おじちゃん、AIGオープン決勝を観る / 2007年10月10日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
こーして文章を書いていると、自分で感じた事を文字にしていると、その時に感じた事、思っている事、考えていた事がクリアーになってくる。
今は、雨が降っている。(8日ね)
窓を開けていると、少し肌寒い。これを、書く事によって、感覚に広がりが出てくる。寒いんだなっぁ~。ベランダの庭たちは(植木鉢ね)だいじょびかしらん?
去年から元気に咲き続けている、ハイビスカス。
冬に部屋の中に入れてやるという、簡単な事に気が付いて実践してやると、今年も元気にたくさんの花を咲かせ、大きき成長をしている。
そろそろ部屋に「庭」を入れよーかな?なんて考え始める。
去年からすくすく育っている、ハイビスカス。
まだ花が咲く。
来年もヨロピコピコピコっと。
「藤」は買った時には花がたくさん咲いていたけど、何年経ってもつぼみすら出来ない。花屋さんに相談したら、「剪定が必要なんですよ」と言われた。
せ、船底?選定?船艇?なんとなくはわかっているよ。もちろん。花屋さんなんだから。剪定すんのかぁ~。
どーやって?、、、、、、
ただ切ればいいのか?
考えていたら、花屋のおねいさんが「これどーぞ」と藤にかんする取説を(いいのか?植物なのに)コピーしてくれた。
ホームセンターのおねいさんが、コピーしてくれた取説(?)
大事にしてます(^0^)/
おねいさん、ありがとう。
来年は花が咲くかもしれない。
とか、、、、、
問題の…
まー、問題でもないけど。
花が咲かない「藤」
そのうち咲かせてやる!
(はなさかじじいかよ)
そーだよ。なにか?
秋物どーすっかなぁ~。まだあっつくなったりすんだろーしなぁ~。
去年着ていた服が急に古くさい感じがするのは、初秋に、感覚がなれていないのかな?なんて考えたり。
これも、書かなければ過ぎ去ってしまう「一瞬の思考」である。
悪くない。
考えるのって。
で、書き残すのって。
悪くない。
昨日、テニスを見て来た。
AIGオープン。
決勝。
素晴らしい天気だった。
真っ青の空に照りつける太陽。
あっつくてあっつくて、帽子をかぶっていても顔が日に焼けたくらいだ。
だんだん秋の雲が浮かんで来て、湿度も低く、涼しくなり、最高のテニス男子シングルス決勝日和になった。(あんのか?そんな日和)
去年は、フェデラーが参加していて見事に優勝してました。
二回もフェデラーを見に行きました。
フェデラーは何十年に一人出てくるかどーかの選手。
日本で見られるなんてそれはそれは、しあわせな事です。
しかし、今回は不参加だった。
体調不良だったようだが、ゆっくり休養してトップコンディションに戻して、最高、最強のプレイを見せて欲しい。
で、また是非日本で神々しい姿を見せて欲しい。
プログラム
本当の表紙は、フェデラーだけど、敢えて、二枚めの杉山選手にしてみました。
決勝の組み合わせ表
いちおうね
話しはそれるが(早速かよ)、2002年にサッカーのワールドカップが日本と韓国で開催された。(みんな知ってるよ)
その時おいらは、東京12チャンネルでサッカー番組「THE CUP」の司会をやっていた。
同時に「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」という舞台をやっていた。
ワールドカップが目の前で行われているのに、、、、、、、、
サッカー番組のMCをやっているというのに、、、、、、、、、
日本でワールドカップが行われるなんて、おいらが生きているあいだには、二度とないだろー。
見れない、、、、、、、
日本で行われているのに、、、、、、、、、、、
