由五郎さん その1 / 2006年09月13日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
とうとう冒頭の挨拶にまで「続き」が忍び込んできました。
このブログを読んでくれている友人からこんなことを言われました。
「あのさ、長過ぎるのよ」
「え?」(知ってる)
「携帯で読む人のことも考えたほうがいいんじゃない?」
「え?どーゆーこと?」
「ちょっと見てみれば」
携帯で見てみた。
面白かった。(自分の文章のことじゃないっすよ。なんで、小力?)
普段は、僕が自分のPCで書いたものを藤原くん(部下ね)に送る。
で、藤原くんがブログを更新してくれている。ちょっと面倒くさいんだけど(部下がね)その方が僕はいいと思っている。
僕のブログは決して日記ではない(みなさま、わかっていらっしゃるけど、、、
なんか、近づきつつあるが、、、)
最初にブログを書いてくれと言われた時に、ちょっと迷った。
文章を書く事には興味があった。しかし、ブログには興味がなかった。
いや、正確には、自分が日記みたいなものを書く事に興味がなかった。
で、何を書いても構わないし、テニスに拘らなくてもいいと言われた。
更新も適当でいいとも言われた。
少し考えた。
自分のホームページみたいな場所でブログを書くのは興味がない。でも、自分と全然関係ない場所で日記の形式を使わずに、自分の書いた拙い文章を自分の知らない何人かの人が読んでくれるのは、とても魅力的ではないかと、、、
で、やってみよーと思ったわけです。
だから、一番最初はテニスのサイトなので、一応、気を使って(もっと使えっての)働いていた頃の不思議な「テニス」の思い出から書き始めた。
真剣に書くんだから、人に読んでもらう前にチェックして貰わなければと思って(失礼のないように。って失礼な文章が多いが、、、、、)藤原くんに送っている。
で、携帯の話。
全然違うのよ。印象が。
これ書いてる時には、結構気を使って「行」を変えたり、空けたり、リズムが出る様に「、」と「。」を使ったり「。」を多めに使ったりしていたんだけどね。
一応。読みやすいように。
でも、携帯で読んだら「行」なんて空いてないし、文章の切れ方も適当で、何だか笑ってしまった。
実は、一番最初に「続き」って書いた時は、続けるつもりなんかなくて、次の行にすぐに「続き」って書いた「ギャグ」のつもりだったんだけど(これって世界で初めての手法なんじゃねーのかい。って喜んでた)、しかし藤原くんは本当に
来週に「続けた」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
これには、最初「ア然」とした。で、笑った。
「おい!続けたよ。あいつ、、、」
ってな感じで。
自分の思いはしっかり説明しないと何も伝わらない。でも、自分の思いを他人が簡単に壊してくれるのも面白かった。
だから、いつも歯がゆかったり、楽しんだりしながら自分のブログをチェックしている。(ま、自分の書いたものを読むのは「なんだかな~」って落ち込んだりするんだけど、、、)確かに、携帯で長い文章を読むのは大変だった。写真も多いと面倒くさかった。
もちろんPCでも長い文章読むのが大変なのもわかってる。
(違う友人からも苦情をいただいているかんね)
シカトして行きます。(強気に出たよ。この人は)
たっぷり「行」を空けさせてもらいました。(説明をいれてみた)
昔、「ぴあ」とゆー雑誌に(今とは全然ちがうからね。一応)ページの下に広告があって、「ジャガー」とゆー、すごいメークしたすごいインパクトがあるミュージシャンらしき人がいた。(その広告以外で見た事がなかったし、歌も聞
いた事がなかった、、、、)
コピーが
「俺についてこい!」
だった。
(たぶん)
今の僕は、ジャガーの心境に近い、、、(違うでしょ)
それでは、ジャガー勝村がようやく先週の続きを書き始めます。
あ、その携帯の事を話してくれた友人は、「『コメント』の文章がみんなだんだんあんたの文章に似てきてて面白いね」とも言っていた。
フッフッフッフッフ。
そんな訳で、今週もがんばって
って、まだ、「ポークソテーズ」の話を書いていなかった。
フッフッフッフッフッフ。
こんにちは、ジャガー勝村です。
本当の続き。
を書こうと思ったんだけど、既に長くなり過ぎていております。
勘の鋭い方達はうすうす気づいていると思いますが、今から書くと大変な事になります。
ポークソテーズの話。
今週はスキップして続きにしたいと思います。(なんだそりゃ?)
これも世界でも珍しい(何でいちいち世界?)事ではないでしょうか?
