大人の夏休み その3 / 2006年08月23日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
先週、麻布十番祭りに行って来ました。
何年ぶりかで行ったんだけど、「あれ?」と思った。
この祭りって何祭り?
まぁ、麻布十番のお祭りなんだろーけど。
一応、(一応って失礼だね)最初に「十番稲荷」にお参りした。
他にお参りしていたのは、浴衣の女の子2人のみ。
もんのすごい人だらけだったにもかかわらず、、、、、
笑っちゃうくらい、なんだかよくわかんない。
(まぁ、お祭りをちゃんと考えた事はなかったしね)
でも、なんだかドキっとするくらい胸が高鳴った。
これ。
普通もー少しお参りするでしょ。
この前、ラジオで永六輔さんが言ってたんだけど(補足も入れますが)出雲大社の「巫女」の阿国が、慶長年間の関ヶ原の合戦の少し前の1600年頃、京都の四条河原で「念仏踊り」を踊ったのが、歌舞伎の始まり。
もちろん「出雲の阿国」の事は知ってたけど、「念仏踊り」が「盆踊り」だったとは知らなかった。(車で聞いてたから、だいたいね)
何が言いたいかと言うと、「巫女」は「神様」。「盆踊り」は「仏様」。
だんだんわかってきましたか?「女性」が「歌舞伎」の元祖。総家元。
神様に仕える者が、仏様の行事に参加して踊った女性の踊りが、現在では女人禁制の歌舞伎役者の総家元。
もーファンキー。ごっちゃごっちゃ。めっちゃくっちゃ。
笑える。しかも健全。
やっぱ「演劇」はこーでなくっちゃね。
ボーダレスで猥雑でシュールでアナーキーでアンダーグラウンド。
これに基本がしっかりしていたらゆー事なし。
それもめちゃくちゃ。
まぁ、「演劇」は関係ないけど、僕の人生にかかわってるから。
すんごい出店があって、大使館なんかも店出してて、楽しかったんだけど。
おもちゃ金魚釣りの景品
五匹以上釣ると一等賞なんだけど、これが同じ一等賞の景品。
家でやってみたけど、子供達には難し過ぎて大不評。でも、僕はかなり好き。
何故?丹下左膳?しかも絵が劇画タッチ。
これ、何祭り?
パキスタン大使館のナンとカレーとか、タンドリーチキンとかって、祭り?
関係あんの?
中国大使館の出店は餃子から小龍包から北京ダックまで、安くてとても美味しかったんだけど、祭り?
関係あんの?
働いている人を見たら、中國飯店(麻布で有名)の人たちだった。
美味しいはずだ。
日本人と中国人が汗を流して一緒に働いていた。
ここでも、何故かドキっとした。
他にも、アルゼンチン、イタリア、フランス、韓国、スウェーデン等。
そこはまさに、出店のワールドカップだった。(彦麻呂かい)
ちょっと笑っちゃってたくさん買っちゃったんだけど、とっても美味しいし、文句ないんだけど。
なんなんだろ?「祭り」って。
六本木ヒルズまで歩いた。
イカした櫓が組んであって(何だろ?イカした櫓って?)
なんかイベントやってた。
盆踊り風のオリエンタルな出し物。(だから何だそれ?)
思い出して、何とか形容しようとしてるんだけど、難しい。
なんか、あまりにもごちゃごちゃで訳わかんなかったから、、、
オリエンタルな盆おどらー達(何だ?盆おどらーって)
ほとんど人が渡っていない小さな橋を、強引に規制している町内会の人。
なんか(何だろとか、なんかってのが多いね)規模がデカくなりすぎて誰にも収集出来なくなっちゃったんじゃないかな?
ほら、「AKIRA」でテツオが自分を自分でコントロール出来なくなっちゃって収集つかなくなっちゃったでしょ?
あんな感じ。
とにかく笑えた。でも、「何か」が心のすみに引っかかったままだ。
「麻布十番祭り」
浅草のサンバカーニバルも笑える。
高円寺(ご指摘ありがとです。感謝。感謝。多謝)の阿波踊りも笑える。
だって、関係ないんだもん。なんか違うでしょ?
