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勝村政信プロフィール
俳優。「天才たけしの元気がでるテレビ」で注目を浴び、その後演劇活動をメインに行い現在に至る。飄々としたスタイルで芸幅の広さをアピールする一方、舞台演技の評価は高い。最近では「ラスト・クリスマス(フジテレビ)」、「HERO(フジテレビ)」、「義経(NHK)」等に出演し活躍している。趣味はサッカー、テニス、フィットネスなどスポーツ全般。
出演情報
レギュラー  TVasahi「ナサケのオンナ~国税局査察官~」 出演

毎週木曜21:00~21:54
ナレーション  NHK「スポーツ大陸 一歩一歩に魂こめて~競歩 山﨑勇喜~」 OA
10/16(土)22:00~(BS1)
10/17(日)10:05~(総合)
10/19(火)24:15~(関西総合)
10/24(日)24:00~(BS1)
9/25より公開  熊沢尚人監督「君に届け」 出演
9/18より公開  羽住英一郎監督「THE LAST MESSAGE 海猿」 出演
4/10より公開  石原興監督「獄(ひとや)に咲く花」 出演
3/13より公開  谷口正晃監督「時をかける少女」 出演
CF  「セイロガン ト-イA」
CF  FUJITSU「夢をかたちに(社会システム空港篇)」
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由五郎さん その2 / 2006年09月20日

テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
先日、ロケで地方に行った時に「栗」を買いました。
おいしい「梨」は送られてきたし、りっぱな「ぶどう」はお隣さんからもらったし、魚屋さんで「秋刀魚」を買って、大根おろしを添えて食べました。日曜日にはサッカーの試合があったし、本も10冊くらい買った。

「秋づくし」または、「男、勝村秋祭り、、、泣き濡れて一人」(意味わかんない)

見事なものです。松茸とか食べられないから興味ないし。僕的に「完璧」

そして、主人が栗をむいて食べている横で、何故か笹の葉を隠れながら食べている「のぼる君」(アホか?お前はパンダか)

パンダのぼる1 パンダのぼる2


すっかり秋になってしまいました。なんて過ごしやすいんでせう。
忘れてたよね。この感じ。
毎年それぞれの季節が巡ってくるのに、毎回新鮮。
今年は夏がほとんどなかったけど、ちゃんと秋はやってくる。勤勉なやつめ。お主、素晴らしいぞ。
なんだか、勤勉な秋の影響を受けて、変なやるきが出ちゃって風呂の掃除なんかしちゃったんですわ。「カビキラー」びんびんにまいてピッカピカにしている途中にカビより先に僕が弱ってきちゃって、まいった。
「スネークマンショウ」みたいだった。(古いね。また)
ダメだね。ちゃんと窓全開にしとかなきゃ。換気扇まわしてるからだいじょびかなってナメてました。

「カビキラー」のやつを。

「カツキラー」でもあった。(うまくない)飼い犬に噛まれた感じ。(違うね)
あいつは凄い。今後はちょっと「みかた」変えなくっちゃ。力もってるよ。やつ。いい仕事する。
3日間頭痛が治んなかった。で、ものすごい弱気になっちゃって、風呂入っても「カビカラー」と目を合わせなかった。ちょっと恐くて。

昔、高橋克実ちゃんが風呂入ってて、頭洗おうとしてシャンプーと間違えて「サニボン」つけちゃったらしい。裏の説明読んだら「髪の毛を溶かす」って書いてあったらしい、、、、

溶けたんだ、、、、、刈り込んだんじゃなくて、、、溶けたんだ、、、、



克実。



がんばれ、かつみ。

略して、がんばれ「か・み」、、、、

もーこれ以上溶けんなよ。「か・み」


変なやるきはまだ収まらない。なんか家をきれいにしたくてしたくて、杉本哲ちゃんに「コストコ」(ものすごいでっかいスーパーね)を紹介してもらった。
もー、入ったらテンション上がっちゃって、なんかちょっと熱でちゃって店ん中グルグルしちゃった。で、目についたのが、鍋とか、フライパンのセット。安くてかっちょいくて、ためらわず買ってしまいました。
今使っていた鍋とかは、実は僕が一人暮らしを始めた時に「元佃煮やの彼女」が買ってくれた物なのだ。(なんて物持ちのいい)
だいぶ疲れてきていたのでちょーどいかったのだ。老衰みたいな感じ。(違うな)
さらに買う買う。車からはみ出してしまいそうなくらい色々買いまくってしまった。そして何故だか「カビキラー」3本セットまで買ってしまった。
見入られた感じで。(また弱りたいのか?俺)
そして何故か「メープルシロップ」3本セットも買ってしまった。(何故?)
トイレクイックルなんか箱で買ってしまった。(どーすんのよ)
他にもどーすんの?って感じ、、、、、

コストコ

我が家の地下の納戸の在庫どーすんだろー?

