富士山 / 2006年11月16日
テニスを愛する皆様、ご機嫌いかがですか?勝村政信です。
またしても、あったかいんだか、寒いんだか中途半端な天気に揺さぶられています。
僕は、さっきまで富士山の麓で「真冬」を経験してきました。
天気に恵まれて、毎日快晴。
日差しが暖かく、目の前に富士山も見えるし、なんて素敵なロケーションなんだろうなんて、みんな喜んでいました。
それがあなた、日が沈んで行けば行く程、冷蔵庫の中かよ!って思うくらいの寒さが襲ってきました。
もー、どーしよーもない。
昼間のあまりの暖かさに油断していたおかげで、夜の寒さについて行けず、自然と流れる鼻水と涙で芝居どころではありませんでした。
横を見ると、半袖半ズボン(真夏の設定)の若者が前身を鳥肌に包み、まるで「生の手羽先ギョウザ」みたいになって横たわっていました。
台詞を言っていても、エクソシストの除霊の場面みたいに真っ白い息が出てしまい、相手が見えないくらいでした。(それほどじゃないんじゃない?)
ロケで富士山の近くに毎日いましたが、あんなに近くで富士山を見たのは初めてでした。
何が驚いたって、富士山は「千の顔」を持っていた。
昔、ミル・マスカラスという覆面を被った素敵でとても人気のあったメキシコのレスラーがいた。
「千の顔を持つ男」と呼ばれていた。
ミルは千。
毎試合、違うマスクを被って登場した。
おまけに、オーバーマスクもマスクの上に被っていて、試合前に脱いでお客さんにプレゼントしていた。
ちなみに、カフェ・ラ・ミルは「千」昌夫さんが経営していたらしい。
「千」の喫茶店、、、、、(今もあるのかな?)
ま、いっか。
話がだいぶそれたが、富士山は「山」だと思っていた。(あたりまえだけど)
もちろん山なんだけど、「生き物」だった。
「千の顔」を持つ、いや、「無限の顔」を持つ「おっとこ前さん」だった。
もう、風景とか山とかそんなレベルでは語る事ができない程だった。
あんなに近くで、「毎日」見続けたのも初めてだったので、その表情の豊かな事に心の底から驚いた。
まず、背景。
晴れ。曇り。雨。雪。風。
それぞれ毎日、いや毎秒違う。
完璧。
しかも、鳥が飛んでいたり、飛行機やヘリコプターが壮大な「絵画」にはめ込まれていく。
山頂にかかる雪も毎日違う。
少しの寒暖の差で、白が濃くなったり、山肌の茶色が透けて見えたり、、、
とにかく、一瞬たりとも同じ表情を見せてはくれない。
空の色もどんどん変わって、まるで「感情」があるみたいだった。
夕方には、ほんの5分くらい夕日に照らされた「赤い」富士山が現れる。
「赤富士」
肉眼で見ると、もっと赤いんだな
照れた様な、一杯ひっかけた様な、燃える様な、怒っている様な、、、
一日を終える儀式のように、一瞬だけ「赤富士」が浮かびあがる。
みんな一瞬固まって動けなくなるくらいの美しさだった。
心が痛くなるくらいの美しさだった。
一日を無事に過ごせた「ご褒美」のようだった。
言葉なんていらなかった。
共演者の藤竜也さんと一緒に眺めた。
藤さんと富士山、、、、、、、、、
完璧。
ま、いっか。
富士山の近くのコンビニで発見!