(世界って書けば何かをごまかせるとでも思っているのかな?)
で、見ていただいていたかも知れませんが、11日で「タイヨウのうた」というドラマがクランクアップ(撮影終了)しました。
大変なドラマでした。
まー、どんな作品も大変だけど、今回はXPと言う病気を扱った原作の話をもとに書かれたドラマです。
実際にこの病気と闘っている人がいらっしゃいます。
全て、通常よりもデリケートに取り組まなければなりません。
しかも、映画も同じ企画で先行して封切られていた非常に珍しい作品でした。
(僕は過去に舞台で2度そんな企画をやった、世界でも、、、もーいっか)
プロデューサーも脚本家も大変なプレッシャーだったと思う。
今回のドラマは紫外線にあたる事が出来ない女の子の話でした。
ロケは太陽が落ちてから太陽が昇るまで行われます。
スタッフは「昼」「夜」逆転してしまいます。
もちろん、他のシーンは昼間にロケをしています。
身体ボロボロだったでしょう。スタッフ。
この場を借りて労わせていただきます。
関係者、スタッフの皆様、「お疲れ様」ゆっくり休んでちょ。
見ていただいていた皆様もありがとでした。
そして、黒田知永子さんを妻に、沢尻エリカちゃんを娘に持つという、日本で一番しあわせな「お父さん」ともお別れです。
日本中のお父さんたちが、僕を憎んでいた事でせう。
ふっふっふっふ。
でも僕はシアワセでした。
さよーなら。日本一シアワセな「お父さん」
さよーなら。日本一素敵な「奥さん」の黒田さん。
さよーなら。日本一かわいい「娘」のエリカちゃん。
また何処かで会いましょう。
そして、
さよーなら。この「ブログ」を読んでくれている日本一(何の?)の読者のみなさま。(本当に思ってますよ)来週まで。(ごまかそうとしてるな。ほめといて)
来週こそ、写真をのせてポークソテーズの続きを書きます。(多分。多分かよ。でも、そんなに興味なかったらどーしよー)
シカトしていきます。(何か弱気だね。行の空け方も、、、)
シャラポワ優勝したのにな~
でもな~、なんかシャラポワ、シャラポワって感じだったからな~(何だそれ?)
ま、いっか。
日本はさぁ、全部ジャイアンツなんだよな~
ま、いっか。
なんだかな~。Jリーグもさぁ、J1とJ2の扱いがさぁ~
ま、いっか。
でもなあぁ~、バレーボールもなぁ~
卓球はいーな~。昔、小野って選手いたな~(違ったっけ?)
最近卓球ラウンジを見つけた。すごいでしょ。フロアに卓球台が、、
ま、いっか。
F1のシューマッハーも引退が決まったな~
思い入れの強い選手がどんどんいなくなっていくな~
アメフトの篠原監督も亡くなってしまったし、すごい監督だったな~
フェデラーは凄い。完璧に近づきつつある。ちょっとヤバいね。
いろんな意味で、、、
しっかり見続けて行きたい選手ですね。
なんかさぁ、もう一回ちゃんとスポーツを観るって事を個人個人で考えなければ
いけないんじゃないかって気がするんだけど。
ま、ニュースもね。
僕だけかな?