他の部屋にも同じ様な在庫が・・・


いーの。楽しかったから。(おばちゃんだね)


あー、いかんいかん。また長くなってきた。
続き書かなくっちゃ。
ご指摘通り、「ポークソテーズ」は後半の夜の部(何だ、夜の部って?)にすればいかった。
長くなりそーなんだよね、、、、、

では、そろそろ始めましょーか。

続き。

ワンボックスカーを買って、ツアーとか行こうぜぃ!だの、移動は車じゃしんどいから新幹線がいいんじゃないの?とかほざいている、わがままな野郎どもをシカトした。

まず、どこでお披露目するか、どこでリハーサルするかを決めた。

記念すべき最初のギグ(それほどのものか?)は、恥ずかしながら僕の結婚式の2次会に決定した。(なんてタイミングなんでしょ)

ポークソテーズギグ1

記念すべき一回目のギグ

写真の写り悪くってすみません


記念すべき2回目のギグ(だからねぇ)2週間後のキッチュ(松尾貴史)の結婚式の2次会に決定した。(2次会バンドかよ)

ポークソテーズギグ2

場所は「Blue Note」


リハは代々木上原のセオリースタジオ。ギターの喧太の知り合いが働いていてこっそり格安で貸してくれた。(本当にありがとうでした)
僕は初めての音楽スタジオでかなり興奮した。ジャガーに近づいた。

こんには、ジャガー勝村です。(先週のネタじゃん)

全員それぞれの楽器を持ってきている。ミュージシャンってカッコイイ。
でもミュージシャンはかなりアバウトだった。
振り付けとかどーすんの?って言ったら、「何とかなるよ」とみんなが答えた。
ま、みんなプロだから何とかするんだろーけど、ボーカル4人。

振り付けなしじゃもたない。おまけにコックさんの格好である。
振りが揃っていたほうがカッコイイに決まっている。

劇団では劇中でダンスを踊っていた「あたい」が振り付け師に抜擢された。(他にいないからでしょ)

あっとゆー間に3曲振りが付いた。(素人のパワーは恐ろしい。いや、印税のパワーに違いない)

しかし、ここで恐ろしい揉め事が発生した。

奥野がBUCK-TICKのユータに「ベースは打ち込みでやるから、お前はやっぱいらないや」と言った。(みんな吹き出した)
普段はおとなしいユータが流石に反論した。
「ちょっと待って下さいよ。俺知らない間にメンバーに入れられて、曲覚えさせられてリハまでやって、いらないってどーゆー事っすか?」(みんな腹抱えて笑ってる)
奥野「しょーがないじゃん、でもなぁ、バンドとしてはベースがあったほうがバランスいいから、お前は弾いてる振りでいいや」(笑い過ぎて涙でてきた。ユータは今でも、毎年「武道館」でライブをしている)
ユータ「勘弁してくださいよ。俺バランスですか?」(泣きそうになってる)
奥野「やるのかよ、やんないのかよ」
ユータ「わかりましたよ、やればいいんでしょ!やれば!」(お前は本当にロッカーなのか?)
奥野はユータの地元、群馬の先輩でもある。逆らえない。

リーダーになりつつある奥野が僕とキッチュに言った。
「二人とも、奥さんにラブソング書いてね。結婚式だし」

やっと仕事が終わったと思っていた所だったのに、、、、

調子に乗っている時は恐いものがない。迷いもない。
僕は本当に家に帰らなかった。毎日のように朝まで飲んでた。
寝ないで仕事にもよく行っていた。なんだかそんな事が許されていた時代でもあった。
その頃、パスタにも凝っていた。中でもペペロンチーニは奥が深い。
何度つくっても思う様にいかない。
ある日の朝(もちろん朝帰り)奥さんが涙ぐんでいた。ヤバいと思った酔っぱらい(僕ね)は何をしでかすかわからない。いきなりペペロンチーニをつくった。
朝一番で。鼻歌まじりで。浅はかな酔っぱらいはそんな事で許してもらえると思っていたのだ。そして笑顔で「さー、どーぞ」だって。誰が食べるものか、、、、
それを詩に書いた。喜んだ奥野はすぐに曲をつけてくれた。
題して「朝焼けのペペロンチーニ」