強引に自分たちのものにしてるけど、、、、、
ま、「継続」は力だから、自分たちのものになっちゃうんだな。これが。
他にもたくさん笑える事があると思う。
けどそれは、みうらじゅんさんと安西肇さんたちが詳しいし面白い。
で、永六輔さんの話じゃないけど、ちゃっと考えちゃったのよ。
いーかげんな「日本」を。(でかいな、話が)
戦国時代の武将様たち。
今でも日本のとーちゃんたち大好きな戦国武将。
会社でもいろいろな例えでしょっちゅう使われる。
でも戦国武将は最終的に「裏切る」んだよね。
だから、どんな戦も、最終的な決着は「裏切り」なんだね。
「裏切りの歴史」
最終的な戦術が「裏切り」。
すごいでしょ。考えたら。
根回し。詐欺まがい。たくさんあったんでしょう。
今と何も変わっていない。
しかも「戦」に戦国武将様たちは「小姓」連れて行くし。
おもしろいね。いーかげんで。
いい加減の良さって、いいね。
だって、「いい」加減だし。
永遠がつくれない良さ。みたいなものかな。
日本の家ってのも、永遠じゃないでしょ。
地震が多いから木の家でしょ。
地震に強いけど、すぐに壊れてもいー感じ。
すぐに捨てて逃げられる。
固執してないのがいーんだね。
壊れる事を前提に造られているのがいい。
すぐに再生が出来る。面倒くさいけど。
前にも書いたと思うけど、
「再生」と「崩壊」を同時に行うのが演劇である。
僕は演劇に携わっているから、ついつい演劇を通してものを考えてしまう。「阿国」の話もそうだけど、僕の「違和感」の糸みたいなものが、「違和感」を感じるたびに上手い具合によれてきて太い紐みたいになっていく。
そうすると、「違和感」を理解する事ができる。
理解すると、「違和感」が自分のものになる。
「違和感」が僕の生きる事にとても深くかかわっている。
演劇は、昔は医療だった。
まぁ、今でもね。
僕は、「違和感」という病を常に発症していて、それを演劇を通して考える事によって同時に治療をしているって事になる。
あー、面倒くさ。
でも、この面倒くささが大切。
この面倒くささって素晴らしいでしょ。(そーでもないかな?)
面倒くさい事に時間をかけるのは、生きる「シアワセ」だ。
余裕があると遊び心も生まれてくるし。
だから、「アイディア」も「技術」も豊になる。
今の家も壊す事を前提に造られているけど、「意味」が違う。
だからつまらない。同じ事をしていてもまったく違う。
「違和感」
ちゃんと物を見つめる力をつけたいと思う。切に思う。
だから、なんでもありの「麻布十番祭り」がとても面白かった。
「いい」意味での「いい」加減だったし。
「違和感」だらけだった。
「ドキ」っとした理由がわかった気がした。
「祭り」って宗教とか信仰とかそこにあったはずなんだよね。元々。
で、世界の現状とも重なってしまったんだね。(インチキ臭いね。僕も)
もっと、「いい」加減でいーんじゃないかと。
まぁ、デリケートな問題だから何とも言えないけど。
人はそんな事で死ななくても、憎まなくていーんじゃないかと。
「いい」加減でいーんじゃないかと?
「十番祭り」でいーんじゃないかと?