ま、いっか。
「ノンフィクション」って「フィクション」で成り立っているんだよね。
「フィクション」って「ノンフィクション」で成り立っているんだよね。
ま、いっか。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『由五郎さん』 その1
ある宇宙飛行士がこんな事を言っていた。
「宇宙空間に最も近いのは、海の中である」と。
西表島の海人(うみんちゅう。漁師だね)に由五郎さんて人がいる。
由五郎さんは西表の海を知りつくしている。
一昨年、ドラマのロケでずっと西表島の宿に泊まっていた。
その宿は一階が食事ができる店になっている。
島では珍しい寿司のカウンターがある。
宿も店も綺麗な女性が仕切っている。
旦那さんが顔を見せることはなかった。
ある日、早めに宿に戻ると入り口の横に、「へんなおじさん」がいた。
「へん」っていうのは、髪の毛がシルバーで、全身が真っ黒で、若いんだか、歳とってんだかよくわからない。
しかも、まったく口を開かない。
ちょっと不気味だった。
店の人たちと話していたら、どーも「宿のオーナー」らしかった。
それにしても、恐くてとっつきにくい感じの人だった。
それからちょこちょこ会うようになった。
ま、そこに住んでいるんだから、当たり前の事なんだけど。
なんとなく挨拶らしきものをするようになった。
一度西表に入ると、2週間くらいは泊まる。
毎日撮影があるわけではないが、すぐに行ける場所じゃないから、出演者全員が一緒に入る。
当然、出ていない日は休みになる。
しかし、ほぼ日本最南端。
まわりは信じられないほど美しい海。
見た事もないマングローブが密生する川。
色とりどりの熱帯の魚。
普通は飛び上がって喜ぶところだが、そうはいかない。
そんな素敵な場所なのに、する事はない。
もちろんする事だらけなんだけど、バカンスで来ている訳ではないからだ。
行く場所もなく、
する事もなく、
世にも奇妙な、
世にも贅沢過ぎる「休日」を過ごさなければならない。
嬉しかったが悲しかった。やっぱり悲しかった。
六畳間くらいのスペースにベッドが一つ。
あとは、一緒に暮らしている「ヤモリ」のヤスとモス。
名前をつけてみたが、最後までどっちがどっちだかわからなかった。
夜に大きな声で鳴く。かなり恐かった。
名前を付けずにはいられなかった。
ある日、宿の人たちが海に誘ってくれた。
みんなも毎日働いているから、海に出ることは少ない。
日曜日だった。宿の人たちと海にでた。
由五郎さんの船で海へ。
東京の感覚だと、日曜日に大きな1ボックスカーで軽井沢とかにドライブ。
みたいな感じ。
お弁当を店の料理長が作って、お菓子やら、飲み物やら持って。
まず、車で「釣り具や」に寄る。
ここで、その時に釣る「魚」のために釣り具を買う。
どんな釣りもできる。
トローリング。ルアー。さびき釣り。小物から大物。
とにかくなんでも、どんな釣りも出来ちゃうのである。
しかも「釣り具や」でパイナップルまで売ってる。
そして必ずパイナップルも買う。(これが滅法うまい)
港に着く。
まずでかいクーラーボックスに氷をたくさん詰める。
港に氷の自動販売機(海人用)があって(こんなものがあるのか!と感心した)
ワンコインで、どでかいクーラーボックスがいっぱいになる。
この氷いっぱいのクーラーボックスにパイナップルを入れて冷やしておく。
荷物を積んで、出発。
とうとう冒頭の挨拶にまで「続き」が忍び込んできました。
このブログを読んでくれている友人からこんなことを言われました。
「あのさ、長過ぎるのよ」
「え?」(知ってる)
「携帯で読む人のことも考えたほうがいいんじゃない?」
「え?どーゆーこと?」
「ちょっと見てみれば」
携帯で見てみた。
面白かった。(自分の文章のことじゃないっすよ。なんで、小力?)
普段は、僕が自分のPCで書いたものを藤原くん(部下ね)に送る。
で、藤原くんがブログを更新してくれている。ちょっと面倒くさいんだけど(部下がね)その方が僕はいいと思っている。
僕のブログは決して日記ではない(みなさま、わかっていらっしゃるけど、、、
なんか、近づきつつあるが、、、)
最初にブログを書いてくれと言われた時に、ちょっと迷った。
文章を書く事には興味があった。しかし、ブログには興味がなかった。
いや、正確には、自分が日記みたいなものを書く事に興味がなかった。
で、何を書いても構わないし、テニスに拘らなくてもいいと言われた。
更新も適当でいいとも言われた。
少し考えた。
自分のホームページみたいな場所でブログを書くのは興味がない。でも、自分と全然関係ない場所で日記の形式を使わずに、自分の書いた拙い文章を自分の知らない何人かの人が読んでくれるのは、とても魅力的ではないかと、、、
で、やってみよーと思ったわけです。
だから、一番最初はテニスのサイトなので、一応、気を使って(もっと使えっての)働いていた頃の不思議な「テニス」の思い出から書き始めた。
