゃ。換気扇まわしてるからだいじょびかなってナメてました。

「カビキラー」のやつを。

「カツキラー」でもあった。(うまくない)飼い犬に噛まれた感じ。(違うね)
あいつは凄い。今後はちょっと「みかた」変えなくっちゃ。力もってるよ。やつ。いい仕事する。
3日間頭痛が治んなかった。で、ものすごい弱気になっちゃって、風呂入っても「カビカラー」と目を合わせなかった。ちょっと恐くて。

昔、高橋克実ちゃんが風呂入ってて、頭洗おうとしてシャンプーと間違えて「サニボン」つけちゃったらしい。裏の説明読んだら「髪の毛を溶かす」って書いてあったらしい、、、、

溶けたんだ、、、、、刈り込んだんじゃなくて、、、溶けたんだ、、、、



克実。



がんばれ、かつみ。

略して、がんばれ「か・み」、、、、

もーこれ以上溶けんなよ。「か・み」


変なやるきはまだ収まらない。なんか家をきれいにしたくてしたくて、杉本哲ちゃんに「コストコ」(ものすごいでっかいスーパーね)を紹介してもらった。
もー、入ったらテンション上がっちゃって、なんかちょっと熱でちゃって店ん中グルグルしちゃった。で、目についたのが、鍋とか、フライパンのセット。安くてかっちょいくて、ためらわず買ってしまいました。
今使っていた鍋とかは、実は僕が一人暮らしを始めた時に「元佃煮やの彼女」が買ってくれた物なのだ。(なんて物持ちのいい)
だいぶ疲れてきていたのでちょーどいかったのだ。老衰みたいな感じ。(違うな)
さらに買う買う。車からはみ出してしまいそうなくらい色々買いまくってしまった。そして何故だか「カビキラー」3本セットまで買ってしまった。
見入られた感じで。(また弱りたいのか?俺)
そして何故か「メープルシロップ」3本セットも買ってしまった。(何故?)
トイレクイックルなんか箱で買ってしまった。(どーすんのよ)
他にもどーすんの?って感じ、、、、、

コストコ

我が家の地下の納戸の在庫どーすんだろー?

他の部屋にも同じ様な在庫が・・・


いーの。楽しかったから。(おばちゃんだね)


あー、いかんいかん。また長くなってきた。
続き書かなくっちゃ。
ご指摘通り、「ポークソテーズ」は後半の夜の部(何だ、夜の部って?)にすればいかった。
長くなりそーなんだよね、、、、、

では、そろそろ始めましょーか。

続き。

ワンボックスカーを買って、ツアーとか行こうぜぃ!だの、移動は車じゃしんどいから新幹線がいいんじゃないの?とかほざいている、わがままな野郎どもをシカトした。

まず、どこでお披露目するか、どこでリハーサルするかを決めた。

記念すべき最初のギグ(それほどのものか?)は、恥ずかしながら僕の結婚式の2次会に決定した。(なんてタイミングなんでしょ)

ポークソテーズギグ1

記念すべき一回目のギグ

写真の写り悪くってすみません


記念すべき2回目のギグ(だからねぇ)2週間後のキッチュ(松尾貴史)の結婚式の2次会に決定した。(2次会バンドかよ)

ポークソテーズギグ2

場所は「Blue Note」


リハは代々木上原のセオリースタジオ。ギターの喧太の知り合いが働いていてこっそり格安で貸してくれた。(本当にありがとうでした)
僕は初めての音楽スタジオでかなり興奮した。ジャガーに近づいた。

こんには、ジャガー勝村です。(先週のネタじゃん)

全員それぞれの楽器を持ってきている。ミュージシャンってカッコイイ。
でもミュージシャンはかなりアバウトだった。
振り付けとかどーすんの?って言ったら、「何とかなるよ」とみんなが答えた。
ま、みんなプロだから何とかするんだろーけど、ボーカル4人。

振り付けなしじゃもたない。おまけにコックさんの格好である。
振りが揃っていたほうがカッコイイに決まっている。

劇団では劇中でダンスを踊っていた「あたい」が振り付け師に抜擢された。(他にいないからでしょ)

あっとゆー間に3曲振りが付いた。(素人のパワーは恐ろしい。いや、印税のパワーに違いない)