あれくらい「いい」意味で「いい」加減な事が出来るんじゃんって。
たくさんの人巻き込んで。
たくさんの国巻き込んで。
たくさんの民族巻き込んで。
たくさんの宗教巻き込んで。
「ドキ」っとした理由は、世界に穴が開けられるんじゃないかと思った「ドキ」だったんだな。
話がでかくなりすぎて、僕も「テツオ」みたいになってきた。
まぁ、そのうち「十番祭り」で感じた「違和感」は、何ヶ月かしたら僕の中で熟成されて太い綱になってくれるでしょう。
今回の話、よくわかんなかったらごめんなさい。
僕にはわかっているからだいじょびなんだけど、、、
「世界十番祭り」なんてどー?(プロレスかよ)
「十番祭りラブ&ピース」(ダメだこりゃ)
でも、少なくとも子供たちは死なない。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『大人の夏休み』 その3。
続き。
光陰矢の如し。
それから数ヶ月レイター。
また違う制作会社の人と企画の事で話をした。
話しているうちに、忘れかけていたカブトムシの話題になった。
「カブトムシうじゃうじゃ、イン代々木公園」の話もした。
すると、ディレクターが、「それ行けるんじゃないかな?」みたいな事になって、計画が失敗した所から始めて、もう一度挑戦して行く話にしましょう。
みたいな事になって、、、、
光陰矢の如し。如し。
番組の最初に今までの経緯を専門家(むし社の飯島さん)に説明した。
僕には、消えた天使たちの理由が皆目見当がつかなかった。
全て完璧のはずだ。
しかし、飯島さんは簡単に答えた。
「土に問題があったんじゃないんですか?」
「は?」少し汗が出たが、ちゃんと土をかえていた事を説明した。
「何処で買いましたか?」
「え?あの、○○○○ー○(量販店の名前)ですが、、、」
「あー、それは成虫用じゃないかな?その土には栄養がないんですよ。結構あるんですよね。」
後頭部を鈍器で叩かれた様な気がした。
家に帰り、まだ大量に残っている土が入った袋を確かめた。
袋の表には、しっかりと「成虫用」と書いてあった。
幼虫には使わないで下さい。とも書いてあった。
全てがはっきりした。
「僕が犯人だった」
こんな以外なヘルタスケルター。
大量猟期殺人事件の犯人が、ドラマが終わってから家で自分が犯人だったと気づく。
これが2時間ドラマなら画期的で斬新な作品だ。
スティーブン・キングだって書けやしない。
普通は、大詰めで、犯人が悔恨の長台詞を断崖絶壁で告白する。
周囲には、刑事たちも苦しげに告白を受け止める。
そして、船越さんが、あ、いや、刑事さんが見ている者に希望を与える言葉をかけてあげる。
しかし今回は、犯人があれだけの大量殺人を犯していながら、全く気づいていない。
しかも、随分経ってから家で毒の袋を見て自分の犯行だったと気づく。
それも一人で。
まわりに船越さんはいない。
こんな不条理、ベケットも書けない。
ただのまぬけ。
袋に書いてある事読め。(普段は本読むのが好きなんて言っている癖に)
犯人は(僕ね)心に深い傷を背負った。
そして、山梨に旅立つ事になった。(番組でね)
相方は事務所の後輩の、天才、マギーちゃん。
しかも、今度は昆虫関係の専門家(むし社の飯島さん)の講義を受け、昆虫専門のハンター(こちらはグランドビートルの田中さん)が旅に同行してくれる。
なんと力強い事でせう。
様々なトラップを梶原一騎顔の(いいのかな?)田中さんが用意してくれた。
第一のトラップ。
昆虫は夜行性である。
なので、昼間にカブくん達の大好きな、臭い、臭い罠を仕掛ける。
(バナナを焼酎に浸けて、そこに「一騎田中」のオリジナル激臭のたれ「中身は企業秘密」を加える)
さらにバナナが腐るまで待ち、この世の物とは思えない匂いの「ブツ」を完成させる。その「ブツ」をパンティーストッキングに詰め、カブくん達の集まりそうな木に仕掛ける。
「ここで、仕掛ける木をしっかり選択出来る目を持っているのが、プロです。」
みたいな事を「一騎田中」が説明してくれた。
それで早朝に戻り、ブツに群がるカブくん達を一網打尽にする作戦である。
す、すごいと思った。さすがにプロ。やる事が違う。
第二のトラップ。
これもすごい技だ。
このトラップは夜に行われる。
日のあるうちに場所を探す。
「ここで、仕掛ける場所をしっかり選択出来る目を持っているのが、プロです。」
みたいな事を「一騎田中」がまた説明してくれた。
従順に僕らは頷くしか術が無い。(もちろん目を輝かせて)
このトラップは、夜に大きな白い布みたいな物を張る。
次に特殊なライトを当てる。
ライトに反射し、輝く白い布に吸い寄せられて来るカブくん達を、根こそぎかっさらう。
な、なんと豪快な技でせう。
緻密な技と豪快な技。、、、、、もー、脱帽である。
「一騎田中」は、第二のトラップで、軽く100匹は行けます。
と、のたまった。
僕は軽い目眩を覚えながら、聞き返した。
「ひゃ、ひゃっぴきー!」
僕の頭には、北朝鮮の軍隊の行進が浮かんだ。
同じ歩調。
同じ間隔。
同じスピード。
同じ足の上げ方、
同じ手の振り方。
どれも完璧に揃っている映像。
しかし、それが全部カブトムシ。
「1、2、1、2、1、2、1、2、1、2、、、」
やったー!