真剣に書くんだから、人に読んでもらう前にチェックして貰わなければと思って(失礼のないように。って失礼な文章が多いが、、、、、)藤原くんに送っている。
で、携帯の話。
全然違うのよ。印象が。
これ書いてる時には、結構気を使って「行」を変えたり、空けたり、リズムが出る様に「、」と「。」を使ったり「。」を多めに使ったりしていたんだけどね。
一応。読みやすいように。
でも、携帯で読んだら「行」なんて空いてないし、文章の切れ方も適当で、何だか笑ってしまった。
実は、一番最初に「続き」って書いた時は、続けるつもりなんかなくて、次の行にすぐに「続き」って書いた「ギャグ」のつもりだったんだけど(これって世界で初めての手法なんじゃねーのかい。って喜んでた)、しかし藤原くんは本当に
来週に「続けた」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
これには、最初「ア然」とした。で、笑った。
「おい!続けたよ。あいつ、、、」
ってな感じで。
自分の思いはしっかり説明しないと何も伝わらない。でも、自分の思いを他人が簡単に壊してくれるのも面白かった。
だから、いつも歯がゆかったり、楽しんだりしながら自分のブログをチェックしている。(ま、自分の書いたものを読むのは「なんだかな~」って落ち込んだりするんだけど、、、)確かに、携帯で長い文章を読むのは大変だった。写真も多いと面倒くさかった。
もちろんPCでも長い文章読むのが大変なのもわかってる。
(違う友人からも苦情をいただいているかんね)
シカトして行きます。(強気に出たよ。この人は)
たっぷり「行」を空けさせてもらいました。(説明をいれてみた)
昔、「ぴあ」とゆー雑誌に(今とは全然ちがうからね。一応)ページの下に広告があって、「ジャガー」とゆー、すごいメークしたすごいインパクトがあるミュージシャンらしき人がいた。(その広告以外で見た事がなかったし、歌も聞
いた事がなかった、、、、)
コピーが
「俺についてこい!」
だった。
(たぶん)
今の僕は、ジャガーの心境に近い、、、(違うでしょ)
それでは、ジャガー勝村がようやく先週の続きを書き始めます。
あ、その携帯の事を話してくれた友人は、「『コメント』の文章がみんなだんだんあんたの文章に似てきてて面白いね」とも言っていた。
フッフッフッフッフ。
そんな訳で、今週もがんばって
って、まだ、「ポークソテーズ」の話を書いていなかった。
フッフッフッフッフッフ。
こんにちは、ジャガー勝村です。
本当の続き。
を書こうと思ったんだけど、既に長くなり過ぎていております。
勘の鋭い方達はうすうす気づいていると思いますが、今から書くと大変な事になります。
ポークソテーズの話。
今週はスキップして続きにしたいと思います。(なんだそりゃ?)
これも世界でも珍しい(何でいちいち世界?)事ではないでしょうか?
(世界って書けば何かをごまかせるとでも思っているのかな?)
で、見ていただいていたかも知れませんが、11日で「タイヨウのうた」というドラマがクランクアップ(撮影終了)しました。
大変なドラマでした。
まー、どんな作品も大変だけど、今回はXPと言う病気を扱った原作の話をもとに書かれたドラマです。
実際にこの病気と闘っている人がいらっしゃいます。
全て、通常よりもデリケートに取り組まなければなりません。
しかも、映画も同じ企画で先行して封切られていた非常に珍しい作品でした。
(僕は過去に舞台で2度そんな企画をやった、世界でも、、、もーいっか)
プロデューサーも脚本家も大変なプレッシャーだったと思う。
今回のドラマは紫外線にあたる事が出来ない女の子の話でした。
ロケは太陽が落ちてから太陽が昇るまで行われます。
スタッフは「昼」「夜」逆転してしまいます。
もちろん、他のシーンは昼間にロケをしています。
身体ボロボロだったでしょう。スタッフ。
この場を借りて労わせていただきます。
関係者、スタッフの皆様、「お疲れ様」ゆっくり休んでちょ。
見ていただいていた皆様もありがとでした。
そして、黒田知永子さんを妻に、沢尻エリカちゃんを娘に持つという、日本で一番しあわせな「お父さん」ともお別れです。
日本中のお父さんたちが、僕を憎んでいた事でせう。
ふっふっふっふ。
でも僕はシアワセでした。
さよーなら。日本一シアワセな「お父さん」
さよーなら。日本一素敵な「奥さん」の黒田さん。
さよーなら。日本一かわいい「娘」のエリカちゃん。
また何処かで会いましょう。
そして、
さよーなら。この「ブログ」を読んでくれている日本一(何の?)の読者のみなさま。(本当に思ってますよ)来週まで。(ごまかそうとしてるな。ほめといて)
来週こそ、写真をのせてポークソテーズの続きを書きます。(多分。多分かよ。でも、そんなに興味なかったらどーしよー)
シカトしていきます。(何か弱気だね。行の空け方も、、、)
シャラポワ優勝したのにな~
でもな~、なんかシャラポワ、シャラポワって感じだったからな~(何だそれ?)