しかし、ここで恐ろしい揉め事が発生した。

奥野がBUCK-TICKのユータに「ベースは打ち込みでやるから、お前はやっぱいらないや」と言った。(みんな吹き出した)
普段はおとなしいユータが流石に反論した。
「ちょっと待って下さいよ。俺知らない間にメンバーに入れられて、曲覚えさせられてリハまでやって、いらないってどーゆー事っすか?」(みんな腹抱えて笑ってる)
奥野「しょーがないじゃん、でもなぁ、バンドとしてはベースがあったほうがバランスいいから、お前は弾いてる振りでいいや」(笑い過ぎて涙でてきた。ユータは今でも、毎年「武道館」でライブをしている)
ユータ「勘弁してくださいよ。俺バランスですか?」(泣きそうになってる)
奥野「やるのかよ、やんないのかよ」
ユータ「わかりましたよ、やればいいんでしょ!やれば!」(お前は本当にロッカーなのか?)
奥野はユータの地元、群馬の先輩でもある。逆らえない。

リーダーになりつつある奥野が僕とキッチュに言った。
「二人とも、奥さんにラブソング書いてね。結婚式だし」

やっと仕事が終わったと思っていた所だったのに、、、、

調子に乗っている時は恐いものがない。迷いもない。
僕は本当に家に帰らなかった。毎日のように朝まで飲んでた。
寝ないで仕事にもよく行っていた。なんだかそんな事が許されていた時代でもあった。
その頃、パスタにも凝っていた。中でもペペロンチーニは奥が深い。
何度つくっても思う様にいかない。
ある日の朝(もちろん朝帰り)奥さんが涙ぐんでいた。ヤバいと思った酔っぱらい(僕ね)は何をしでかすかわからない。いきなりペペロンチーニをつくった。
朝一番で。鼻歌まじりで。浅はかな酔っぱらいはそんな事で許してもらえると思っていたのだ。そして笑顔で「さー、どーぞ」だって。誰が食べるものか、、、、
それを詩に書いた。喜んだ奥野はすぐに曲をつけてくれた。
題して「朝焼けのペペロンチーニ」

後はキッチュ。
キッチュは悩んだらしい。あの才能溢れる男が悩んでいる。何故悩んでいるのか奥野が尋ねた。
「奥さんが恐い、、、」変な詩を書いて一生恨まれるのを恐れてペンが進まないらしかった。
奥野がサビを書いた。
「君が大好き。肉も大好き。だから君につくってもらいたい。愛のしたたるバーベキュー」(肉と同レベルかよ)
題して「愛のしたたるバーベキュー」
奥野は天才だ。

1回目のギグも2回目のギグも問題なかった。そりゃそーである。みんな知り合い。しかも、それぞれ結婚式の一応主役である。

僕らは飢えていた。一般の、普通のお客さんの前でギグりたい。

そんな時は「風」が吹いてくるものである。

サントリーから、僕に講演の話が舞い込んだ。一人芝居かなにかやっていただけませんか?場所は草月ホール。頭がクラクラした。
僕は一人芝居が大嫌い。人前でしゃべるのも嫌。丁重にお断りしようと思ったが「はっ!」とした。(なんか芝居くさいよ)

一人芝居かなにか?、、、かなにか?、、、、なにか?、、、、

「なにか」やっていいんじゃん。しかもギャラがもらえる。

ちょーど時間になりま~した。急展開するポークソテーズ。続きはまた来週のお楽しみ。(昔の紙芝居かよ!インチキだよね。ほとんど)

まさかの三週目に突入。

テニスはどーした!テニスは。

そんな訳で今週もがんばって生きていきまっしょい!


『由五郎さん』 その2

何処に行くかだれも知らない。由五郎さんが場所を決める。
子供の頃から海に出ている由五郎さんは、西表の海を知り尽くしている。
本当に「庭」である。
港を出ると船は「ジェットコースター」に変わる。
波が硬いなんて思ってもみなかった。
スピードを出せば出す程、水は硬くなる。波は小さな山と同じだった。
終わらない「ジェットコースター」。
あまりに激しくて酔っている暇がない。

小一時間で「ジェットコースター」は止まった。
そこは波が静かで、まわりには何も見えない。
この世とは思えない海が広がっている。
いや、この世とは思えない海しか存在していない。
由五郎さんの「庭」のほんの一部。