泣きながら、毎日舞台を踏んでいた。
ちなみに、作家も演出家もアイルランド人。
作家である奥さんは(演出家が旦那さんね)、日本公演を観劇するという目的でアイルランドの試合を観に来ていた、、、、、、、、
舞台を見終わった後、ハイテンションで「明日、鹿島という街に行く!ビコウズ、アイルランドの試合があるから!ワッハッハッハッハ!」みたいな感じだった。
舞台の千秋楽は新潟だった。
新潟から、サッカー番組のスタッフに連絡した。
「明後日の静岡の準決勝のイングランドVSブラジルのチケット手に入んない?」
「あ、明後日ですか?」
「うん、無理は承知だよ。」
「わ、わかりました、、、」
運を天に任せた。
「か、勝村さん。と、取れそうなんですけど、一枚、じゅ、14万円だそうです、、、、」
少し、おしっこ漏らした、、、、、、、
「じゅ、十四万?」
「は、はい、、、す、すみません、、、」
「い、いーよ、あやまんなくて、ちみのせいじゃないし、、、、、、、じゅ、十四万かよ、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
「よ、よっすぃー!買ったるわい!14万!上等じゃねーかよ。14万!こう思えばいいんだよ!14万。ヨーロッパに見に行ったと思えばいいんだよ!(ちょっと泣き声になっていたと思う)払うよ!14万!、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、、」
「あ、あのさ、番組のお金でなんとかなんないの?いちおう、MCなんだよ」
「なりません」
「あ、そ、そう、、、、、、わ、わかった。じゃ、じゃあ買うよ。自分で、、、、チケット、、、、、、14万。、、、、、、だって、あれでしょ?日本でやってんだもんね。14万。思い出になるしね。14万。安いよ。14万。あ、そーだ!海外に行ったと思えばいいんじゃない?」
「さっきも言ってましたよ。それ、、、、」
「え?14万って?」
「違います」
「じゃ、じゃあさ、買うよ。14万を。いや、チケットを。14万で払えば済むんでしょ?で!14万を買うの?14万がいいの?」
「勝村さん落ち着いて下さい。小さい人だな、、、」
「え?お前なんて言った?今?おい?」
「だから、チケットは用意しますよ。」
「え?用意しちゃうの?」
「いらないんすか?」
「、、、、い、いる。だ、だって14万だもん、、、、海外に行ったと思ってって、さっき言ったね、、、、」
「じゃぁ、明日連絡します」
「お、お願いします、、、、、」
放心状態だった、、、、、、、
次の日、久しぶりに我が家に戻った。
「、、、、、た、ただいま、、、、」
「あら?暗いじゃない、、、なんかあったの?」
「べ、べつに、、、、、」
娘は幼稚園生。
何故だか、いつもより強く抱きしめていた。
荷物を整理していると、一冊の「本」が横たわっていた。
嫌な予感がした。
「すべては美しく勝つために BECKHAM デイヴィット・ベッカム」
2000円。
「に、二千円?」(そっちかよ)
ちょっと落ち着いてから、家族に話しをした。
「じ、実はさ、ワールドカップの準決勝がさ、明日、静岡であるんだけど、ほら、司会やってんじゃない?だからさぁ、見といたほうがいいんだよね。試合。ちょっと遠くてあれなんだけど、今日帰って来て、すぐにあれすんのもあれなんだけど、ちょっと、チケットがあれなんだけど、仕方ないんだよ。日本だから、、、、、、、、、、でね、何が言いたいのかってゆーと、チケットがなかなか手にあれなんだけど、高いのよ、あれが、ち、ちゅけっとが、、、、あ、チケットだよ。正確には、、、、、一枚がね、高いんだよ。プレミアなんだよ。日本でやってるからさぁ、司会やってるし、見に行かないとあれなんだよ。でね、 じゅぅ おんまん するんだよ。チケット、、、、、、、、、、、、一枚、、、、、、、、14万も、、、、、、、でもね、司会を、、、」(落ち着いて無いじゃん)