ま、いっか。
日本はさぁ、全部ジャイアンツなんだよな~
ま、いっか。
なんだかな~。Jリーグもさぁ、J1とJ2の扱いがさぁ~
ま、いっか。
でもなあぁ~、バレーボールもなぁ~
卓球はいーな~。昔、小野って選手いたな~(違ったっけ?)
最近卓球ラウンジを見つけた。すごいでしょ。フロアに卓球台が、、
ま、いっか。
F1のシューマッハーも引退が決まったな~
思い入れの強い選手がどんどんいなくなっていくな~
アメフトの篠原監督も亡くなってしまったし、すごい監督だったな~
フェデラーは凄い。完璧に近づきつつある。ちょっとヤバいね。
いろんな意味で、、、
しっかり見続けて行きたい選手ですね。
なんかさぁ、もう一回ちゃんとスポーツを観るって事を個人個人で考えなければ
いけないんじゃないかって気がするんだけど。
ま、ニュースもね。
僕だけかな?
ま、いっか。
「ノンフィクション」って「フィクション」で成り立っているんだよね。
「フィクション」って「ノンフィクション」で成り立っているんだよね。
ま、いっか。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『由五郎さん』 その1
ある宇宙飛行士がこんな事を言っていた。
「宇宙空間に最も近いのは、海の中である」と。
西表島の海人(うみんちゅう。漁師だね)に由五郎さんて人がいる。
由五郎さんは西表の海を知りつくしている。
一昨年、ドラマのロケでずっと西表島の宿に泊まっていた。
その宿は一階が食事ができる店になっている。
島では珍しい寿司のカウンターがある。
宿も店も綺麗な女性が仕切っている。
旦那さんが顔を見せることはなかった。
ある日、早めに宿に戻ると入り口の横に、「へんなおじさん」がいた。
「へん」っていうのは、髪の毛がシルバーで、全身が真っ黒で、若いんだか、歳とってんだかよくわからない。
しかも、まったく口を開かない。
ちょっと不気味だった。
店の人たちと話していたら、どーも「宿のオーナー」らしかった。
それにしても、恐くてとっつきにくい感じの人だった。
それからちょこちょこ会うようになった。
ま、そこに住んでいるんだから、当たり前の事なんだけど。
なんとなく挨拶らしきものをするようになった。
一度西表に入ると、2週間くらいは泊まる。
毎日撮影があるわけではないが、すぐに行ける場所じゃないから、出演者全員が一緒に入る。
当然、出ていない日は休みになる。
しかし、ほぼ日本最南端。
まわりは信じられないほど美しい海。
見た事もないマングローブが密生する川。
色とりどりの熱帯の魚。
普通は飛び上がって喜ぶところだが、そうはいかない。
そんな素敵な場所なのに、する事はない。
もちろんする事だらけなんだけど、バカンスで来ている訳ではないからだ。
行く場所もなく、
する事もなく、
世にも奇妙な、
世にも贅沢過ぎる「休日」を過ごさなければならない。
嬉しかったが悲しかった。やっぱり悲しかった。
六畳間くらいのスペースにベッドが一つ。
あとは、一緒に暮らしている「ヤモリ」のヤスとモス。
名前をつけてみたが、最後までどっちがどっちだかわからなかった。
夜に大きな声で鳴く。かなり恐かった。
名前を付けずにはいられなかった。
ある日、宿の人たちが海に誘ってくれた。
みんなも毎日働いているから、海に出ることは少ない。
日曜日だった。宿の人たちと海にでた。
由五郎さんの船で海へ。
東京の感覚だと、日曜日に大きな1ボックスカーで軽井沢とかにドライブ。
みたいな感じ。
お弁当を店の料理長が作って、お菓子やら、飲み物やら持って。
まず、車で「釣り具や」に寄る。
ここで、その時に釣る「魚」のために釣り具を買う。
どんな釣りもできる。
トローリング。ルアー。さびき釣り。小物から大物。
とにかくなんでも、どんな釣りも出来ちゃうのである。
しかも「釣り具や」でパイナップルまで売ってる。
そして必ずパイナップルも買う。(これが滅法うまい)
港に着く。
まずでかいクーラーボックスに氷をたくさん詰める。
港に氷の自動販売機(海人用)があって(こんなものがあるのか!と感心した)
ワンコインで、どでかいクーラーボックスがいっぱいになる。
この氷いっぱいのクーラーボックスにパイナップルを入れて冷やしておく。
荷物を積んで、出発。
続く。