泳いでみた。

海に入っているだけで、身体がきれいになる様な気がした。

海の中の事は、まさに筆舌に尽くし難い。

船の上でご飯食べて、冷えたパイナップルを食べた。
由五郎さんは、左手で魚もパイナップルも見事に捌く。
黙って、手際よく、無駄な動きが無い。
由五郎さんはきれいな「動き」をする。

演劇的である。

見とれて、感動すらしてしまう。
ちょっとだけこれで死んでもいいかなって思った。

でもそんな考えはすぐに吹き飛んだ。

魚釣りで。

まず、「グルクン」という魚を釣る。もー入れ食い。
そりゃそーだ。魚群探知機を見るまでもない。
50m四方「グルクン」の大群が肉眼で見える。
手でも救えそうだ。
鯵のようなきれいな魚だけど、釣って時間がたつと紅くなる。
これを生きたまま、針につける。
少し待つと、50㎝以上の魚が食いついてくる。

死んでなどいられない。釣らなくっちゃ。

バサバサ釣れる。にわか太公望は、自分の実力を勘違いしてしまう。
全ては由五郎さんのお蔭とわかっていても。

それから、由五郎さんとは少しづつ話す様になった。
恐いんじゃなかった。とっつきにくいんじゃなかった。
ただ、とてもシャイな人だった。

休みの度に海に連れて行ってくれた。
由五郎さんは海人だから、毎日海に出る。
僕が休みの日には、いつも便乗させてもらった。

ポツリポツリとたくさん話した。

昔の西表の海の話。
昔の西表の魚の話。
高倉健さんとの交流の話。
某大手新聞社のカメラマンが珊瑚にイニシャルを書いた事件の話。
今まで習った事の無い、海や天気や魚の話。

僕は、由五郎さんと毎年「夏」に会いたいと思った。

多分、こんなに「夏」が似合う人は少ないと思うから。
あんなにきれいな流れる様な「動き」を、由五郎さんがもっとも似合う「夏」に見たいから。

僕の仕事のせいでその夢は叶っていないが、目を瞑ると見えてくる。
あのきれいな「動き」が。

たまに、由五郎さんは宇宙人じゃないかと思う時がある。
海の中に生きている由五郎さんの姿が、あまりにも自然だから。

そう、宇宙空間に最も近い海の中が由五郎さんの生きる空間だから。

そして今日も、僕は由五郎さんを思って目を瞑る。
そして、僕は「ホモ」ではない。        

了。


エッセイ風 | 投稿者 勝村政信 10:51 | コメント(12)| トラックバック(0)

由五郎さん その1 / 2006年09月13日

テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
とうとう冒頭の挨拶にまで「続き」が忍び込んできました。

このブログを読んでくれている友人からこんなことを言われました。
「あのさ、長過ぎるのよ」
「え?」(知ってる)
「携帯で読む人のことも考えたほうがいいんじゃない?」
「え?どーゆーこと?」
「ちょっと見てみれば」
携帯で見てみた。

面白かった。(自分の文章のことじゃないっすよ。なんで、小力?)

普段は、僕が自分のPCで書いたものを藤原くん(部下ね)に送る。
で、藤原くんがブログを更新してくれている。ちょっと面倒くさいんだけど(部下がね)その方が僕はいいと思っている。
僕のブログは決して日記ではない(みなさま、わかっていらっしゃるけど、、、
なんか、近づきつつあるが、、、)

最初にブログを書いてくれと言われた時に、ちょっと迷った。
文章を書く事には興味があった。しかし、ブログには興味がなかった。
いや、正確には、自分が日記みたいなものを書く事に興味がなかった。

で、何を書いても構わないし、テニスに拘らなくてもいいと言われた。
更新も適当でいいとも言われた。

少し考えた。

自分のホームページみたいな場所でブログを書くのは興味がない。でも、自分と全然関係ない場所で日記の形式を使わずに、自分の書いた拙い文章を自分の知らない何人かの人が読んでくれるのは、とても魅力的ではないかと、、、

で、やってみよーと思ったわけです。

だから、一番最初はテニスのサイトなので、一応、気を使って(もっと使えっての)働いていた頃の不思議な「テニス」の思い出から書き始めた。
真剣に書くんだから、人に読んでもらう前にチェックして貰わなければと思って(失礼のないように。って失礼な文章が多いが、、、、、)藤原くんに送っている。