後はキッチュ。
キッチュは悩んだらしい。あの才能溢れる男が悩んでいる。何故悩んでいるのか奥野が尋ねた。
「奥さんが恐い、、、」変な詩を書いて一生恨まれるのを恐れてペンが進まないらしかった。
奥野がサビを書いた。
「君が大好き。肉も大好き。だから君につくってもらいたい。愛のしたたるバーベキュー」(肉と同レベルかよ)
題して「愛のしたたるバーベキュー」
奥野は天才だ。

1回目のギグも2回目のギグも問題なかった。そりゃそーである。みんな知り合い。しかも、それぞれ結婚式の一応主役である。

僕らは飢えていた。一般の、普通のお客さんの前でギグりたい。

そんな時は「風」が吹いてくるものである。

サントリーから、僕に講演の話が舞い込んだ。一人芝居かなにかやっていただけませんか?場所は草月ホール。頭がクラクラした。
僕は一人芝居が大嫌い。人前でしゃべるのも嫌。丁重にお断りしようと思ったが「はっ!」とした。(なんか芝居くさいよ)

一人芝居かなにか?、、、かなにか?、、、、なにか?、、、、

「なにか」やっていいんじゃん。しかもギャラがもらえる。

ちょーど時間になりま~した。急展開するポークソテーズ。続きはまた来週のお楽しみ。(昔の紙芝居かよ!インチキだよね。ほとんど)

まさかの三週目に突入。

テニスはどーした!テニスは。

そんな訳で今週もがんばって生きていきまっしょい!


『由五郎さん』 その2

何処に行くかだれも知らない。由五郎さんが場所を決める。
子供の頃から海に出ている由五郎さんは、西表の海を知り尽くしている。
本当に「庭」である。
港を出ると船は「ジェットコースター」に変わる。
波が硬いなんて思ってもみなかった。
スピードを出せば出す程、水は硬くなる。波は小さな山と同じだった。
終わらない「ジェットコースター」。
あまりに激しくて酔っている暇がない。

小一時間で「ジェットコースター」は止まった。
そこは波が静かで、まわりには何も見えない。
この世とは思えない海が広がっている。
いや、この世とは思えない海しか存在していない。
由五郎さんの「庭」のほんの一部。

泳いでみた。

海に入っているだけで、身体がきれいになる様な気がした。

海の中の事は、まさに筆舌に尽くし難い。

船の上でご飯食べて、冷えたパイナップルを食べた。
由五郎さんは、左手で魚もパイナップルも見事に捌く。
黙って、手際よく、無駄な動きが無い。
由五郎さんはきれいな「動き」をする。

演劇的である。

見とれて、感動すらしてしまう。
ちょっとだけこれで死んでもいいかなって思った。

でもそんな考えはすぐに吹き飛んだ。

魚釣りで。

まず、「グルクン」という魚を釣る。もー入れ食い。
そりゃそーだ。魚群探知機を見るまでもない。
50m四方「グルクン」の大群が肉眼で見える。
手でも救えそうだ。
鯵のようなきれいな魚だけど、釣って時間がたつと紅くなる。
これを生きたまま、針につける。
少し待つと、50㎝以上の魚が食いついてくる。

死んでなどいられない。釣らなくっちゃ。

バサバサ釣れる。にわか太公望は、自分の実力を勘違いしてしまう。
全ては由五郎さんのお蔭とわかっていても。

それから、由五郎さんとは少しづつ話す様になった。
恐いんじゃなかった。とっつきにくいんじゃなかった。
ただ、とてもシャイな人だった。

休みの度に海に連れて行ってくれた。
由五郎さんは海人だから、毎日海に出る。
僕が休みの日には、いつも便乗させてもらった。

ポツリポツリとたくさん話した。

昔の西表の海の話。
昔の西表の魚の話。
高倉健さんとの交流の話。
某大手新聞社のカメラマンが珊瑚にイニシャルを書いた事件の話。
今まで習った事の無い、海や天気や魚の話。

僕は、由五郎さんと毎年「夏」に会いたいと思った。

多分、こんなに「夏」が似合う人は少ないと思うから。
あんなにきれいな流れる様な「動き」を、由五郎さんがもっとも似合う「夏」に見たいから。

僕の仕事のせいでその夢は叶っていないが、目を瞑ると見えてくる。
あのきれいな「動き」が。

たまに、由五郎さんは宇宙人じゃないかと思う時がある。
海の中に生きている由五郎さんの姿が、あまりにも自然だから。

そう、宇宙空間に最も近い海の中が由五郎さんの生きる空間だから。

そして今日も、僕は由五郎さんを思って目を瞑る。
そして、僕は「ホモ」ではない。        

了。


エッセイ風 | 投稿者 勝村政信 10:51 | コメント(12) | トラックバック(0)