先週、麻布十番祭りに行って来ました。
何年ぶりかで行ったんだけど、「あれ?」と思った。
この祭りって何祭り?
まぁ、麻布十番のお祭りなんだろーけど。
一応、(一応って失礼だね)最初に「十番稲荷」にお参りした。
他にお参りしていたのは、浴衣の女の子2人のみ。
もんのすごい人だらけだったにもかかわらず、、、、、
笑っちゃうくらい、なんだかよくわかんない。
(まぁ、お祭りをちゃんと考えた事はなかったしね)
でも、なんだかドキっとするくらい胸が高鳴った。
これ。
普通もー少しお参りするでしょ。
この前、ラジオで永六輔さんが言ってたんだけど(補足も入れますが)出雲大社の「巫女」の阿国が、慶長年間の関ヶ原の合戦の少し前の1600年頃、京都の四条河原で「念仏踊り」を踊ったのが、歌舞伎の始まり。
もちろん「出雲の阿国」の事は知ってたけど、「念仏踊り」が「盆踊り」だったとは知らなかった。(車で聞いてたから、だいたいね)
何が言いたいかと言うと、「巫女」は「神様」。「盆踊り」は「仏様」。
だんだんわかってきましたか?「女性」が「歌舞伎」の元祖。総家元。
神様に仕える者が、仏様の行事に参加して踊った女性の踊りが、現在では女人禁制の歌舞伎役者の総家元。
もーファンキー。ごっちゃごっちゃ。めっちゃくっちゃ。
笑える。しかも健全。
やっぱ「演劇」はこーでなくっちゃね。
ボーダレスで猥雑でシュールでアナーキーでアンダーグラウンド。
これに基本がしっかりしていたらゆー事なし。
それもめちゃくちゃ。
まぁ、「演劇」は関係ないけど、僕の人生にかかわってるから。
すんごい出店があって、大使館なんかも店出してて、楽しかったんだけど。
おもちゃ金魚釣りの景品
五匹以上釣ると一等賞なんだけど、これが同じ一等賞の景品。
家でやってみたけど、子供達には難し過ぎて大不評。でも、僕はかなり好き。
何故?丹下左膳?しかも絵が劇画タッチ。
これ、何祭り?
パキスタン大使館のナンとカレーとか、タンドリーチキンとかって、祭り?
関係あんの?
中国大使館の出店は餃子から小龍包から北京ダックまで、安くてとても美味しかったんだけど、祭り?
関係あんの?
働いている人を見たら、中國飯店(麻布で有名)の人たちだった。
美味しいはずだ。
日本人と中国人が汗を流して一緒に働いていた。
ここでも、何故かドキっとした。
他にも、アルゼンチン、イタリア、フランス、韓国、スウェーデン等。
そこはまさに、出店のワールドカップだった。(彦麻呂かい)
ちょっと笑っちゃってたくさん買っちゃったんだけど、とっても美味しいし、文句ないんだけど。
なんなんだろ?「祭り」って。
六本木ヒルズまで歩いた。
イカした櫓が組んであって(何だろ?イカした櫓って?)
なんかイベントやってた。
盆踊り風のオリエンタルな出し物。(だから何だそれ?)
思い出して、何とか形容しようとしてるんだけど、難しい。
なんか、あまりにもごちゃごちゃで訳わかんなかったから、、、
オリエンタルな盆おどらー達(何だ?盆おどらーって)
ほとんど人が渡っていない小さな橋を、強引に規制している町内会の人。
なんか(何だろとか、なんかってのが多いね)規模がデカくなりすぎて誰にも収集出来なくなっちゃったんじゃないかな?
ほら、「AKIRA」でテツオが自分を自分でコントロール出来なくなっちゃって収集つかなくなっちゃったでしょ?
あんな感じ。
とにかく笑えた。でも、「何か」が心のすみに引っかかったままだ。
「麻布十番祭り」
浅草のサンバカーニバルも笑える。
高円寺(ご指摘ありがとです。感謝。感謝。多謝)の阿波踊りも笑える。
だって、関係ないんだもん。なんか違うでしょ?