もちろん買った。
10日に原田芳雄さんのライブを見に行った。
意外に思われる方もいると思うが、芳雄さんは歌でも大御所である。
今回は、アルバムデビュー30周年記念ライブだ。
僕は、今の世界に入る前は「役者」にも、「歌手」にも興味がほとんどなかった。
しかし、20数年前、高校の親友に誘われて渋谷の昔の「TAKEOFFSEVEN」で芳雄さんのライブを見ている。
長髪で、大きな真っ黒いサングラスをかけ、真っ白のドレスシャツの胸元を広く開けた芳雄さんは、「いつものように、酒はいくら飲んでもいいから」とマイクでしゃべってから歌い出した。
今までに聞いた事のない、凄い「歌」だった。
大人のかっこよさに痺れた。
後ろを見ると、松田優作さんが横の壁にもたれて、ステージにほとんど顔を向けず、耳で真剣にライブを楽しんでいた。
不思議な「感性」を持った人だなと思った。
その後、芳雄さんとはなんだか、「族」みたいになってしまったのは今でも不思議な感じだ。
知り合ってからライブはあまりやってなかったが、ほとんど見ている。
音楽シーンでも「ディープ」な「魂」を発信し続けている。
10日のライブはまさに「大人」の「遊び」だった。
30年来の親友の宇崎竜童さんがゲストで、自分のライブの合間にやってきて1曲だけ歌った。
1本のギターだけで歌い始めた竜童さんに、会場はあっという間に飲み込まれた。
本当に1匹の「竜」が世界の全てを飲み込んでしまったみたいだった。
なんてかっちょいいんだろ。
あの大人たち。
僕はやっぱり「大人」にいつまでも憧れていたい。
僕はどんなにがんばってもあの「大人たち」の前ではただのガキんちょだ。
ガキんちょは「大人の世界」に入れない。
悔しいけど。
でも仕方ない。
はやく「大人」になりたい。
そういえば、カテゴリー「大人」の藤竜也さんは、芳雄さんがいつも歌う「ヨコハマ・ホンキートンク・ブルース」(もちろん、ゴールデンカップスのね)の作詞をしている。
そして、「大人」の竜童さんの昔のアルバムの曲にも詞を書いている。
みんなあんまり知らないけど、、、、
「大人」はかっちょいい。
今回、藤さんとは二度、一緒に飲んだ。
芳雄さんとは死ぬ程飲んでいる。
竜童さんは酒が飲めないけど、ちょっとだけ飲んだ事がある。
全部楽しかった。泣けちゃうくらい楽しかった。
やっぱ、「大人」はガキんちょの数光年先を「ゆっくり」歩いていて欲しい。
そしてその「ゆっくり」はどんなにガキんちょが全速力で走っても近づけない。
悔しいけど、悔しくない。
嬉しくないけど、嬉しい。
ガキんちょにとって、最高の「試練」なんだな。これが。
とっちゃん坊やの勝村くんは、いつか「大人」になれるんだろーか?
未来がとても楽しみ。とても楽しみ。
そんな訳で、「大人」になるための「修行」に出るので、しばらく日本を離れやす。
ですんで、このブログもちょっとお休みしやす。
みなまでゆーな。
みなさまのいーたい事は痛い程わかりやす。
「なんのためのインターネットなんだ!」ってな声が響いてきています。
わかっています。
わかり過ぎる程わかっています。
言い訳しやす。
だって、やりかた分かんないんだもん。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!
またしても、あったかいんだか、寒いんだか中途半端な天気に揺さぶられています。
僕は、さっきまで富士山の麓で「真冬」を経験してきました。
天気に恵まれて、毎日快晴。
日差しが暖かく、目の前に富士山も見えるし、なんて素敵なロケーションなんだろうなんて、みんな喜んでいました。
それがあなた、日が沈んで行けば行く程、冷蔵庫の中かよ!って思うくらいの寒さが襲ってきました。
もー、どーしよーもない。
昼間のあまりの暖かさに油断していたおかげで、夜の寒さについて行けず、自然と流れる鼻水と涙で芝居どころではありませんでした。
横を見ると、半袖半ズボン(真夏の設定)の若者が前身を鳥肌に包み、まるで「生の手羽先ギョウザ」みたいになって横たわっていました。
台詞を言っていても、エクソシストの除霊の場面みたいに真っ白い息が出てしまい、相手が見えないくらいでした。(それほどじゃないんじゃない?)
ロケで富士山の近くに毎日いましたが、あんなに近くで富士山を見たのは初めてでした。
何が驚いたって、富士山は「千の顔」を持っていた。
昔、ミル・マスカラスという覆面を被った素敵でとても人気のあったメキシコのレスラーがいた。
「千の顔を持つ男」と呼ばれていた。
ミルは千。
毎試合、違うマスクを被って登場した。
おまけに、オーバーマスクもマスクの上に被っていて、試合前に脱いでお客さんにプレゼントしていた。
ちなみに、カフェ・ラ・ミルは「千」昌夫さんが経営していたらしい。
「千」の喫茶店、、、、、(今もあるのかな?)