「行くの?ワールドカップ?」
「う、うん、でね、チケットがね、、、、」
「あたしたちも行くよ!」
「どわぁー!何言っちゃったの?今?だ、だってあんたたち、あれでしょ!興味ないでしょ?サッカー!しかも、明日、幼稚園でしょ?何いっちゃってんだろーか?ばかじゃないかしらん?」
「だって、ベッカム出るんでしょ?」
嫌な予感が的中した。
「あのね、申し訳ないけど、一枚、じゅ、14万円もするのね、、、」
「いいじゃん、海外に行ったと思えば安いんじゃない?」
「だって、おかしいよ!そんな考え!ここは日本だろ?海外だなんて考えらんないよ?おかしいよ!」(お前も言ってたろ?」
「チケット取れるんでしょ?司会やってんだから。」
「いや、司会とかは全然関係ないんだよ!チケットはプレミアがついてるんだよ!」
「聞いてみてよ?」
「取れるわけないし、幼稚園の幼児に14万も払えないでしょ?考えてみろ!興味もないくせに!」
娘「あたちはヴィッカムがしき」
「しきじゃねーだろ!このばかちんが!幼稚園行け!幼稚園!」
「よんな酷い事言わないでよ!なんで大人だとよくて子供はだめなの?」
「だ、だめって、、、、常識ってもんがあんでしょ!って言ってんだよ」
「とりあえず、チケット取れるか聞いてみてよ」
「く、、、、わ、わかったよ、、、、一応聞いてみるけど、取れるわけないよ」
電話した。
「あのさ、申し訳ないんだけど、家の奴らが明日の試合見たいとか言い出してさぁ、『ベッカムのことしき』なんて言ってんだよ!ったく、度し難いよ。素人どもがさぁ。でね、チケット無理なのはわかってるんだけど、一応、聞いてみてくれる?諦めさせるからさぁ。」
「わかりました」
電話を切った。
「今聞いてもらってるけど、多分無理だよ、、、」
すぐに連絡が入った。
「あ、勝村さん、取れました。4枚。」
「な、なんだと!なんでとんだよ!てめー!」
「はぁ?」
「あん?ちょ、ちょっと待てよ、なんだよ四枚って?」
「あ、僕も無理して見に行っちゃおうかなと、、、、、、で、4枚連番が取れたんで、ちょっと席が悪くなってしまったんですが、取っておきました」
「わ、悪くなった?、、、、席って、、、、?」
数秒間気を失った。
家族の声で正気に戻った、、、、、、、
「ねぇ、ねぇ、取れたのチケット。取れたんなら、明日、娘を幼稚園休ませなくっちゃいけないから」
「、、、、、、、、、、、、」
「どーなの?」
「と、取れたみたい、、、、だいじょび、、、、、明日、みんなで行こうね、、、、ワールドカップ、、、、、」
翌日、髪の毛全てが白くなっていた。(明日のジョーかよ。ツインピークスかよ。)
新幹線の中、イングランドのサポーターと一緒になった。
娘には以前ロンドンで買った、イングランド代表のジャージを着せておいた。
それを見たイギリス人サポーターが気をよくして、「サンキュ、サンキュ」と言いながら、イングランドの応援グッズのサングラスをプレゼントしてくれた。
ロンドンで何気なくお土産に買ったジャージ。
まさか、自国開催のワールドカップで役に立つとは。
思い出が膨らんで、とてもとても大切な物に進化した。
イングランドサポーターにプレゼントして貰った、サングラス。
今も大事にしている。
いいサポーター達だったよ。
試合はみなさまご承知の通り。
なんだかんだ、大満足だった。
化け物だらけの「ピッチ」も「スタジアム」もなんだか喜んでいるように見えたのが不思議だった。
テニスのAIGオープンの決勝の事を書こうと思っていたけど、こんな、いつも通りの結果になってしまった。