で、携帯の話。
全然違うのよ。印象が。
これ書いてる時には、結構気を使って「行」を変えたり、空けたり、リズムが出る様に「、」と「。」を使ったり「。」を多めに使ったりしていたんだけどね。
一応。読みやすいように。
でも、携帯で読んだら「行」なんて空いてないし、文章の切れ方も適当で、何だか笑ってしまった。

実は、一番最初に「続き」って書いた時は、続けるつもりなんかなくて、次の行にすぐに「続き」って書いた「ギャグ」のつもりだったんだけど(これって世界で初めての手法なんじゃねーのかい。って喜んでた)、しかし藤原くんは本当に
来週に「続けた」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

これには、最初「ア然」とした。で、笑った。

「おい!続けたよ。あいつ、、、」

ってな感じで。
自分の思いはしっかり説明しないと何も伝わらない。でも、自分の思いを他人が簡単に壊してくれるのも面白かった。

だから、いつも歯がゆかったり、楽しんだりしながら自分のブログをチェックしている。(ま、自分の書いたものを読むのは「なんだかな~」って落ち込んだりするんだけど、、、)確かに、携帯で長い文章を読むのは大変だった。写真も多いと面倒くさかった。
もちろんPCでも長い文章読むのが大変なのもわかってる。
(違う友人からも苦情をいただいているかんね)






シカトして行きます。(強気に出たよ。この人は)








たっぷり「行」を空けさせてもらいました。(説明をいれてみた)


昔、「ぴあ」とゆー雑誌に(今とは全然ちがうからね。一応)ページの下に広告があって、「ジャガー」とゆー、すごいメークしたすごいインパクトがあるミュージシャンらしき人がいた。(その広告以外で見た事がなかったし、歌も聞
いた事がなかった、、、、)

コピーが




「俺についてこい!」






だった。



(たぶん)


今の僕は、ジャガーの心境に近い、、、(違うでしょ)

それでは、ジャガー勝村がようやく先週の続きを書き始めます。

あ、その携帯の事を話してくれた友人は、「『コメント』の文章がみんなだんだんあんたの文章に似てきてて面白いね」とも言っていた。

フッフッフッフッフ。


そんな訳で、今週もがんばって

って、まだ、「ポークソテーズ」の話を書いていなかった。


フッフッフッフッフッフ。



こんにちは、ジャガー勝村です。



本当の続き。

を書こうと思ったんだけど、既に長くなり過ぎていております。
勘の鋭い方達はうすうす気づいていると思いますが、今から書くと大変な事になります。

ポークソテーズの話。
今週はスキップして続きにしたいと思います。(なんだそりゃ?)
これも世界でも珍しい(何でいちいち世界?)事ではないでしょうか?
(世界って書けば何かをごまかせるとでも思っているのかな?)

で、見ていただいていたかも知れませんが、11日で「タイヨウのうた」というドラマがクランクアップ(撮影終了)しました。

大変なドラマでした。

まー、どんな作品も大変だけど、今回はXPと言う病気を扱った原作の話をもとに書かれたドラマです。
実際にこの病気と闘っている人がいらっしゃいます。
全て、通常よりもデリケートに取り組まなければなりません。
しかも、映画も同じ企画で先行して封切られていた非常に珍しい作品でした。
(僕は過去に舞台で2度そんな企画をやった、世界でも、、、もーいっか)
プロデューサーも脚本家も大変なプレッシャーだったと思う。
今回のドラマは紫外線にあたる事が出来ない女の子の話でした。
ロケは太陽が落ちてから太陽が昇るまで行われます。
スタッフは「昼」「夜」逆転してしまいます。
もちろん、他のシーンは昼間にロケをしています。
身体ボロボロだったでしょう。スタッフ。
この場を借りて労わせていただきます。
関係者、スタッフの皆様、「お疲れ様」ゆっくり休んでちょ。

見ていただいていた皆様もありがとでした。

そして、黒田知永子さんを妻に、沢尻エリカちゃんを娘に持つという、日本で一番しあわせな「お父さん」ともお別れです。
日本中のお父さんたちが、僕を憎んでいた事でせう。

ふっふっふっふ。

でも僕はシアワセでした。

さよーなら。日本一シアワセな「お父さん」
さよーなら。日本一素敵な「奥さん」の黒田さん。
さよーなら。日本一かわいい「娘」のエリカちゃん。
また何処かで会いましょう。

そして、
さよーなら。この「ブログ」を読んでくれている日本一(何の?)の読者のみなさま。(本当に思ってますよ)来週まで。(ごまかそうとしてるな。ほめといて)

