消えない日焼けの跡 / 2006年05月17日
テニスを愛する皆様、初めまして。勝村政信です。今日から僕のブログがスタートします。何を書いても良いと言われたので、今、僕が考えている事や、過去にあった事、疑問に思った事、等々、思いつくままに書いて行きます。自分自身の中に冒険旅行して行きます。こうしてPCの前に座って書いいると、自分でもこんな事を考えていたんだとか、そんなふうに感じたりしているんだな~と不思議な気分になります。今は、渋谷のシアターコクーンで舞台の本番中です。野田秀樹作、蜷川幸雄演出。「白夜のワルキューレ」という作品です。そんなテンションの時には、普段とはまた違った角度から物事を考えたり感じたりしているので、自分でもかなり楽しんでます。日記なのか?エッセイなのか?純文学になるのか?演劇的なものになるのか?どんな事になるか自分でも全くわかりませんが、少しでも皆様に楽しんでいただけたら光栄です。
第一回目は、僕が就職していた頃の話にしてみました。僕は高校を出てスポーツ用品の問屋で働いていました。だからテニスに限らず、どんなスポーツにも精通していました。商品はもちろん、地方のスポーツショップにも精通していました。当時は、高田馬場にエコースポーツという(残念ながら今はありませんが) スポーツショップがあり、そこで働いている方達や、関係者の方達に本当にかわいがっていただきました。夏はテニス、冬はスキー、休みの日にはだいたい遊びまわっていました。今でもお世話になっているくらいです。その頃にあった不思議な体験です。どーしても人に話したかったんでよーやく夢がかないました。
『消えない日焼けの跡』
22年前、横浜の先輩に海水浴に誘われた。
「夜に横浜駅近くの居酒屋に集合して飯食って呑んで、朝から海で遊ぶぞ。」と言われた。
行ってみると、先輩二人と女性が二人、四人で盛り上がっていた。
朝まで呑んで、車で出発した。(先輩の一人は酒が呑めない)
車の中で気を失い、先輩の「着いたぞ。」の声で目を覚ますと、そこは軽井沢のテニスコートだった。
軽い目眩を覚え、夢と現実の区別が曖昧になった。
4人とも純白のテニスウエアーを身にまとい、真新しいテニスシューズを履き、笑顔まで純白に見えた。
「お前も着替えろよ。」先輩に言われ、僕は海パンとビーチサンダルになった。
日焼け止めクリームを塗るかどうか迷ったが止めておいた。
4人とも中々の腕前で、白熱した試合が展開されている。
僕の白い肌が真夏の太陽を浴びて、熱を帯び始める。
「よし、じゃあ次お前やれよ。」
先輩のDONNEYのラケットを借りて試合に参加した。
海パンにビーサンにDONNEYのラケット。
誰も何も言わない。
何かが僕の頭の中で動いたような気がした。
また軽い目眩がした。
すぐにビーサンの鼻緒が切れた。
裸足になった。
焼けたコートが僕の足の裏を焼く。
すぐに僕の足の裏の皮が大きく破けた。
皮膚のすぐ下の真新しい、真っ赤な皮膚が出て来た。
綺麗な色だと思った。
それからは先輩達の試合をずっと見ていた。
誰も何も言わない。
夕方近くに帰る事になった。
僕の身体は、海水浴に行った様に日焼けしていた。
第一回目は、僕が就職していた頃の話にしてみました。僕は高校を出てスポーツ用品の問屋で働いていました。だからテニスに限らず、どんなスポーツにも精通していました。商品はもちろん、地方のスポーツショップにも精通していました。当時は、高田馬場にエコースポーツという(残念ながら今はありませんが) スポーツショップがあり、そこで働いている方達や、関係者の方達に本当にかわいがっていただきました。夏はテニス、冬はスキー、休みの日にはだいたい遊びまわっていました。今でもお世話になっているくらいです。その頃にあった不思議な体験です。どーしても人に話したかったんでよーやく夢がかないました。
『消えない日焼けの跡』
22年前、横浜の先輩に海水浴に誘われた。
「夜に横浜駅近くの居酒屋に集合して飯食って呑んで、朝から海で遊ぶぞ。」と言われた。
行ってみると、先輩二人と女性が二人、四人で盛り上がっていた。
朝まで呑んで、車で出発した。(先輩の一人は酒が呑めない)
車の中で気を失い、先輩の「着いたぞ。」の声で目を覚ますと、そこは軽井沢のテニスコートだった。
軽い目眩を覚え、夢と現実の区別が曖昧になった。
4人とも純白のテニスウエアーを身にまとい、真新しいテニスシューズを履き、笑顔まで純白に見えた。
「お前も着替えろよ。」先輩に言われ、僕は海パンとビーチサンダルになった。
日焼け止めクリームを塗るかどうか迷ったが止めておいた。
4人とも中々の腕前で、白熱した試合が展開されている。
僕の白い肌が真夏の太陽を浴びて、熱を帯び始める。
「よし、じゃあ次お前やれよ。」
先輩のDONNEYのラケットを借りて試合に参加した。
海パンにビーサンにDONNEYのラケット。
誰も何も言わない。
何かが僕の頭の中で動いたような気がした。
また軽い目眩がした。
すぐにビーサンの鼻緒が切れた。
裸足になった。
焼けたコートが僕の足の裏を焼く。
すぐに僕の足の裏の皮が大きく破けた。
皮膚のすぐ下の真新しい、真っ赤な皮膚が出て来た。
綺麗な色だと思った。
それからは先輩達の試合をずっと見ていた。
誰も何も言わない。
夕方近くに帰る事になった。
僕の身体は、海水浴に行った様に日焼けしていた。