詳しくは、一緒に見に行ったこのブログでもお馴染みの高橋由美子ちゃんが書いていてくれているはずだ。
たぶん、、、、、、、、、
決勝のフェレールも本当に素晴らしかった。
(それだけかよ)
で、話しをサッカーに戻す(戻さんでいい)
一試合のためにたくさんのお金を使ってしまったが(その後のやりくりが、、、、、)、観に行って本当によかったと思った。
「お金」はなんとかなる。(もちろん、程度によるが)
しかし、思い出とか、その時に行われたとびっきりのパフォーマンスは「お金」では買えない。
「有機的なライブ」は、そこにいた人間にしかわからない。
映像では何も伝わらない。
映像を送る出す人間の、「思い」が入ってしまうからだ。
自分の思考が殺されてしまう。
自分の家から、歩いて駅に行く。電車を乗り継ぎ新幹線、それも「こだま」に乗る。日本人だけではない、その時だけの「不思議な空間」に入る。ブラジルのサポーター、イングランドのサポーターが入り乱れている。
駅から、シャトルバスに乗り込む。
着いてから、かなり歩かされてスタジアムが見えた感動は忘れる事ができない。
初めてイングランドのプレミア・リーグを観に行った時に、スタジアムまで30分くらい歩かされた。
一緒に行ったイギリス人に文句をゆうと、「ばかだな、マサ、毎回30分もサッカーの話しが出来るんだぞ。」
言い返す言葉が見つからなかった。
「お金」では買えないもの。
それは、全て自分で選択出来るものだ。
ベッカムも、「ベッカム」という本の最後をこう締めくくっている。
ヴィクトリア(奥さんね)やぼくにとっては、ぼくらの周りにいる人々が少しでも楽になるように自分たちのお金を遣うのは大きな喜びである。釣り合いが取れているかどうかはわからないけど、努力はしているつもりだ。言われるほどじゃないが、ぼくらにはたくさんのお金がある。でもそれですべてが叶うわけじゃない。(本文より)
ふざけんな!このやろ!ぶっとばす!
この当時…
そんなに興味ない奴らが、たくさん買った本。
今は誰も、ページも開かないんだろーなー(-.-;)
後半は、ただの写真集だし…
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!
こーして文章を書いていると、自分で感じた事を文字にしていると、その時に感じた事、思っている事、考えていた事がクリアーになってくる。
今は、雨が降っている。(8日ね)
窓を開けていると、少し肌寒い。これを、書く事によって、感覚に広がりが出てくる。寒いんだなっぁ~。ベランダの庭たちは(植木鉢ね)だいじょびかしらん?
去年から元気に咲き続けている、ハイビスカス。
冬に部屋の中に入れてやるという、簡単な事に気が付いて実践してやると、今年も元気にたくさんの花を咲かせ、大きき成長をしている。
そろそろ部屋に「庭」を入れよーかな?なんて考え始める。
去年からすくすく育っている、ハイビスカス。
まだ花が咲く。
来年もヨロピコピコピコっと。
「藤」は買った時には花がたくさん咲いていたけど、何年経ってもつぼみすら出来ない。花屋さんに相談したら、「剪定が必要なんですよ」と言われた。
せ、船底?選定?船艇?なんとなくはわかっているよ。もちろん。花屋さんなんだから。剪定すんのかぁ~。
どーやって?、、、、、、
ただ切ればいいのか?
考えていたら、花屋のおねいさんが「これどーぞ」と藤にかんする取説を(いいのか?植物なのに)コピーしてくれた。
ホームセンターのおねいさんが、コピーしてくれた取説(?)
大事にしてます(^0^)/
おねいさん、ありがとう。
来年は花が咲くかもしれない。
とか、、、、、
問題の…
まー、問題でもないけど。
花が咲かない「藤」
そのうち咲かせてやる!
(はなさかじじいかよ)
そーだよ。なにか?