強引に自分たちのものにしてるけど、、、、、
ま、「継続」は力だから、自分たちのものになっちゃうんだな。これが。
他にもたくさん笑える事があると思う。
けどそれは、みうらじゅんさんと安西肇さんたちが詳しいし面白い。
で、永六輔さんの話じゃないけど、ちゃっと考えちゃったのよ。
いーかげんな「日本」を。(でかいな、話が)
戦国時代の武将様たち。
今でも日本のとーちゃんたち大好きな戦国武将。
会社でもいろいろな例えでしょっちゅう使われる。
でも戦国武将は最終的に「裏切る」んだよね。
だから、どんな戦も、最終的な決着は「裏切り」なんだね。
「裏切りの歴史」
最終的な戦術が「裏切り」。
すごいでしょ。考えたら。
根回し。詐欺まがい。たくさんあったんでしょう。
今と何も変わっていない。
しかも「戦」に戦国武将様たちは「小姓」連れて行くし。
おもしろいね。いーかげんで。
いい加減の良さって、いいね。
だって、「いい」加減だし。
永遠がつくれない良さ。みたいなものかな。
日本の家ってのも、永遠じゃないでしょ。
地震が多いから木の家でしょ。
地震に強いけど、すぐに壊れてもいー感じ。
すぐに捨てて逃げられる。
固執してないのがいーんだね。
壊れる事を前提に造られているのがいい。
すぐに再生が出来る。面倒くさいけど。
前にも書いたと思うけど、
「再生」と「崩壊」を同時に行うのが演劇である。
僕は演劇に携わっているから、ついつい演劇を通してものを考えてしまう。「阿国」の話もそうだけど、僕の「違和感」の糸みたいなものが、「違和感」を感じるたびに上手い具合によれてきて太い紐みたいになっていく。
そうすると、「違和感」を理解する事ができる。
理解すると、「違和感」が自分のものになる。
「違和感」が僕の生きる事にとても深くかかわっている。
演劇は、昔は医療だった。
まぁ、今でもね。
僕は、「違和感」という病を常に発症していて、それを演劇を通して考える事によって同時に治療をしているって事になる。
あー、面倒くさ。
でも、この面倒くささが大切。
この面倒くささって素晴らしいでしょ。(そーでもないかな?)
面倒くさい事に時間をかけるのは、生きる「シアワセ」だ。
余裕があると遊び心も生まれてくるし。
だから、「アイディア」も「技術」も豊になる。
今の家も壊す事を前提に造られているけど、「意味」が違う。
だからつまらない。同じ事をしていてもまったく違う。
「違和感」
ちゃんと物を見つめる力をつけたいと思う。切に思う。
だから、なんでもありの「麻布十番祭り」がとても面白かった。
「いい」意味での「いい」加減だったし。
「違和感」だらけだった。
「ドキ」っとした理由がわかった気がした。
「祭り」って宗教とか信仰とかそこにあったはずなんだよね。元々。
で、世界の現状とも重なってしまったんだね。(インチキ臭いね。僕も)
もっと、「いい」加減でいーんじゃないかと。
まぁ、デリケートな問題だから何とも言えないけど。
人はそんな事で死ななくても、憎まなくていーんじゃないかと。
「いい」加減でいーんじゃないかと?
「十番祭り」でいーんじゃないかと?
あれくらい「いい」意味で「いい」加減な事が出来るんじゃんって。
たくさんの人巻き込んで。
たくさんの国巻き込んで。
たくさんの民族巻き込んで。
たくさんの宗教巻き込んで。
「ドキ」っとした理由は、世界に穴が開けられるんじゃないかと思った「ドキ」だったんだな。
話がでかくなりすぎて、僕も「テツオ」みたいになってきた。
まぁ、そのうち「十番祭り」で感じた「違和感」は、何ヶ月かしたら僕の中で熟成されて太い綱になってくれるでしょう。
今回の話、よくわかんなかったらごめんなさい。
僕にはわかっているからだいじょびなんだけど、、、
「世界十番祭り」なんてどー?(プロレスかよ)
「十番祭りラブ&ピース」(ダメだこりゃ)
でも、少なくとも子供たちは死なない。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!