来週こそ、写真をのせてポークソテーズの続きを書きます。(多分。多分かよ。でも、そんなに興味なかったらどーしよー)


シカトしていきます。(何か弱気だね。行の空け方も、、、)


シャラポワ優勝したのにな~
でもな~、なんかシャラポワ、シャラポワって感じだったからな~(何だそれ?)
ま、いっか。
日本はさぁ、全部ジャイアンツなんだよな~
ま、いっか。
なんだかな~。Jリーグもさぁ、J1とJ2の扱いがさぁ~
ま、いっか。
でもなあぁ~、バレーボールもなぁ~
卓球はいーな~。昔、小野って選手いたな~(違ったっけ?)
最近卓球ラウンジを見つけた。すごいでしょ。フロアに卓球台が、、
ま、いっか。
F1のシューマッハーも引退が決まったな~
思い入れの強い選手がどんどんいなくなっていくな~
アメフトの篠原監督も亡くなってしまったし、すごい監督だったな~
フェデラーは凄い。完璧に近づきつつある。ちょっとヤバいね。
いろんな意味で、、、
しっかり見続けて行きたい選手ですね。

なんかさぁ、もう一回ちゃんとスポーツを観るって事を個人個人で考えなければ
いけないんじゃないかって気がするんだけど。
ま、ニュースもね。
僕だけかな?
ま、いっか。


「ノンフィクション」って「フィクション」で成り立っているんだよね。
「フィクション」って「ノンフィクション」で成り立っているんだよね。

ま、いっか。






そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!


『由五郎さん』 その1

ある宇宙飛行士がこんな事を言っていた。
「宇宙空間に最も近いのは、海の中である」と。

西表島の海人(うみんちゅう。漁師だね)に由五郎さんて人がいる。
由五郎さんは西表の海を知りつくしている。

一昨年、ドラマのロケでずっと西表島の宿に泊まっていた。
その宿は一階が食事ができる店になっている。
島では珍しい寿司のカウンターがある。
宿も店も綺麗な女性が仕切っている。
旦那さんが顔を見せることはなかった。

ある日、早めに宿に戻ると入り口の横に、「へんなおじさん」がいた。
「へん」っていうのは、髪の毛がシルバーで、全身が真っ黒で、若いんだか、歳とってんだかよくわからない。
しかも、まったく口を開かない。
ちょっと不気味だった。
店の人たちと話していたら、どーも「宿のオーナー」らしかった。

それにしても、恐くてとっつきにくい感じの人だった。
それからちょこちょこ会うようになった。
ま、そこに住んでいるんだから、当たり前の事なんだけど。
なんとなく挨拶らしきものをするようになった。

一度西表に入ると、2週間くらいは泊まる。
毎日撮影があるわけではないが、すぐに行ける場所じゃないから、出演者全員が一緒に入る。
当然、出ていない日は休みになる。

しかし、ほぼ日本最南端。

まわりは信じられないほど美しい海。
見た事もないマングローブが密生する川。
色とりどりの熱帯の魚。

普通は飛び上がって喜ぶところだが、そうはいかない。
そんな素敵な場所なのに、する事はない。
もちろんする事だらけなんだけど、バカンスで来ている訳ではないからだ。

行く場所もなく、
する事もなく、
世にも奇妙な、
世にも贅沢過ぎる「休日」を過ごさなければならない。

嬉しかったが悲しかった。やっぱり悲しかった。

六畳間くらいのスペースにベッドが一つ。
あとは、一緒に暮らしている「ヤモリ」のヤスとモス。
名前をつけてみたが、最後までどっちがどっちだかわからなかった。
夜に大きな声で鳴く。かなり恐かった。
名前を付けずにはいられなかった。 

ある日、宿の人たちが海に誘ってくれた。
みんなも毎日働いているから、海に出ることは少ない。
日曜日だった。宿の人たちと海にでた。

由五郎さんの船で海へ。

東京の感覚だと、日曜日に大きな1ボックスカーで軽井沢とかにドライブ。

みたいな感じ。

お弁当を店の料理長が作って、お菓子やら、飲み物やら持って。

まず、車で「釣り具や」に寄る。
ここで、その時に釣る「魚」のために釣り具を買う。
どんな釣りもできる。
トローリング。ルアー。さびき釣り。小物から大物。
とにかくなんでも、どんな釣りも出来ちゃうのである。
しかも「釣り具や」でパイナップルまで売ってる。
そして必ずパイナップルも買う。(これが滅法うまい)