ま、いっか。
話がだいぶそれたが、富士山は「山」だと思っていた。(あたりまえだけど)
もちろん山なんだけど、「生き物」だった。
「千の顔」を持つ、いや、「無限の顔」を持つ「おっとこ前さん」だった。
もう、風景とか山とかそんなレベルでは語る事ができない程だった。
あんなに近くで、「毎日」見続けたのも初めてだったので、その表情の豊かな事に心の底から驚いた。
まず、背景。
晴れ。曇り。雨。雪。風。
それぞれ毎日、いや毎秒違う。
完璧。
しかも、鳥が飛んでいたり、飛行機やヘリコプターが壮大な「絵画」にはめ込まれていく。
山頂にかかる雪も毎日違う。
少しの寒暖の差で、白が濃くなったり、山肌の茶色が透けて見えたり、、、
とにかく、一瞬たりとも同じ表情を見せてはくれない。
空の色もどんどん変わって、まるで「感情」があるみたいだった。
夕方には、ほんの5分くらい夕日に照らされた「赤い」富士山が現れる。
「赤富士」
肉眼で見ると、もっと赤いんだな
照れた様な、一杯ひっかけた様な、燃える様な、怒っている様な、、、
一日を終える儀式のように、一瞬だけ「赤富士」が浮かびあがる。
みんな一瞬固まって動けなくなるくらいの美しさだった。
心が痛くなるくらいの美しさだった。
一日を無事に過ごせた「ご褒美」のようだった。
言葉なんていらなかった。
共演者の藤竜也さんと一緒に眺めた。
藤さんと富士山、、、、、、、、、
完璧。
ま、いっか。
富士山の近くのコンビニで発見!
もちろん買った。
10日に原田芳雄さんのライブを見に行った。
意外に思われる方もいると思うが、芳雄さんは歌でも大御所である。
今回は、アルバムデビュー30周年記念ライブだ。
僕は、今の世界に入る前は「役者」にも、「歌手」にも興味がほとんどなかった。
しかし、20数年前、高校の親友に誘われて渋谷の昔の「TAKEOFFSEVEN」で芳雄さんのライブを見ている。
長髪で、大きな真っ黒いサングラスをかけ、真っ白のドレスシャツの胸元を広く開けた芳雄さんは、「いつものように、酒はいくら飲んでもいいから」とマイクでしゃべってから歌い出した。
今までに聞いた事のない、凄い「歌」だった。
大人のかっこよさに痺れた。
後ろを見ると、松田優作さんが横の壁にもたれて、ステージにほとんど顔を向けず、耳で真剣にライブを楽しんでいた。
不思議な「感性」を持った人だなと思った。
その後、芳雄さんとはなんだか、「族」みたいになってしまったのは今でも不思議な感じだ。
知り合ってからライブはあまりやってなかったが、ほとんど見ている。
音楽シーンでも「ディープ」な「魂」を発信し続けている。
10日のライブはまさに「大人」の「遊び」だった。
30年来の親友の宇崎竜童さんがゲストで、自分のライブの合間にやってきて1曲だけ歌った。
1本のギターだけで歌い始めた竜童さんに、会場はあっという間に飲み込まれた。
本当に1匹の「竜」が世界の全てを飲み込んでしまったみたいだった。
なんてかっちょいいんだろ。
あの大人たち。
僕はやっぱり「大人」にいつまでも憧れていたい。
僕はどんなにがんばってもあの「大人たち」の前ではただのガキんちょだ。
ガキんちょは「大人の世界」に入れない。
悔しいけど。
でも仕方ない。
はやく「大人」になりたい。
そういえば、カテゴリー「大人」の藤竜也さんは、芳雄さんがいつも歌う「ヨコハマ・ホンキートンク・ブルース」(もちろん、ゴールデンカップスのね)の作詞をしている。
そして、「大人」の竜童さんの昔のアルバムの曲にも詞を書いている。
みんなあんまり知らないけど、、、、
「大人」はかっちょいい。
今回、藤さんとは二度、一緒に飲んだ。
芳雄さんとは死ぬ程飲んでいる。
竜童さんは酒が飲めないけど、ちょっとだけ飲んだ事がある。
全部楽しかった。泣けちゃうくらい楽しかった。
やっぱ、「大人」はガキんちょの数光年先を「ゆっくり」歩いていて欲しい。
そしてその「ゆっくり」はどんなにガキんちょが全速力で走っても近づけない。
悔しいけど、悔しくない。
嬉しくないけど、嬉しい。
ガキんちょにとって、最高の「試練」なんだな。これが。
とっちゃん坊やの勝村くんは、いつか「大人」になれるんだろーか?
未来がとても楽しみ。とても楽しみ。
そんな訳で、「大人」になるための「修行」に出るので、しばらく日本を離れやす。
ですんで、このブログもちょっとお休みしやす。
みなまでゆーな。
みなさまのいーたい事は痛い程わかりやす。
「なんのためのインターネットなんだ!」ってな声が響いてきています。
わかっています。
わかり過ぎる程わかっています。
言い訳しやす。
だって、やりかた分かんないんだもん。
そんな訳で、今週もがんばって生きていきまっしょい!