秋物どーすっかなぁ~。まだあっつくなったりすんだろーしなぁ~。
去年着ていた服が急に古くさい感じがするのは、初秋に、感覚がなれていないのかな?なんて考えたり。
これも、書かなければ過ぎ去ってしまう「一瞬の思考」である。
悪くない。
考えるのって。
で、書き残すのって。
悪くない。
昨日、テニスを見て来た。
AIGオープン。
決勝。
素晴らしい天気だった。
真っ青の空に照りつける太陽。
あっつくてあっつくて、帽子をかぶっていても顔が日に焼けたくらいだ。
だんだん秋の雲が浮かんで来て、湿度も低く、涼しくなり、最高のテニス男子シングルス決勝日和になった。(あんのか?そんな日和)
去年は、フェデラーが参加していて見事に優勝してました。
二回もフェデラーを見に行きました。
フェデラーは何十年に一人出てくるかどーかの選手。
日本で見られるなんてそれはそれは、しあわせな事です。
しかし、今回は不参加だった。
体調不良だったようだが、ゆっくり休養してトップコンディションに戻して、最高、最強のプレイを見せて欲しい。
で、また是非日本で神々しい姿を見せて欲しい。
プログラム
本当の表紙は、フェデラーだけど、敢えて、二枚めの杉山選手にしてみました。
決勝の組み合わせ表
いちおうね
話しはそれるが(早速かよ)、2002年にサッカーのワールドカップが日本と韓国で開催された。(みんな知ってるよ)
その時おいらは、東京12チャンネルでサッカー番組「THE CUP」の司会をやっていた。
同時に「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」という舞台をやっていた。
ワールドカップが目の前で行われているのに、、、、、、、、
サッカー番組のMCをやっているというのに、、、、、、、、、
日本でワールドカップが行われるなんて、おいらが生きているあいだには、二度とないだろー。
見れない、、、、、、、
日本で行われているのに、、、、、、、、、、、
泣きながら、毎日舞台を踏んでいた。
ちなみに、作家も演出家もアイルランド人。
作家である奥さんは(演出家が旦那さんね)、日本公演を観劇するという目的でアイルランドの試合を観に来ていた、、、、、、、、
舞台を見終わった後、ハイテンションで「明日、鹿島という街に行く!ビコウズ、アイルランドの試合があるから!ワッハッハッハッハ!」みたいな感じだった。
舞台の千秋楽は新潟だった。
新潟から、サッカー番組のスタッフに連絡した。
「明後日の静岡の準決勝のイングランドVSブラジルのチケット手に入んない?」
「あ、明後日ですか?」
「うん、無理は承知だよ。」
「わ、わかりました、、、」
運を天に任せた。
「か、勝村さん。と、取れそうなんですけど、一枚、じゅ、14万円だそうです、、、、」
少し、おしっこ漏らした、、、、、、、
「じゅ、十四万?」
「は、はい、、、す、すみません、、、」
「い、いーよ、あやまんなくて、ちみのせいじゃないし、、、、、、、じゅ、十四万かよ、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
「よ、よっすぃー!買ったるわい!14万!上等じゃねーかよ。14万!こう思えばいいんだよ!14万。ヨーロッパに見に行ったと思えばいいんだよ!(ちょっと泣き声になっていたと思う)払うよ!14万!、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、、」
「あ、あのさ、番組のお金でなんとかなんないの?いちおう、MCなんだよ」
「なりません」
「あ、そ、そう、、、、、、わ、わかった。じゃ、じゃあ買うよ。自分で、、、、チケット、、、、、、14万。、、、、、、だって、あれでしょ?日本でやってんだもんね。14万。思い出になるしね。14万。安いよ。14万。あ、そーだ!海外に行ったと思えばいいんじゃない?」