港に着く。

まずでかいクーラーボックスに氷をたくさん詰める。
港に氷の自動販売機(海人用)があって(こんなものがあるのか!と感心した)
ワンコインで、どでかいクーラーボックスがいっぱいになる。
この氷いっぱいのクーラーボックスにパイナップルを入れて冷やしておく。

荷物を積んで、出発。        

続く。


エッセイ風 | 投稿者 勝村政信 11:40 | コメント(21)| トラックバック(0)

大人の夏休み その5(最終回) / 2006年09月07日

テニスを愛する皆さま、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
何だかすっかり秋の匂いがしてまいりました。風がちょっと涼しくて心地よいのだけれど、東京は、夏がほとんど無かったのでちょっと切ない。
夏が終わるって子供の頃はちょっとがっかりするだけだったけど、おじちゃんにはとても悲しく、とても寂しく、とても切ない。
もー取り戻せないんだよね、過ぎてしまった事は。
時は流れるんだよね。終わってからわかるんだね。何事も。


先週はたくさん友人と会った。

フランスで働いてる後輩が彼女(日本人ね)を連れてきた。
結婚する手前で、彼女が父親にどーやって彼(後輩)を紹介するか悩んでいた。
なんだか初々しくってこっちが恥ずかしくなって照れてしまった。
なんだかドラマを見ているみたいで、現実じゃないみたいで、不思議な感覚にとらわれて横を見ると兵藤ゆき姉が笑っていた。
後輩の彼女は、久しぶりに見る容姿端麗、才色兼備。本当に素敵な女性だった。

頭がグラグラした。

間違い探し。(何で?)

中堅の夫婦が(なんだ中堅って?)若いカップルに人生相談をされています。
さー何処が間違っているでしょう?

答え。(何が答えだ!)

そう、我が家の家族は未だ旅行から戻っておらず、何故かゆき姉とゆき姉の子と僕が暮らしている。
そして、僕と、ゆき姉と、ゆき姉の子と、僕の後輩と、後輩の彼女の5人で結婚の話とかをしている。(世にも不思議な物語か)
もちろん、ゆき姉と後輩カップルは初対面。しかもご飯まで作ってあげている。

なんだそれ?

どーしていつもこんなに楽しいシュチエーションなのだ。
神様、ありがとう。

後、後輩の俳優の田口浩正が子供を連れて遊びにきた。
田口も昔は我が家に入り浸っていた。
何をやらせても本当に器用でセンスがある。しかし、車の運転だけは下手で、横に乗るのがとても怖かった。しかし時間というのも恐ろしい。やんちゃな田口がりっぱなお父さんになったように、やんちゃな運転がりっぱな運転になっていた。
(どんな運転だ?なんだりっぱとは?)
子供も信じられないくらいかわいい。しかも太っていない、、、、、、
恐ろしい。(恐ろしくない)

後は、哲ちゃん所の新築パーティー。
ロケで参加不可能なはずだった。はずだった。
それがあなた、ロケが雨で中止になったのでした。
またしても小躍りしながら出かけた。

いつものメンバーが久しぶりに集まった。
いつもの馬鹿話しをして、いつもの笑い声がして、次の日には何も覚えていない。

あー、情けない、、、、、、、
もーずーっと情けないっぱなし。

それぞれ年を取ったけど、何も変わっていない。
今の仲間とつきあい始めて、もー14,5年経つ。20代の終わりで急速に仲良くなった。
毎日会っていて、毎日朝まで飲んで、昼に一緒に飯食って、夜も飯食って、それからまた飲みに行ってまた朝帰る。(一緒に暮らせっつーの)

みたいな生活をしていた。

ある時(もちろん飲み屋)、「ローグ」ってバンドで(懐かしい)ヴォーカルやってた奥野(ちなみに、のぼるくんの母「さゆり」の飼い主。のぼるくんの名付け親。僕の親友。長いな、、、)に「こんなさぁ、毎日、毎日だらだら飲んでないでさぁ、なぁんだかさぁ、このままじゃダメだろ。たまには生産的な事をしよーぜい」と言った。(らしい)