『大人の夏休み』 その3。
続き。
光陰矢の如し。
それから数ヶ月レイター。
また違う制作会社の人と企画の事で話をした。
話しているうちに、忘れかけていたカブトムシの話題になった。
「カブトムシうじゃうじゃ、イン代々木公園」の話もした。
すると、ディレクターが、「それ行けるんじゃないかな?」みたいな事になって、計画が失敗した所から始めて、もう一度挑戦して行く話にしましょう。
みたいな事になって、、、、
光陰矢の如し。如し。
番組の最初に今までの経緯を専門家(むし社の飯島さん)に説明した。
僕には、消えた天使たちの理由が皆目見当がつかなかった。
全て完璧のはずだ。
しかし、飯島さんは簡単に答えた。
「土に問題があったんじゃないんですか?」
「は?」少し汗が出たが、ちゃんと土をかえていた事を説明した。
「何処で買いましたか?」
「え?あの、○○○○ー○(量販店の名前)ですが、、、」
「あー、それは成虫用じゃないかな?その土には栄養がないんですよ。結構あるんですよね。」
後頭部を鈍器で叩かれた様な気がした。
家に帰り、まだ大量に残っている土が入った袋を確かめた。
袋の表には、しっかりと「成虫用」と書いてあった。
幼虫には使わないで下さい。とも書いてあった。
全てがはっきりした。
「僕が犯人だった」
こんな以外なヘルタスケルター。
大量猟期殺人事件の犯人が、ドラマが終わってから家で自分が犯人だったと気づく。
これが2時間ドラマなら画期的で斬新な作品だ。
スティーブン・キングだって書けやしない。
普通は、大詰めで、犯人が悔恨の長台詞を断崖絶壁で告白する。
周囲には、刑事たちも苦しげに告白を受け止める。
そして、船越さんが、あ、いや、刑事さんが見ている者に希望を与える言葉をかけてあげる。
しかし今回は、犯人があれだけの大量殺人を犯していながら、全く気づいていない。
しかも、随分経ってから家で毒の袋を見て自分の犯行だったと気づく。
それも一人で。
まわりに船越さんはいない。
こんな不条理、ベケットも書けない。
ただのまぬけ。
袋に書いてある事読め。(普段は本読むのが好きなんて言っている癖に)
犯人は(僕ね)心に深い傷を背負った。
そして、山梨に旅立つ事になった。(番組でね)
相方は事務所の後輩の、天才、マギーちゃん。
しかも、今度は昆虫関係の専門家(むし社の飯島さん)の講義を受け、昆虫専門のハンター(こちらはグランドビートルの田中さん)が旅に同行してくれる。
なんと力強い事でせう。
様々なトラップを梶原一騎顔の(いいのかな?)田中さんが用意してくれた。
第一のトラップ。
昆虫は夜行性である。
なので、昼間にカブくん達の大好きな、臭い、臭い罠を仕掛ける。
(バナナを焼酎に浸けて、そこに「一騎田中」のオリジナル激臭のたれ「中身は企業秘密」を加える)
さらにバナナが腐るまで待ち、この世の物とは思えない匂いの「ブツ」を完成させる。その「ブツ」をパンティーストッキングに詰め、カブくん達の集まりそうな木に仕掛ける。
「ここで、仕掛ける木をしっかり選択出来る目を持っているのが、プロです。」
みたいな事を「一騎田中」が説明してくれた。
それで早朝に戻り、ブツに群がるカブくん達を一網打尽にする作戦である。
す、すごいと思った。さすがにプロ。やる事が違う。
第二のトラップ。
これもすごい技だ。
このトラップは夜に行われる。
日のあるうちに場所を探す。
「ここで、仕掛ける場所をしっかり選択出来る目を持っているのが、プロです。」
みたいな事を「一騎田中」がまた説明してくれた。
従順に僕らは頷くしか術が無い。(もちろん目を輝かせて)
このトラップは、夜に大きな白い布みたいな物を張る。
次に特殊なライトを当てる。
ライトに反射し、輝く白い布に吸い寄せられて来るカブくん達を、根こそぎかっさらう。
な、なんと豪快な技でせう。
緻密な技と豪快な技。、、、、、もー、脱帽である。
「一騎田中」は、第二のトラップで、軽く100匹は行けます。
と、のたまった。
僕は軽い目眩を覚えながら、聞き返した。
「ひゃ、ひゃっぴきー!」
僕の頭には、北朝鮮の軍隊の行進が浮かんだ。
同じ歩調。
同じ間隔。
同じスピード。
同じ足の上げ方、
同じ手の振り方。
どれも完璧に揃っている映像。
しかし、それが全部カブトムシ。
「1、2、1、2、1、2、1、2、1、2、、、」
やったー!
続く。