「さっきも言ってましたよ。それ、、、、」
「え?14万って?」
「違います」
「じゃ、じゃあさ、買うよ。14万を。いや、チケットを。14万で払えば済むんでしょ?で!14万を買うの?14万がいいの?」
「勝村さん落ち着いて下さい。小さい人だな、、、」
「え?お前なんて言った?今?おい?」
「だから、チケットは用意しますよ。」
「え?用意しちゃうの?」
「いらないんすか?」
「、、、、い、いる。だ、だって14万だもん、、、、海外に行ったと思ってって、さっき言ったね、、、、」
「じゃぁ、明日連絡します」
「お、お願いします、、、、、」
放心状態だった、、、、、、、
次の日、久しぶりに我が家に戻った。
「、、、、、た、ただいま、、、、」
「あら?暗いじゃない、、、なんかあったの?」
「べ、べつに、、、、、」
娘は幼稚園生。
何故だか、いつもより強く抱きしめていた。
荷物を整理していると、一冊の「本」が横たわっていた。
嫌な予感がした。
「すべては美しく勝つために BECKHAM デイヴィット・ベッカム」
2000円。
「に、二千円?」(そっちかよ)
ちょっと落ち着いてから、家族に話しをした。
「じ、実はさ、ワールドカップの準決勝がさ、明日、静岡であるんだけど、ほら、司会やってんじゃない?だからさぁ、見といたほうがいいんだよね。試合。ちょっと遠くてあれなんだけど、今日帰って来て、すぐにあれすんのもあれなんだけど、ちょっと、チケットがあれなんだけど、仕方ないんだよ。日本だから、、、、、、、、、、でね、何が言いたいのかってゆーと、チケットがなかなか手にあれなんだけど、高いのよ、あれが、ち、ちゅけっとが、、、、あ、チケットだよ。正確には、、、、、一枚がね、高いんだよ。プレミアなんだよ。日本でやってるからさぁ、司会やってるし、見に行かないとあれなんだよ。でね、 じゅぅ おんまん するんだよ。チケット、、、、、、、、、、、、一枚、、、、、、、、14万も、、、、、、、でもね、司会を、、、」(落ち着いて無いじゃん)
「行くの?ワールドカップ?」
「う、うん、でね、チケットがね、、、、」
「あたしたちも行くよ!」
「どわぁー!何言っちゃったの?今?だ、だってあんたたち、あれでしょ!興味ないでしょ?サッカー!しかも、明日、幼稚園でしょ?何いっちゃってんだろーか?ばかじゃないかしらん?」
「だって、ベッカム出るんでしょ?」
嫌な予感が的中した。
「あのね、申し訳ないけど、一枚、じゅ、14万円もするのね、、、」
「いいじゃん、海外に行ったと思えば安いんじゃない?」
「だって、おかしいよ!そんな考え!ここは日本だろ?海外だなんて考えらんないよ?おかしいよ!」(お前も言ってたろ?」
「チケット取れるんでしょ?司会やってんだから。」
「いや、司会とかは全然関係ないんだよ!チケットはプレミアがついてるんだよ!」
「聞いてみてよ?」
「取れるわけないし、幼稚園の幼児に14万も払えないでしょ?考えてみろ!興味もないくせに!」
娘「あたちはヴィッカムがしき」
「しきじゃねーだろ!このばかちんが!幼稚園行け!幼稚園!」
「よんな酷い事言わないでよ!なんで大人だとよくて子供はだめなの?」
「だ、だめって、、、、常識ってもんがあんでしょ!って言ってんだよ」
「とりあえず、チケット取れるか聞いてみてよ」
「く、、、、わ、わかったよ、、、、一応聞いてみるけど、取れるわけないよ」
電話した。
「あのさ、申し訳ないんだけど、家の奴らが明日の試合見たいとか言い出してさぁ、『ベッカムのことしき』なんて言ってんだよ!ったく、度し難いよ。素人どもがさぁ。でね、チケット無理なのはわかってるんだけど、一応、聞いてみてくれる?諦めさせるからさぁ。」
「わかりました」
電話を切った。
「今聞いてもらってるけど、多分無理だよ、、、」
すぐに連絡が入った。
「あ、勝村さん、取れました。4枚。」
「な、なんだと!なんでとんだよ!てめー!」