そしたら、2,3日後に1枚のファックスが届いた。

そこにはコックの帽子をかぶり、黒い眼帯をした「豚」のキャラクターが印刷されてあった。その下に「PORK SAUTES]と書いてある。

「何だ?これ」
すぐに電話した.
(まだ携帯なんか誰も持ってなかった)
「何?これ?」
「この前お前が生産的な事しよーって言ったろ」
「え?」(もちろん忘れてた)
「バンドやろー。バンド。コンセプトも考えた。ちょっとうちに来いよ」
「え?」

家が近所だったので、すぐに行ってみた。
部屋に入ると奥野はパソコンの前で笑っていた。
パソコンの画面の中には、さっきの「豚」が僕を威圧していた。

「いいのが出来たろ」
「え?」
「バンドの名前はポークソテーズ。コンセプトは洋食屋な。ポークソテーズって店でみんな働いてるんだよ。で、みんなコックとか、ウエイトレスとかの格好して歌うんだよ。で、タイトルに必ずメニューに出てる洋食の名前を入れるんだよ。いいだろ?」
「え?」
「で、俺が曲作るから、お前が詩を書けな。」
「え?」
「てきとーでいーよ」
「え?」
「じゃぁ、今なんか書けよ」
「え?」
「およげ、たいやきくんを目指すからな。印税で生活するぞ」
「おー!」(金かよ)
そんなこんなで、我等の「ポークソテーズ計画」(印税計画だろ)が始まった。

まずメンバー。

奥野は勝手に決めていた。誰の承諾も得ずに、、、、

「ヴォーカルは4人」
「よ、4人?」
「チーフが俺。で、勝村はシェフな。で、」
「ちょっと待てよ。なんでお前(奥野)がチーフで俺(勝村)がただのシェフなの?」

何もわかってないくせに、そんなとこだけこだわる。

「いいじゃねーか、俺(奥野)が全部考えたんだから」
「でも、最初になんかやろーって言ったのは俺(勝村)だぞ」(子供か?)

しばらくもめたが、奥野が正論なので仕方なく引くことにした。(あたりまえだ)

「で、かおりが(川村かおり)ウエイトレス。後、キッチュが(松尾貴史)支配人な」
「俺が(勝村)支配人じゃないのか?」
「黙って聞けよ!話が進まないから」(いい歳して怒られた)
「で、ギターが喧太(原田芳雄さんの息子。吉川晃司くんとこのギタリスト) で、ベースがユータ(BUCK-TICKのベーシスト)で、ドラムが麿(晃司くんとこのドラマー)旗持ちがオービー(作曲家)で行くから」(いつもの飲み仲間だ)
「え~そんなんでいいのか~?(実はものすごく豪華なメンバーである)みんなに話した?」
「ううん」
「、、、、まぁいっか」
「うん」

こんな会話で勝手にメンバーも決まった。(いいのか?バンドやってるやつもいるんだぞ?)

奥野は仕事が速い。登場のメンバー紹介曲は既に出来上がっていた。しかも、
コーラスの部分は詩がついていて、高いのと低いのとハモッたコーラスまで入っている。

完璧。

しかも、えらくかっこいい曲だった。
その場で少しレクチャーを受け、僕もメンバー紹介の詩を書き始めた。
なんかわかんないし、自信なんかなかったけど、そんな事どーでもよかった。
(よくない)

全員のをすぐに書き終え、奥野に見せた。
ケラケラ声を出して笑った。
二人で笑いながら、録音した。(15年以上前から奥野の部屋でレコーディングができた)

あっとゆー間に1曲目の「WE are PORK SAUTES」ができあがった。

ちょっぴり興奮して家に帰ると、さっそく詩を考えた。

「カレーライス」

と題名だけ書いた。
(遠藤賢二さんが好きだったから。後にサッカーも一緒にやった)

これもあっとゆー間にできた。(内容はともかく。遠藤さんすみません)

我慢できず、すぐに奥野の部屋に戻った。
「できたよ。詩が」
「どれ?」
「どー?」
「めちゃくちゃだよ。ま、いーや。ここの文字数だけ合わせといてくれよ。きっちーなぁ。シセンは」
「あ?シセンって何?」
「詩が先にできてる事だよ。後から曲をつくるから大変なんだよ」
「おー!そんな専門音楽用語!初めて聞いた!」(ただの素人。興奮だらけである)
次の日。なんと!なんと!3曲入ったデモテープが完成していた。
(僕の仕事が遅いからもー1曲作っといただって。まだ2日しかたっていない)


1曲目 「WE are PORK SAUTES]
2曲目 「カレーライス」
3曲目 「ハンバーグの作り方」(これが後にNHKの「みんなのうた」で流れる)


すぐにみんなを集めてミーティングをした。
まずデモテープを聴いてもらった。

かおりが最初に言った。「いつライブやんの?」

誰もいいとか悪いとかじゃなく、普通にしてる。
まるで、昔から決まっていたみたいに。(ミュージシャンは素敵だ!)