「はぁ?」
「あん?ちょ、ちょっと待てよ、なんだよ四枚って?」
「あ、僕も無理して見に行っちゃおうかなと、、、、、、で、4枚連番が取れたんで、ちょっと席が悪くなってしまったんですが、取っておきました」
「わ、悪くなった?、、、、席って、、、、?」
数秒間気を失った。
家族の声で正気に戻った、、、、、、、
「ねぇ、ねぇ、取れたのチケット。取れたんなら、明日、娘を幼稚園休ませなくっちゃいけないから」
「、、、、、、、、、、、、」
「どーなの?」
「と、取れたみたい、、、、だいじょび、、、、、明日、みんなで行こうね、、、、ワールドカップ、、、、、」
翌日、髪の毛全てが白くなっていた。(明日のジョーかよ。ツインピークスかよ。)
新幹線の中、イングランドのサポーターと一緒になった。
娘には以前ロンドンで買った、イングランド代表のジャージを着せておいた。
それを見たイギリス人サポーターが気をよくして、「サンキュ、サンキュ」と言いながら、イングランドの応援グッズのサングラスをプレゼントしてくれた。
ロンドンで何気なくお土産に買ったジャージ。
まさか、自国開催のワールドカップで役に立つとは。
思い出が膨らんで、とてもとても大切な物に進化した。
イングランドサポーターにプレゼントして貰った、サングラス。
今も大事にしている。
いいサポーター達だったよ。
試合はみなさまご承知の通り。
なんだかんだ、大満足だった。
化け物だらけの「ピッチ」も「スタジアム」もなんだか喜んでいるように見えたのが不思議だった。
テニスのAIGオープンの決勝の事を書こうと思っていたけど、こんな、いつも通りの結果になってしまった。
詳しくは、一緒に見に行ったこのブログでもお馴染みの高橋由美子ちゃんが書いていてくれているはずだ。
たぶん、、、、、、、、、
決勝のフェレールも本当に素晴らしかった。
(それだけかよ)
で、話しをサッカーに戻す(戻さんでいい)
一試合のためにたくさんのお金を使ってしまったが(その後のやりくりが、、、、、)、観に行って本当によかったと思った。
「お金」はなんとかなる。(もちろん、程度によるが)
しかし、思い出とか、その時に行われたとびっきりのパフォーマンスは「お金」では買えない。
「有機的なライブ」は、そこにいた人間にしかわからない。
映像では何も伝わらない。
映像を送る出す人間の、「思い」が入ってしまうからだ。
自分の思考が殺されてしまう。
自分の家から、歩いて駅に行く。電車を乗り継ぎ新幹線、それも「こだま」に乗る。日本人だけではない、その時だけの「不思議な空間」に入る。ブラジルのサポーター、イングランドのサポーターが入り乱れている。
駅から、シャトルバスに乗り込む。
着いてから、かなり歩かされてスタジアムが見えた感動は忘れる事ができない。
初めてイングランドのプレミア・リーグを観に行った時に、スタジアムまで30分くらい歩かされた。
一緒に行ったイギリス人に文句をゆうと、「ばかだな、マサ、毎回30分もサッカーの話しが出来るんだぞ。」
言い返す言葉が見つからなかった。
「お金」では買えないもの。
それは、全て自分で選択出来るものだ。
ベッカムも、「ベッカム」という本の最後をこう締めくくっている。
ヴィクトリア(奥さんね)やぼくにとっては、ぼくらの周りにいる人々が少しでも楽になるように自分たちのお金を遣うのは大きな喜びである。釣り合いが取れているかどうかはわからないけど、努力はしているつもりだ。言われるほどじゃないが、ぼくらにはたくさんのお金がある。でもそれですべてが叶うわけじゃない。(本文より)
ふざけんな!このやろ!ぶっとばす!
この当時…
そんなに興味ない奴らが、たくさん買った本。
今は誰も、ページも開かないんだろーなー(-.-;)
後半は、ただの写真集だし…
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!