しかしそれぞれが文句を言ってくる。
「衣装は自分で決めさせろ」とか
「ソロの部分は必ず入れろ」とか
「自分で歌う所は自分で書く」とか
「ローディー(楽器を運ぶ人)はいないのか?」とか
黙って聞いていると腹立ってくるのでシカトした。(ミュージシャンはむかつく)

続く(とうとう最初の文章までも、、、、)



最近、テニスの話題が何もないな~、、、全米やってんのに、、、
アガシ引退に涙したのに、、、、、

そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!


『大人の夏休み』 その5(最終回)

続き。


光陰ロケットの如し。




さらに三時間たった。




やはりヒーローは来ない、、、、、、、、

街は壊滅状態だ。


田中の野郎は「ふたまわりくらい」縮んでいる。

もー汗も出ていない。

それどころか、解脱し始めている。
きっと居場所がなくなり、神に近づこうと考えたのだろう。自然に。

時間がない。

ディレクターが、「諦めましょう」と宣言した。

次のトラップに向かった。
時間は既に朝の4時をまわっていて、薄明るくなり始めている。
身長が30cmくらいに縮んだ小田中が先頭に立ち、仕掛けた場所を目指す。

到着。

カメラを構え、緊張するスタッフ。
さすがにここでの失敗はお蔵入り(放送中止)を意味する。
みんなで15cmくらいに縮んだミクロ田中をまたぎ、仕掛けた木に向かった。

すぐに全員の歓声が上がった。

最初の木に2匹のカブトムシが集まっている。
そして仕掛けた木のほとんどにカブトムシが集まってきていた。

5mくらいに成長した「一騎田中軍曹お館様」が僕らをまたぎかえし、やさしく微笑んでいる。
そして何かを思い出したかのように、嘲笑を浮かべ、言った。
「勝村さん、ガードレール。見に行きましょうか?」。

一騎田中

ご要望にお答えして、田中様の写真をなんとか本人からゲットしました。

流石、一騎田中でしょ。


完全に立場がかわった。

し、しまった。
こんな所で今までの全てが、、、

まさかの僕の責任問題にまで発展しそうな感じになってきた。

ガ、ガードレールなんかに仕掛けたばかりに、、、、、、

全員の集結した悪意が僕を包んだ。

とにかく笑おう。

ずっと辛かったから、笑ってとりあえずスッキリしようぜい!みたいな「オーラ」がみんなから出ている。

全員でスケープゴードを探している。

コミューンの原則でもある。

「じゃぁ、行きましょうか」ディレクターまでもが笑いながら囁く。

腹を決め、ゆっくりとガードレールに近づく。
空がどんどん明るくなる。
僕の意識はどんどん遠くなる。

ガードレールが見えてきた。
もう逃げられない。

次の瞬間、僕は叫んだ。腹式で。

この時ほど、舞台をやっていてよかったと思った事はなかった。
山に僕の腹式の発声が木霊する。

「やっほー!」

じゃなかった。
「いたぁうわゎrbdkjdhgv!たくさんいとぅわたぁーcstszcsfzgJtLH!」

うるさいし、訳わかんない。
そう、カブトムシがいたのだ。
しかもどの木よりも多く。
オス、メス入り乱れて。
ガードレールに。

奇跡が怒った。

いや、起こった。
まさかの奇跡。まさかのガードレール。

僕は快哉を叫んだ。

その後の収録も順調に行き、楽しい行事が終了した。(仕事だろ)

返り際に田中さんに挨拶すると、「これからはガードレールですね」と涙ぐみながら帰って行った。

数週間後、高価な「ヘラクレスオオカブト」が我が家にやってきた。

そしてまた、あらたな闘いがはじまった。        


エッセイ風 | 投稿者 勝村政信 10:00 | コメント(18)| トラックバック(0)